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4.かなりヤバ目のチート開花

頑張った。戦闘描写、がんばった、よ?......

「ヤバい!!」


 慌てて横にとび突進を避ける。


「当たったらヤバい!とにかく当たるな!!」

「ハイ!」

「死ぬ気で逃げるぞ!!」


 正直逃げられないと思う。でもそれしかなかった。


「グガァァァァァ!!」


 今度は腕を薙ぎ払って攻撃してくる。俺は腕を避け、カウンターを試みた。


が、攻撃の風圧で、吹き飛ばされた。


「ぐっ!」


地面を転がり勢いを殺す。


「咲君!!」


 俺を見て雫が叫ぶが、そのすきに攻撃され慌てて回避している。


「あぁ、クソ!!」


 速すぎて逃げることもできない、攻撃が強すぎて近づくこともできない。そんな状況にかなり焦っていた。


「俺ができるだけ注意を引く!その間に森を出て助けを呼んでくれ!!」

「え?でも!?」

「回避だけなら問題ない。時間にもよるがある程度体力は持つ。早く行けッ!じゃないとどっちも死ぬ!!」

「わかりました!!」


 返事を聞かずに熊に向かって走りこむ。熊が腕を振り上げって攻撃してくる。


「グオォォォォ!!」

「ッシ!!」


大きく後ろに飛ぶ。今度は吹き飛ばされなかった。


「こっちだ!!」

「ガァァァ!!」


 距離を取った俺に向かって熊は全力で突っ込んでくる。


「クッ!!」


 やはり突進は速い。ぎりぎりで回避する。


「いまだ!行けッ!!」


 雫が走り出す。が、それに気付いた熊が、


「グアアァァァ!!」


 近くの木をへし折り雫に向かって投げた。


「うわあ!?」


 慌てて雫がそれを避ける。


「一人も逃がす気はないってことかよ…」

「このまま逃げれなければただのジリ貧です。」


俺は必至で考える。雫も恐らく考えまくっているだろう。





 何も案が浮かばないまま数十分が経過。


 雫がはじめて攻撃を受けた。むしろよくここまでもったと思う。


「くッ!」

「雫!?」


 ヤバい、攻撃は受けるだけで隙ができる。俺たちはこの瞬間致命的な隙をさらした。


「ッ!?ぐあッ!!」


 雫に気を取られていた俺に向かって攻撃してくる。慌てて回避するがよけきれず肩を爪で裂かれてしまう。


「くッ…血が。」


 肩からは血が流れてくる。量が多い。雫のほうを見る。飛ばされて近くにいたが、雫の足からも血が出ている。


「大丈夫か、雫…?」

「はい。ただ…足なので動けません。」


 雫も血の量がヤバい。このままだと二人とも出血で、死ぬ。そうじゃなくても熊にやられて、死ぬ。もし、片方が死んだら、精神がやられてもう片方も、死ぬ。何をやっても死ぬ。


「ヤバい。これは、まじで…。異世界来たってのに、何もできないまま死ぬってか?はは…こんなとこで…か?」

「いえ、死んでられませんよ?まだ、観光もしてませんし。私が日本にかえらないと、お父さんが心配して死ぬかもしれませんし。」

「そうだな…俺も師匠に異世界のことを自慢する役目もある。」

「はい、こんなとこで…死んでられませんよ。」

「でもどうやって、倒すんだよ。死にたくねぇよ?」


どうする?この状況。どうしたって死ぬ状況。どうする。

考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、考えろ、二人が絶対助かる方法?


俺たちから白銀のオーラが溢れる。そして俺たちを繋ぐ。


雫の思考が伝わってくる。


(一か八か背中を見せて走って逃げますか?)

(お前走れないだろ。

俺が特攻して相打ち覚悟で剣を突き刺す?)

(死んだら死にますよ?)

(ごめんなさいやめてくださいお願いします。)

(この状況を覆すなんて…)

((そもそもこの場で強く死ななくなるしかない!))


 先程のオーラが俺たちを深く包み込む。傷口が塞がっていく。


「これは…魔力?」

「すごい今さらですね。魔法のある世界なのに…」


 熊は、何故か攻撃せずこっちをじっと見ていた。心なしか面白そうにしていた。


「グガァァァ!!」


 そして、咆哮をあげ、


『戦場で暢気に黄昏てんじゃねぇ!!』


 念話のようなもので怒鳴りながら突進してきた


「苛ついてただけかよ!?」

「こいつ、直接脳内に!?」

「雫!?」


 雫がこんなとこでネタを出すのでぎょっとしつつも、余裕をもってかわし、カウンターを叩き込む。


「グァァァ!?」


 こいつの弱点がわかる。動きがわかる。狙う場所も残り体力までわかる。何故か、すべてが情報としてわかるようになった。


「ッシ!!」


 雫が横から切り込む。はやい、俺でもわからなかった。

先で熊が転がっている。


グサッ


とどめを刺す


「なんか途中からあっけなかったな。」

「はい、でもなぜ勝てたんでしょう。」

「突然見たものの情報がわかるようになった。今もだ、空気を構成している気体とか風向きとかいうどうでもいいことから、敵の名前、弱点とかまですべて見えるようになった。普通の人なら脳が崩壊するほどの情報量だ、それなのに俺はなんともない。そしてその情報から、敵の動きまで、予測できた。」

「あの、なんか咲君の左目がエメラルドグリーンになってるんですけど?」

「は?」

「あの、その、情報がわかるっていうの魔眼が覚醒したからとかじゃないですか?」

「いやいや、そんなラノベみたいなこと…」

「あの、異世界にいるってだけでラノベっぽいと思うんですけど。」

「なるほど!」


 そりゃそうか。一応命の危機に瀕した(?)のだし、それで覚醒したのかもしれないな。


「そういえば、お前も右目が白くなってるぞ?どっちかというと銀かな。」

「え?私もですかい?」

「ああ。」

「そういえばステータス見ればわかるかもしれません。」

「そうか!見てみよう」


 ステータスを見ると、ユニークという欄が増えていた。


月宮 咲


 以下省略


ユニーク:魔眼(ラプラスの眼)、高速演算処理


 天城 雫


 以下省略


ユニーク:魔眼(エスパスの瞳)


ラプラスの眼:世界のあらゆることを情報として知ることができる。また、それを演算することで、次の瞬間おきることを確実に予測できる。極めることで、未来すら定めることができる。魔力により見える情報量、種類を制御できる。


エスパスの瞳:視界の中にある空間を掌握することができる。極めることで、空間内に存在するすべてを把握、空間の移動、消失、創造を行うことができる。


「うっわーめっちゃチートだなー。」

「はい、代償とかないんでしょうか。」

「ラプラスの眼によるとないらしい。上位の力を使うには魔力が必要らしいけど。」

「魔力と言えば私たち、せっかく魔力が出たのに魔法使ってないです。」

「仕方ないだろ、使い方知らないし。」

「魔眼では?」

「基本的に五感で把握できるものしかわからない。」

「そうですか。」

「どうにかして知りたいな。」

「魔法の使い方教えてください。って聞いても、何で知らない?で終わりますよね」

「異世界人だということあまり知られたくないしな。」

「勇者と一緒にされたくないですし。」

「こんな時大体ラノベでは…」

「「奴隷だ(です)!!」」

「とりあえず、戻って、報告して、奴隷買おう。そして魔法教えてもらう!!」

「お金は?どうします?」

「こいつの魔石売ればなんとかなるだろ。あと、翠の葉大量。」

「じゃあそういうことで行きましょう。」





…ちなみに熊は魔眼によるとヴァルトベアという。ドイツ語で、森のく○さんである。


このようにして二人は厨二っぽいオッドアイを手に入れたのである...


やったね。とうとうチートゲットだ!!

次はみなさんお待ちかね!奴隷が出るよ!!キャラは全然決まってない☆

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