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第14.5話 相談

続きと言いながら幕間です。


宜しければご覧ください。


※2017/12/10 読みにくい箇所を修正しました。

 ミルクは焦っていた。


「あれ、何なの……」


 エーリの才能に存在していたアレ。


【トラブルホイホイ】


 ホイホイなんて名前のものに集まるのは、ロクでもないものに決まっている。

 一刻も早く相談しなければならなかった。


「じいちゃん!」


 そこにはとある神が待っていた。

 以前【神雷】で大陸を消し飛ばしそうになった時に、全能神ミルクを正座させ、半泣きにさせた神である。


「じいちゃんではない。せめて師匠と呼べ。して、何の用だ? ミルク」


 禿頭に白く長い髭。

 杖とローブまで揃えた「召喚されて雷出します」と言わんばかりの人物が聞く。


「師匠。ちょっと聞きたいことがあるんです。【トラブルホイホイ】という才能、知ってますか?」


「……面倒なものが出たな」


 瞑目し、溜め息をつくように話すのは、【雷神】ガルドリオスその人である。

 厳つい名前だが、子煩悩として有名な神なのだ。


「知ってるんですか? この才能のこと」


「ああ、この世界の種族数が、長い時の中で増えたり減ったりしているのは、昔教えたな?」


 コクリ、とミルクが頷く。何か飲んでいるわけではない。


「うむ。種族間同士の争いや自然淘汰。多種族との交配による純粋種の消滅など、まあいろんな理由で増減を繰り返しておるが、何度か全種族そのものの絶滅の危機、というのが訪れておる。それが星の衝突や全種族を巻き込んだ大戦争であったり、新種の病気であったりとこちらも様々だが、そういった大きな危機が訪れる時に、必ず発現する才能だ」


「私がこうなってからはなかったわよね?」


「ミルクは神になって日が浅いからな。他にも何人か古参の神どもは知っておると思うが、永らく発現しておらなんだ厄介な才能だ。誰に出た?」


「エーリ」


 何かを恐れるように悲痛な表情で答えるミルク。


「よりにもよって、転生者か……。しかも今回のはお前の、全能神の影響が強い。これは、かなり多くの種族に影響が出るやもしれんな。既にその影響か、人間族がどこぞの全能神様のせいで絶滅しかけたしの」

「すみませんでした!!」


 全能神が渾身の土下座をかます!


「まあ良い。十分反省したのだろう?あの件も才能の効果であるなら納得もいく。これからはあの才能のことを常に念頭に置いて行動せねばならんだろう」


 この世界の才能は、努力すればするほど、言い換えれば使えば使うほど、その才能の力を十全に使うことができるようになる。【トラブルホイホイ】のような使われっぱなしの才能は、その効果が上がるのが早い。対応を取るならば早くしなければならないのだ。


「エーリは基本能力が高いし、幸運関係と縁の強化も施してあるから、そういうのを利用して危機に備えます」


「うむ。焦っても仕方がない。地道にゆっくりと伸ばしてやるが良い。どうやら縁もうまく繋げているみたいじゃからの?」


「うーん、まあ【愛縁奇縁】の奇縁の方だけな気がするけど」


 思わず苦笑いしてしまう。

 今のところ強力なのは【雷帝(へんたい)】と特級【鑑定士(へんたい)】のみである。


「ははは。あやつらだけでもないだろうが、まあ焦るな」


 ぽん、とミルクの頭に手を置く。


「うん、じいちゃんありがとう。ちょっと落ち着いた」


 思わず笑顔が漏れる。


「また何かあれば相談せい」

「うん!」


 そう言ってミルクは笑顔で戻っていった。


「……頑張るのだぞ。ミルク、若き転生者よ」


 一人となった空間に、ガルドリオスの呟きが響いた。


今日はこの話で終わりとなります。


明日は1話だけ投稿します。

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