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第27話 第102回 世界征服プロジェクト会議


前回の会議は、リンゴを食べながらの会議だった。


今回は――


『東京ばな奈』を食べながらの会議だ。


「これが、勇者が我々に献上したお菓子か」


「なかなか美味しいお菓子だな」


「ストラウスとエドは、勇者を仲間にしたのか?」


「これは、また前代未聞のことだな……」


幹部たちが、ざわついている。


「皆のもの、静かに!」


魔王様が、壇上に上がられた。


温泉から帰ってきたのか、肌のツヤがいい。


「ストラウス、エド。」

「今回、湖を占領することはできなかったが、代わりに、勇者二人を部下にすることができたそうだな?」


……部下?


いや、知り合いになっただけじゃないか?


「部下ではないかもしれませんが、エドとオレに、攻撃はしないと思います。」


おおっ!!


と感嘆の声が上がる。


「なるほど。勇者が、こちらに攻撃しないように、協定を結んだのだな。」


魔王様が、納得している。


いや、そうじゃなくて。


「いったい、どんな手を使ったら、そんなことができるんだ!?」


「ストラウスとエドの、とてつもない力に、勇者たちがひれ伏したに違いない!」


幹部たちが、さまざまな勘違いを始めた。


ああ、もう、それでいいや……。



「素晴らしいぞ、ストラウス、エド!!今回の働きも見事であった」

「崩れた山や、砕けた岩を見て、人間たちも、恐れおののいているようだしな。」


あ――、葉月がやったあれだな。



「ストラウス、エド。この調子で、次の任務も頑張ってくれたまえ」


と、ここで、魔王様が言葉を切った。


「ところで、ストラウス、エド。二人で人員は、足りているか??」


「と、いいますと?」

エドが返した。


「最近の任務は、大がかりなものが多い。二人では、キツイときもあるのではないか?」


どうだろうか?オレは今のところ、キツイなんて思わない。


エドと組むことになって、最初は気が進まなかったけど、案外、二人で調子よくやっている。


ちらっと、エドを見ると、エドと目が合った。


「別に、キツくないよな?」


エドが小さな声で言った。


「そうだな。」


オレも同意する。


「新しいメンバーも、選出してある」


魔王様は、もうそこまで考えていたらしい。


「必要な時は、いつでも言ってくれたまえ」


そこで、エドが手を挙げた。


「魔王様。新しいメンバー候補は、どんな方なのですか?」


それは、オレも気になった。

すぐに加わるかはわからないけど、聞いておきたい。


「いい質問だ、エド」


「新しいメンバーの候補は、ピサの斜塔をまっすぐにした、伝説の魔族の孫だ。」


――へ?


ピサの斜塔を、破壊したんじゃなくて、まっすぐにした??


「聞いたことあるか、ストラウス?」

「いや、初めて聞いたな」


オレたちの破壊系のじいちゃんとは、ひと味違うらしい。


「本人もいるから、紹介しよう。」


魔王様が、席を立ち、奥の部屋に行かれた。


「アウグストゥス、こちらへ。」


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