8.Bランク昇格と古式魔術
へいへい。そろそろ、アロア出ますよ。あ、ちなみにここ首都アロアでの話だったんすよ。忘れてましたぜ。
はい、ギルドマスターとの面会ですね。というわけでギルドに来ました。
「ああ、咲さん。ちょうどよかったです。今ギルドマスターが来たとこなので面会をお願いします。」
「はいよ~。リア、案内頼む。」
「はい、こちらです。」
なんだろう、今リアって言った瞬間に熊さん並のさっきを感じた気がする。……気のせいか?
そんな感じでギルドマスターに会いに行った。
「ああ、君がヴァルドベアを討伐してくれた咲君か、確かもう一人いたと聞いたんだが。」
成る程ギルドマスターだった。貫禄があるしギルドマスターと言えばこんな人だろうというイメージそのままだった。
「雫は別行動をとってます。」
別の草原に手加減、の練習をしに行っています。TEKAGEN。
「そうか。そういえば今回呼んだこととは関係ないんだが。近くの草原がついさっき何者かに攻撃を受けたことがわかったんだが。何か知らないか?クレーターがたくさんできていたという報告だったんだが。」
「知りません。何があったんでしょう?」
嘘ですごめんなさい、絶対に俺たちの仕業です。
「そうか。魔族にやられた可能性が高いだろうが。人間にあそこまでできる奴は、Sランク含めてもほぼいない。まして、この近くには一人もいないしな。今のところは被害も出てないしいいが、君も近くを通るときは気を付けてくれ。」
「はい、わかりました。」
やべぇよ。罪悪感ぱねぇよ。悪いな魔族さん、俺のために罪をかぶってくれ。
「ということで、今回呼んだ剣だが…、君たちのランクをBにあげたいと思うんだが。」
うん、大体予想してた。
「ヴァルトベアを倒せるほどだ。突然Sランクまではさすがにできないが、Bランクまでなら特例であげれる。どうだ?」
これから旅するのに便利そうだしありがたいな。
「それなら、お願いします。人によってはFランクに倒せるわけないとか言ってくるような人もいるかもしれませんし。」
「そうだな、ならばステータスプレートを頼む。」
「はい。」
ということで、俺と雫のステータスプレートを出す。
「ふむ、もう一人の分も持ってきていたか。さては予想していたな?聞いても特に強い反応もなかったしな。」
「はい、大体は。」
「そうか、おもしろい。ならば、すぐに更新しよう。」
ギルドの機械に触れて登録終了だ。一瞬だったな。
「よし、これでよい。」
更新が終わり戻った瞬間に、ギルドのドアがバンッと開いた。
「ちょっと待ったー!!」
なんだこいつ。
「Fランクでヴァルトベア倒したっていうのはお前かーー!!」
うるせえな。
「いやじぶんBランク何で。さようなら。」
見るからにめんどくさそうな奴は無視するに限る。
「まて!おまえだろうがぁ!!俺と決闘しろ――!!」
ほらやっぱりこうなったよ。
「いやだ。」
「は?」
断られるとは思ってなかったのか一瞬呆けた顔をしたが、
「逃がすか――!!」
突然切りかかってきた。
「はあ。」
めんどくさいので、一歩左に避けて首筋に手刀を叩き込む。
「かはっ!?」
そのまま気絶した。
「リア、これ頼む。」
「はい、それではまた。」
そのまま、ギルドを出ていく。リアはさっきの冒険者Aを引っ張っていった。
扱いひでえな。
自分のことを棚に上げてそう思った。
「さーって、今回はまた別の平原にやってきましたーーー!!」
「「「おお~~~」」」
みんな盛り上がってるねーー。
やらせだよ!!
「ということで、今回は古式魔術とその他の確認にやってきました。」
そう。今回は、古式魔術とユニークとかにあったスキルを調べてみたいと思います。
「さて、まずは俺の魔力与奪からだな。」
「えっと、魔力を奪うならMP吸収がありますけど?」
「何が違うんでしょう。」
「やってみるか。」
何度かいろいろやってみた結果、これはありとあらゆるものから魔力を吸い取れるものだった。物質から魔力に変換できたのはこの力のおかげも大きいみたいだった。
また、人の魔力を吸い取るとMPが回復するわけではなく、その魔力そのものを使えるようになった。さらに、自分の魔力だったり人の魔力を誰かに譲渡することもできるようだった。
つまり、試しにユリアの魔力を少しもらってみたら森の魔力を使えた。緑だった。しかも、使い切っても回復する。ユリアからもなくならない。つまり俺は何種類もの魔力を使えるようになった。ちなみに雫の魔力は抵抗が大きくて無理だった。というか、吸い取る前にそれの魔力と反応して少しずつ融合していった。なんか危険な感じがしたのでとりあえずやめておいた。
「次に雫の進化だな。」
「ユリアは、先祖返りしたので進化しなくていいです。」
「ちょっとやってみます。」
色々試した結果、魔力で包んだものを強くしたり進化させることができるようだ。じわじわと時間をかけて強くなっていくが、かなりの高密度で包まなきゃいけないみたいで消耗も大きい。俺たちが熊に勝てたのは、雫の魔力のおかげだ。
「これもかなりチート臭いな。」
「はい、まあ無制限じゃないですが。」
そのあと何度か、試してある程度要領を覚えた。
ラプラスの眼を使えば簡単にわかったんじゃないかって?それはほら、自分で調べていくほうがいろいろ面白いだろ?
「はい、今度は古式魔術行きましょう。ユリア頼む。」
「は!!ユリア了解です。」
やっぱ乗りいいな。
「古式魔術は何種類かあります。そして基本詠唱しません。私が使えるのは森や緑に干渉する魔法です。魔力を地に伝えて、自然と最大限同調します。そして、自分の魔力を伝って木や草、動物だったりと意識を通わせます。そして、自然と語ります。以上です。森の中に敵とかいたら確実にわかります。エルフはもともと森に生きる種族なのでこのように森に力を借りて狩りなどをしていました。」
「ちょっと何言ってるかわからないです。」
ミカは全くできず、撃沈した。
「できた。」
「できました。」
「なんで!?」
「ミカちゃん、これは普通エルフの祖先であるハイエルフでしか使えない魔法です。できるご主人様や、雫様がおかしいんです。ミカちゃんは普通です。」
「ありがとう、ユリア。」
ミカをユリアが慰めてた。ミカってたまに性格変わるよな。
ドガァァン!!
「なんですか!?」
ユリアが驚いて草原を見る。そこにはクレーターがあった。
「やっちまった。」
そう、俺がどこまでできるんだろうと思ってやったら、こうなった。ちなみに山もできた。
「これそういう魔法じゃないです~~。」
ユリアとミカが二人で涙を流していた。和む。
「帰ろか。」
「はい。」
二度目の環境破壊をして帰っていった。
俺は思った。なんか物を入れておける魔術無いの?ミカに聞いたらマジックボックスというのがあった。ちなみにそれは魔力量により容量が増えるようで俺と雫のマジックボックスは容量が測定不能だった。大量すぎた。
俺は思った。物質分解できるなら魔法分解できんじゃないの?
前回は物質分解ができたはずだ。
普通魔法をレジストするには3つの方法がある。
一つ目は、相手の魔法に対し、相殺できる魔法を放つことだ。しかし後から詠唱したのでは詠唱が間に合わないこともあるので、迎撃魔法という専用の魔法が開発された。これは詠唱が短く、それぞれの属性魔法に対して初級から神級まである。これが最もポピュラーなレジスト方法だ。ちなみに神話級は誰も見たことがないのでどれほどのものかわからず存在しないらしい。
二つ目は、自分の魔力を、構成中の詠唱に対してぶつけることだ。これは、ブレイクマジックというテクニック、というか力技であり、どんな属性魔法でも、どんな強さの魔法でも一定の量の魔力で破壊できる。しかし、力技なのでかなり魔力を食う。
三つ目は、魔力を自分の周りに展開することだ。これはブレイクマジックの範囲を広げたもので、範囲に相手の魔法が入ると霧散し、その中では相手は詠唱を構築できない。しかし自分はその範囲内であればどこからでも魔法が打てる。かなり強い。しかし、ブレイクマジックとは比べ物にならないほど魔力を食う。当然だ。
俺は思う、どれもまだ欠点がある。しかし、魔法分解なら少ない魔力で素早く、どんな魔法でも霧散させれるのではないか。
できた。魔眼で構成を見抜きそれを分解することでどんな魔法でもレジストできるようになった。
このようにして、彼らはまた最強に近ずいて行った……。
少しずつ、じわじわと、最恐に近ずいて行きます。最恐に。恐。




