第50話 ついに世界征服!?【最終話】
――数年後。
あれから温泉の修理をしたり、遊園地をさらに拡張したりと、オレたちは毎日忙しく働いた。
その結果。
我が会社は、世界中に支社を持つ、大企業に成長していた。
―――
「葉月、A県に、魔物が出たぞ」
「オッケー、すぅくん。勇者、派遣するね!」
勇者と提携を結んだ我が会社は、魔物退治に、勇者を派遣する業務も行っていた。
葉月は、無事、勇者見習いから勇者になった。
そして、今は我が会社でアルバイトをしながら、勇者をしている。
「会社では、『ストラウス部長』って呼んでほしいな。」
前にも言ったけど、なかなか直してくれない。
「え――。もういいじゃん。なんなら、他の人もすぅくんって呼べばいいんだよ」
そばにいる魔族たちが、苦笑いしている。
あの人間に、ストラウス部長は弱いらしいと、密かに噂になっているようだ。
「でも、株式会社M.A.O.Uが、こんなに大きくなるなんて、私、びっくりだよ!」
そうだな。それは、オレも予想外だった。
働いて、働いて、働いた結果、気がつけば今の状態になっていたんだ。
そこへ、魔王社長がやってきた。
「いいニュースがある。X国に、新しい支社を作ることになったぞ」
おおっ!!
やったぞ!!
その場にいたみんなが、ガッツポーズをした。
「魔王社長。これで、あと3つで世界中に我が社の支社が建つことになりますね」
エドの言葉に、魔王社長が頷いた。
「ああ。世界征服まで、あと一歩だ!!」
魔王様の言葉に、ますます盛り上がる魔族たち。
よしっ、やるぞ――!!
伸ばせ、業績!!
働け、魔族!!
魔族のための、世界を作ろう!!
わーわーと、騒がしくなった魔族を見て、葉月が首をかしげた。
「ねぇ、すぅくん。まさかだけど、君たちは、世界征服しようとしてたの?」
「これって、ただ、世界に貢献してるだけじゃない?」
珍しく、葉月が、もっともなことを言った。
「いいんだ、葉月。」
「世界征服とは、世界を平和にすること。それが魔王軍流なんだよ」
攻撃で、農作物をボロボロにするよりも。
人間を攻撃して、恨みを買うよりも。
平和的に征服するのが、一番コスパがいいんだ。
へ〜っ。と、間の抜けた返事をする葉月。
オレと葉月は、とりあえずバンザイすると、みんなにあわせて、まばらに拍手した。
――終――
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ストラウスたちの、ちょと(かなり?)変な世界征服をお楽しみいただけたのなら、幸いです(^^)
本当に、ありがとうございました!!
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