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第29回 魔術オタク!?


「は、はい?」


不安そうに、オレを見るアウグストゥス。


「オレとしては、気が進まないのに来てもらうのは、どうかと思うんだ」

「だから、嫌なら遠慮なく言ってくれ」



アウグストゥスは、やっぱり視線を合わさずに、ゆっくりと話し始めた。


「い、嫌だなんて……そ、そんなことはないです……」

「回復系魔術で、お役に立てれば嬉しいです……。それに、魔術を人間の世界で試してみたい気持ちは、あります」


なるほど、魔術を試すためなら、一緒に来てもいいんだな。


「そうか。実はオレは、魔術に詳しくないんだ。」

「俺たちがケガをした時に、治してくれると助かるし、暇ができたら、オレとエドに、魔術を教えてもらえたらいいかもな。」


『魔術を教える』、と、言う言葉を聞いたアウグストゥスの顔がパアッと輝いた。


「もちろんです!!ストラウスさん!」

「ありとあらゆる、色々な魔術をお教えしようじゃありませんか!」

「さあ、どんな魔術がよろしいですか?魔術を使って、完全なる世界征服をめざそうじゃないですかっ!!!」


拳を振り上げて、絶叫したアウグストゥス。


なっ、なんだなんだ!


めちゃくちゃ乗り気になってるぞ。

魔術、そんなに好きなのか!?


あまりの豹変ぶりに困惑したオレたちは、


「あ……、やっぱ、二人で大丈夫です。」


と言っていた。

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