第8話 魔族だけどいいですか?
「ま、魔族!?」
「そうだ。」
「ストラウス、なんで正体明かしているんだよ!?」
エドが、焦っているけど、後々厄介なことなるよりはいいだろう。
「あのう……、魔族って、悪魔の仲間の?」
……人間にとって、魔族は、そういうイメージらしい。
「悪魔、とは少し違うかもな。」
「では、悪い存在ではないのですね??」
悪い存在じゃない、と言われると、ちょっと複雑な気もする。
我々、魔王軍の目標は『世界征服!』なんだ。(オレは、乗り気じゃないけど)
「そう……かもな?」
「……あなたがたは、ぎっくり腰の父を、家まで運んでくれました。」
「それに、人手不足で困っていた、リンゴの収穫も、一晩でやってくれました。」
「私は、少なくとも、あなたがたは……良い人……いえ、良い魔族だと思います。」
なんだ、なんだ。
良い魔族、なんて言われると、ムズムズしてきた。
隣で、エドも、モゾモゾしている。
「私は、やはり、契約をお願いしたいと思います。」
「賃金は、もう少し上げても大丈夫です。」
上げてくれるのは嬉しいけど、自分には、どれぐらいが妥当なのかわからなかった。
エドも、あまり詳しくなさそうだ。
「お金のことは、ちょっとよくわからないので、後日、別の者に話をしてもらいます。」
「そうですか、わかりました。」
「あと……、今なら、隣の畑の苺もおつけしましょう。」
「よろしくお願いします!」
エドが、さっと前に出て、手をさし出した。
――えっ、早っ!
エド、苺好きだったのか!?
ガッチリと、握手する二人。
「「契約、成立ですね!!」」




