第20話 ミルクのお師匠様
本編もとうとう20話を達成しました!
こんなに続くとは思っておらず、不定期の予定も毎日投稿に・・・。
これも皆さんが読んでくれている、その嬉しさで続いています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
2017/12/19 読みにくい箇所を修正しました。
初めての魔法の練習。
調子に乗って適当に召喚魔法を唱えてみたら、
【雷神】様がやって来ました。
「む、お主はミルクのお気に入りの転s……子どもだな。わしを呼び出した理由を聞かせてもらおう」
言えない。
その場のノリで適当に呼びだしたとか絶対言えない!!
「そ、それは(やべーーーーー!何も思いつかない!!!)……」
「それは?」
なんか凄みが増してるんですが!!
「そ、その場n『お師匠様!』
「おお、ミルクか。元気そうだな」
ユウゴさん達にはミルクは見えていないため、【雷神】様の一人芝居のように見えている。
「この坊がわしを呼びだしたのだがな、理由がわからんのだ」
『何で呼びだしたの?』
「えーと……(あ!)、ま、魔法を教えていただきたくて……」
「ほう、魔法とな」
髭を摩りながら【雷神】様は訝しげに俺を見ている。
これ、バレてやしないかい?
『私のお師匠様だもん。すんごいのを教えてくれるわよ!』
そんなこととは知らずにミルクは嬉しそうだ。
まあ顕現なんてそうそうしないだろうしな。
「ただ、申し訳ありません。呼びだしておいてなんですが、もう夜になってしまいまして……」
そう、夜なのだ。子どもはもう帰らなければならない。
「ふむ。では……」
ふう、帰ってくれそうだ。
「坊の家に泊まるとしよう」
『わーい!』
「……え?」
「「「「 え? 」」」」
「「「「「 えええええええええええ?! 」」」」」
俺とユウゴさん達の声が無駄にハモる。
【雷神】様お泊まり出来んの?!
違う違う! 帰れよ!! なに下界で一夜を過ごそうとしてるんだよ!
このまま帰ったら……
「ただいまー」
「こらエーリ!こんなに遅くなるなんてお母さん聞いてないわよ?!」
「だって、ユウゴおじさんが返してくれなくて」
「ふーん、ユウゴね。ちょっと『お話し』、してくるわ。ってあら? そちらの方は?」
「【雷神】ガルドリオス様。ちょっと召喚して来てもらっちゃった。魔法を教えてもらうの!」
「そうなの。はじめまして、エーリの母、ミリアです」
「これはご丁寧にどうも。わしはガルドリオス。【雷神】やっとります」
「息子のことをよろしくお願いs
ちっがぁあああああああああう!!!!
だ、ダメだ。
なんか確実にこうなる気がする!!
このまま帰ったら普通にご飯食べてお風呂入って(感電する?)、寝て起きてってなりそうだ!
まったり異世界生活に【雷神】様は必要ない!
「あ、あの。急に【雷神】様を連れて行ったら、村の皆がビックリしちゃいます! それに、おもてなしの準備も出来ていませんし。正直なところ、本当に【雷神】様が来てくださるとは思ってなくて……」
「ほう、初めてでわしを呼びだしたのか。流石ミルクのお気に入りだ」
『でしょ〜』
ミルク! このカフェラテ神め! 精神リンク切ってるな?!
俺の思考が読めてない!!
『エーリ!』
お、気づいたか!!
『ええ、あそこの大人達を使って、早く村に先触れしないと!!』
は?
『先に知らせてもらってって言ってるの! 早く!!』
ピクピク……
もう、いいや。
「ユウゴさん。むらにさきぶれをおねがいします。らいじんさまがくる、と」
「わかった……。エーリ、気をしっかり持てよ……」
大人達は脱兎のごとくその場を離脱した。
なぜだ、なぜいつもこうなるのだ……。
はは、目から汗がでてくらぁ。
「坊、何を泣いておる?」
後は野となれ山となれ、か。
「いえ、ミルク様のお師匠様、【雷神】様に来ていただけて感動してしまって……」
「おうおう、泣くことはないぞ。むしろ誇って良い。人間族でわしを召喚出来るのは、皇帝とお主くらいのものだ。その皇帝も、魔導具や多数の魔法使いの助力なしにはできん。そなたは凄いのだぞ?」
『そうよ、エーリ! 誇りなさい!!」
くっ! このカフェラテめ!
俺がまったり生活を望んでいるの知ってるだろうが!!
完っ全に頭にないな!!
【雷神】様に会ってお花畑に行ってやがる。
「ああ、ありがとう(覚えてろよ)。【雷神】様、申し訳ありませんが、もう少々お待ちください」
「うむ。ところで坊、その【雷神】様と言うのは他人行儀が過ぎるな。わしのことはガルちゃんと呼ぶが良い」
『近しい者はそう言うの! 私はお師匠様かじいちゃんだけど!」
「これこれミルク。はっはっは」
呼べるか!! 機嫌損ねたら死ぬわ!!
「お、恐れ多いです。せめてガル様、とお呼びしますね」
「うむ。まあそれでも良かろう」
早く来いユウゴ!!!
ドドドドドドドド!!
「エーリィ!!」
やっとユウゴが来た。遅いんだよ!!!
「はぁ、はぁ。今、村総出で宴の準備を、してる……ん、はぁ、はぁ……」
「そうですか。ありがとうございます」
男の喘ぎなんざいらんのじゃ!
「ガル様。今、村ではガル様を迎え入れる準備を行なっているそうでございます。もう少々おm「よし、では行くか」
「え?」
ひょい
小脇に抱えられる。
ドン!!
ガル様は凄いスピードで村に向かったのであった……。
全く準備が整っていないミルク村!
果たして村の皆は、この難局を乗り越えることができるのか?!
to be continued ……
そんなナレーションが脳内に流れてしまう俺であった。
明日も朝に投稿予定です。




