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お揃いの理由

最近ミアさんが、個人で依頼を受けてアルバイト?を始めました……


「パーティの依頼にはちゃんと行くから!」


だそうですが……一体どうしたのでしょう?

私…、すこし、ミアさんのことが心配です……

急に何か思い立って、変なことになったりしないかしら……



どうやらミアさんは、日雇いのバイトを始めたらしいです。


「私、力あるからね!」

「でも……ミアさんは女の子ですから……危険なことはやめて下さいよ?」

「そうだぞミア、何かあったら俺に言ってくれ!」

「ジオ……。でも、今回は私がやりたいの。わがままでごめんね!」

「わがままなんて思ってない。ただ、困ったことがあったら俺に言え。絶対何とかしてやる。」


二人の絆は強いみたいです。

……ちょっと嫉妬しちゃいます。幼なじみで恋人だから、絆も強いんでしょうけど。

一番の友達は私なのに。



こっそりミアさんのバイト先を覗きに行きます……ジオさんもついてきました。

やっぱり心配なんだなぁ。

ミアさんは今日は街の西門の警備員。あっ!?馬車が倒れて、下に子どもが……!?

私は凄惨な場面を想像してしまい、目を背けました。そこへ、


「よいしょーーーー!」


ミアさんの声です!一人で馬車を支えています!!


「周りの人!馬車立て直すの手伝って!君は早く離れて!」


慌てて周りの警備員さん達によって、馬車は立て直されました……凄いなぁ。


「毎回思うけど、すごい怪力ですね……」

「ミアは昔からああだったからなあ……」


俺も何度も泣かされたぜ……思い出に浸るジオさん。

別に嫉妬なんかしてません!ちょっと頬が膨れてるだけです!


「……お前、ちょっと拗ねてるだろ」

「そ、そんなことないです!」


頬が膨れてるだけですもん!



門の周りは商人や冒険者、行き交う人達でごちゃごちゃしています……

それを軽快にテキパキ仕分けていくミアさん……凄いなぁ……


「はーい!商人の人はここに並んで!入門証を受け取ってくださいね!冒険者の方!行く人はこっち、帰ってきた人はこっちですよー!」


ミアさんの華やかな元気さはみんなを励ましているみたい……


「ミアは昔からモテるんだよなあ……」

「わかる気がします……」


トラブルメーカーな点も多いけど、優しくて元気で、目を引きつける……

そんなミアさんが親友と呼んでくれること、私、こっそり嬉しいんです。

こんな地味な私がちゃんとミアさんにお返しできているのかな?

本当にミアさんは私のこと、友達って思ってくれてるかな……

元気に動き回るミアさんを見ながら、そんな事を考えました……



そうしてその日のアルバイトが終わって……ミアさんは疲れているようでした。

でもお賃金を貰って、目が輝いています。私たちはこっそり後をつけました……

宝石店?確かにミアさんは綺麗な人ですけど……珍しい。


「宝石が欲しかったのか?俺に言ってくれればプレゼントするのに……」

「ジオさんはエンゲル係数を気にしてくださいね。」


ジオさんは撃沈しました。それにしても、宝石……?

ミアさんは飾りなんて滅多につけないのに……

ミアさんが宝石店から出てきました。うっかりと姿を隠すのを忘れていた私たち!


「エルナちゃん?ジオ?どうしてここに……」

「お前のアルバイトが心配で……」

「私も同じく……」

「なーんだ二人とも!心配することないのに!それに今日でバイトは終わり!」


ミアさんは、宝石店でラッピングされた綺麗な小箱を私にくれました。


「お誕生日おめでと!エルナちゃん!……私とお揃いなんて嫌かもしれないけど……お揃いのペンダントを買ったの!……貰って、くれる?」


ミアさんの胸に輝く優しい緑の宝石。

………私の、目の色………

箱を空けて確認します。私のもおんなじ宝石でした。

涙がこぼれます。


「あ、ありがとうございます……ミアさん……」

「な、泣かないで!?やだった?」

「逆です……嬉しいんです!」


ありがとうございます……!

そう言った私を、ミアさんはぎゅうぎゅう抱きしめて、ジオさんは少し離れたところで微笑ましげに見ていました。

……最高の、誕生日です!



帰ったら、アルドさんからは万年筆を、

ジオさんからは一輪の花と一輪挿しを、

エンツォさんからは「君も今日から正義!」という謎の本を、

ネロさんからはクッキーの詰め合わせをいただきました。

晩御飯には大きなケーキ!

幸せだな……最近はみんなで晩御飯を食べることも多くなりました。

今日は満ち足りた気持ちで眠れそうです!


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