第43話 また仕事が増えた
「では、決まりだな。」
魔王様が、大きく頷いた。
「これからは、三人で協力し、さらなる魔王軍の飛躍のために、力を貸してほしい。」
『はいっ!!!』
オレたちは、揃って返事をした。
なぜだろう?オレは、今まで感じたことのない、充実した気持ちになっていた。
あ、そうだ。
絶叫ランドの代表者との取り引きの件があったな。
「魔王様。もう一つ、よろしいでしょうか?」
「なんだ、ストラウス。申してみよ」
「はい、魔王様。」
オレは、絶叫ランドのアトラクションを改造する仕事について、提携を持ちかけられたことを話した。
「アウグストゥスの能力を、有効に活用できるチャンスだと思います。本人も、乗り気です。な、アウグストゥス?」
アウグストゥスを見ると、深く頷いた。
「提携するにあたり、最低でも、これだけの金額を出してくれるそうです。」
オレが、金額を伝えると、魔王様は、ワナワナと体を震わせた。
「な、なんだと?本当に、こんなにいただけるのか!?」
「はい、魔王様。こちらに、不利になることもなさそうですし、いかがでしょうか?」
魔王様は、少し考えると、
「わかった。では、その取り引き、承諾しよう」
アウグストゥスが、ぐっと拳を握った。
良かった。嬉しそうだな。
「ストラウスよ、お主は、交渉に長けているようだな。」
魔王様が、感心している。
そうなのか?やるしかないから、やってるだけだぞ?
「その才能を買い、これからは、人間との交渉係を任せたい。」
魔王様が、突然、オレを任命した。
「ストラウス、すごいじゃないか!」
隣でエドが喜んだ。
いや、嬉しくないぞ!?
オレはこれ以上面倒なことはしたくないんだ。
「任せたぞ!!」
魔王様のお言葉だ。
オレには断れない。
結局、幹部に加えて、もう一つ仕事が増えてしまった。
あーあ。
なんでこうなるかな……。




