第44話 伝説の魔族
――数日後――
「すぅくん、このパフェ、美味しすぎるんだけど!」
葉月が、当たり前のように、ばあちゃん家に遊びにきた。
そして、果樹園から送られてきた、大量の苺の消費を手伝ってもらっている。
「すぅくんはいいなー。おばあちゃん、お菓子作るの上手なんだもん」
「葉月ちゃん、ありがとうね。いっぱい食べていってね」
葉月の言葉に、ばあちゃんが笑顔になった。
「そういえば、おばあちゃんは人間だよね??すぅくんのおじいちゃんは、魔族なの??」
「そうだな。じいちゃんは、魔族なんだ。しかも、魔族の間では、結構有名なんだぞ」
オレは、じいちゃんが、東京タワーを破壊した魔族であることを話した。
「ついでに言うと、エドのじいちゃんは、自由の女神を破壊したんだ」
人間にとって、喜ばしいことじゃないけど、もう修復されているし、だいぶ昔の話だからいいだろう。
すると、葉月が、意外な反応をした。
「ええっ!!そうなの!!」
「すぅくんたちのおじいちゃん、超有名人だよ!!」
葉月が、ゴソゴソと鞄を探り、
『資料集』という本を出した。
そして、パラパラと、ページをめくると、
「あった!ここ、見て!」
開いたページには、でっかく、じいちゃんが載っていた。
『伝説の三大魔族』なんて見出しがついている。
「あらあ、若い頃のおじいちゃんじゃない!」
「おじいちゃん、イケメンねえ」
ばあちゃんが、懐かしそうに写真を見た。
人間たちに、そんなふうに言われていたなんて、すごく驚いた。
エドのじいちゃんも、アウグストゥスのじいちゃんも、載っている。
「へぇ――。私、いつの間にか、三大魔族の孫たちと友達になっていたんだね!!」
葉月が、嬉しそうにしている。
「友達に自慢しちゃお!」
自慢することなのか?
逆に、友達に心配されるんじゃないか??
「あまり、言わないほうがいいと思うぞ……」
ウキウキしている葉月に、オレの言葉は耳に入ってなさそうだった。
――その時、テレビに、懐かしい光景が映った。




