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ワンちゃん達と、ちょっとした冒険

そういえば、最近スケルトンが出るって噂ありましたね……

私、エルナは今更そんな事を思い返していました。



朝のギルドで、私は今日もアルドさんのお手伝い。

いい感じの依頼を一緒に探して、みんなに確認を取るのです。

その中に、犬の散歩依頼がありました。

数は12匹と多いものの、その苦労に見合うだけのお金は稼げそうです!1人2匹担当すればいける!

私はアルドさんと依頼書を持って帰り、みんなの賛成を経て、この依頼を受けることにしました!

モッフモフ……モッフモフだあ……!

ワンちゃん大好きな私は内心ウキウキしました。



しかし、実際預かって歩いてみると壮観です!

私たちは1列に並びながらも、犬のリードをしっかり握り、街中の子どもや犬好きの目線を集めながら歩きます!

中央公園……川べりの道……山の裾……

大型犬が中心なので、歩く距離も長いですけど、いい運動になります!

アルドさんは途中からプルプルし始めてましたけど。

しょうがないので山の裾で一休み。

サモエドのユイくんが、必死で何かを掘り起こそうとしています。

あれは……白い石?

しかし白い石は……地面から掘り出されるやいなや、カタカタと動き始めました!


「スケルトンです!皆、犬はネロさんに預けて!戦闘準備を!」


アルドさんが指示を飛ばします。

そういえば、最近スケルトンが出るって噂ありましたね……

私は今更そんな事を思い返していました。


「危ない!ワンちゃんたち!」


ミアさんがネロさんとワンちゃんに襲いかかろうとするスケルトンにシールドバッシュで応戦します!硬い!

エンツォさんも突撃を繰り返しますが……

スケルトンの盾、それにスケルトン……明確な弱点が炎しか無いのが厄介です!

ジオさんはウーウーうなるワンちゃんたちを背に庇いながら、ジリジリと距離をスケルトンから取っています……

ワンちゃんたちに怪我でもあれば、依頼料が台無しです!何より可哀想!


「水よ、わが力を持って、目の前の敵を、氷となって打ち砕かん!」


アルドさんは水魔法使い……氷魔法を選択して押しつぶそうとします。

けれどスケルトンはばらばらになり……瞬時に戻りました。どうしたらいいの!?


「もう一度氷魔法だ!」


ネロさんが叫びます。えっ?効かなかったのに……何故?

それでも今までの経験則からネロさんに従います。

彼はとても弱点を突くのが上手いから……

ならば私たちがすることは、回復しながらアルドさんの魔法のカウントを守ることだけ!


「水よーー」


カウント1。

ミアさんが切りかかってきたスケルトンと盾で切り結んでいます!


「わが力を持ってーー」


カウント2。

振り回された盾に当たって、エンツォさんが軽傷!


「目の前の敵をーー」


カウント3。

慌ててヒールで回復します。エンツォさんはちらりとこちらを見て、スケルトンに突撃していきました!


「氷となって打ち砕かん!」


スケルトンが押しつぶされた瞬間!


「行け!」


ワンワンワンワンワンワンワンワン!!!

スケルトンの、手を、足を、肋骨を。

好き勝手に咥えてアチラコチラへ散っていくワンちゃんたち。

スケルトンはうまくもとに戻れず、ピクピクしています。


「今のうちに埋め直しましょう!」


アルドさんの提案で、私たちはなるべくばらばらな場所にスケルトンを埋めて、そして……

逃げ回るワンちゃんたちを追いかけ回す羽目になったのでした……



なんとかかんとかワンちゃん達を集めて、残りの骨もばらばらに埋葬し、私達は街まで戻ってきました……

長距離運動の上にワンちゃん達を追いかけ回したアルドさんはもう疲れ果てている様子でした。

ですが、ワンちゃんたちは大変ご機嫌。依頼主さんに感謝されながら、私達は宿へ戻ったのでした……

今日も大変な1日だったけど、楽しかったな。

最近、毎日そう思います。

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