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魔獣少女たちの同窓会 ~かつて最弱だった魔獣たちは最強まで上り詰めたので再会するようです。~  作者: カモミール
4章:昔の冒険

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66話.降誕



諸君らに問おう。弱さとは罪か。

おっと。

弱さと言っても色々あるよね。


力が弱い。心が弱い、頭が弱いなどなどたくさん。


「弱」という漢字がつかない弱さもいくつもある。


貧乏、運が悪い、下手くそ、頭悪い。


それらひっくるめて、弱さとは罪なのだろうか。


別に罪じゃない?

けど、それらの弱さを理由に様々な理不尽を被ってる者たちがこの世界にはゴマンといるじゃないか。


その者たちは、おおよそ何ひとつ悪い事をしていないにも関わらずだ。

私も例外に漏れず、弱さ故に過去全てを失った。いや、失いかけた。


こうなって来ると、問わずにはいられなくなる。

この理不尽は弱い私たちのせいなのかと。


私の人生はその問いにぶつかる連続だった。


今からする話は、そんな私の人生の始まりの物語。








◇◇




ポン。プニュプニュ。ポン


耳障りのいい音と共にある生命体が地面に生まれ落ちた。


まずゆっくりと体が形成される。

そして、次に目が作られた。


目を開けるとあまりにも眩しい光が入り込んでくる。


思わず目を閉じる。

もう一度。


頑張って目を開ける。


ぼやけた視界はやがてピントが合って、鮮明になってきた。


明るい視界の先そこには。


見渡す限りの草原があった。

先はずっと草木が生い茂っていて先がみえない。


一体何て広いんだろうか。


「わぁ~~~~~~」


私は感嘆の声を上げる。


無意識の発声だったから、

その発生源は分からなかった。


でもそれは、私の口から発せられたものだとすぐに気づく。


そうか、こうすれば音が出せるのか。


生まれて初めての気づきだったけれど、次の瞬間には別のことに意識が行っていた。

草原、その先にある世界はどうなっているのだろう。


好奇心に促されるままに、私は飛んだ。

ボヨンボヨンと自らの体の弾力で何度も跳ね上がる。


最高到達点まで達して地面を見下ろした時。


私と同じ水の体を持った丸い生物が何匹もいた。


きっと私はあの生物たちと同じ存在なのだろう。

自身の水の体を見て思う。



遠くを見ると、でっかい水の玉みたいな生物がノソノソと地面に体を引きずりながら進んでいく。


よく見ると、そのでかい水の生物からキラキラとした何かが飛び出していた。


目を凝らすと、それが無数の小さな水滴だと分かった。


水滴が落ちた先を見ると、その水滴は膨れ上がり、あの丸い水の生物たちが生まれているところが見えた。


そうやってたくさんの水の生物たちが生まれていく。


その光景を見て気づく。

きっと私もそうやって生まれたんだ。


でも、私のようにジャンプしてる奴はいない。


高いところからこうやって眺めると、自分と同類の水生物たちが小さく見えて、なんだか自分が頂点に立ったように思えた。

そうするとだんだんと気分が良くなって来る。


さぁ、この世界でどう生きてやろうか。



「やっほーい!」

ワクワクの興奮が声となって外に出た。


私は跳躍の方向を真上から、前方へと変えた。


そうするとなかなかに速いスピードで直進できた。


そうして、私、後の魔獣四王と呼ばれる存在、セレーネはこの広い世界へ冒険に出たのだった。






新章突入です。


まだ新章も全部書き終わってるわけではないので、

番外編挟みつつやってきます。


◇◇

ということでいつもの。


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