第18回 湖の調査
「ストラウス、なかなか釣れないな。」
「そうだな。まあ、気長に待つしかないんじゃないか。」
オレとエドは、『湖』という場所に来ていた。
魔王様は、海を制覇したいらしいのだけど、海はあまりに大きすぎた。
手始めに、湖を調査して、占領する、というのが今回の任務だ。
「湖の調査って、これで合ってるのか?」
エドが、あくびをした。
「湖に、住んでいる生き物を調べたら、何かわかるんじゃないか?」
オレは、適当な返事をした。
――ビクッ!
あ、引いている!
オレの竿に当たりがあった。
「よしっ!」
焦らず、慎重に糸を巻く。
なかなかの手応えだ。
これは、大物かもしれない!
ゆっくりと、さらに糸を巻く。
でも……、巻いている途中で、どうにも動かなくなった。
運の悪いことに、糸が海底の岩に引っかかったらしい。
「あーあ、これは引っかかったな……」
竿を揺らしたり、糸を緩めてみたり、色々試してみたけど、やっぱり駄目だった。
残念だけど、糸を切るしかないか。
「大物っぽかったのに、残念だなあ。」
思わずボヤいてしまった。
「なんだ、ストラウス。糸が引っかかったのか?」
「どれ、オレが取ってやろう。」
そう言うと、竿を置いてエドがすっと立ち上がった。
手を構えると、引っかかっているであろうところを狙って、
ドン!ドオン!!
と、何発も波動をくりだした。
とたんに、大きな水しぶきがあがり、海底の岩が砕け散った。
……オレの竿は、途中で折れて吹っ飛んでいった。
「どうだ!ストラウス、取れたか?」
「どうだ!じゃない、エド!!」
「竿は壊れたし、魚、逃げてしまったぞ!」
「なんだっ、せっかく取ってやったのに!」
わーわーと、言い合いをするオレたち。
その時。
後ろから、声がかかった。
「あっ、ああ、あ、あなたたちっ!!」
「み、湖を破壊するのは、やめなさいっ!!」




