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15.ダンジョン最終ボス戦・黒神竜

なんか一週間以上たったような気がします。

ホントに遅れてたらごめんなさい。

 ごめんなさい、なめてました。

扉を開けて思ったのはそんなことでした。


 扉を開けてそこにいたのは、黒い竜。見ただけでヤバさが伝わってくる。ただそれでもなんとなく行ける感じがしていた。今までの奴が雰囲気にあわず、弱かったから。ただ、今回の奴はダメだ。レベルが1800もある。今までの奴なんて、強くても600程度だった。しかし、今回の奴はステータスもやばい、どう計算したって普通の速度で成長すれば1800でこんなになるはずもないが、1800でなるはずの20倍ほどのステータス持っている。ここですでに絶望的だが、さらに絶望的な事実があった。


 こいつ、魔法が効かない(・・・・・・・)のだ。つまり、分解できない。いくら最強の魔法でありながらも、そもそも効かなければ意味がない。貫通弾でもこの竜のうろこは貫けない。オリハルコンより強い強度を持っている。剣も効かない。魔眼が効いてるからいいものの、そうでもなければすでに死んでた。今は直接ではなく、床を沈没させたり、天井を落としたりしながら足を止めていた。


『ほう、人間でありながらここまで耐えるか。なかなかだな。見える速度ではないはずなのだが。我は竜の中でも最上位に近いのだが』


 こいつ!直接脳内に!?…じゃねえよ!!


 ってかこいつより上の竜がいんのかよ。黒神竜だぞこいつ神とかついてんじゃねえか。


 んで、正直言うと見えてないんだよな。ただし、魔眼で動きや重心のバランスを見て動きの先をどうにか予測している。


「雫!いけるか?」

「まだです!とらえられません。」


 実を言うと全く攻撃が効かないわけではないのだ。雫の空間操作であれば、空間ごと切り裂く。その前に強度など問題ないのだ。魔法にしても直接ではないので効く。そのため、今雫は、部屋の端っこで異界を使って敵の攻撃を何とか防ぎながら、攻撃の準備をしていた。


「ユリア!みぎ前に弾幕張れ!ミカはあそこの天上落とせ!」

「「了解」」


 そういいながらも俺は突撃していく。俺は、剣を使い少しずつ攻撃を受け流しながら足止めしていく。受け流しは完全なのだが、威力を半分ほど空間、半分地面に行くので俺の後ろのほうでは衝撃波が起き、足元はえぐれていた。こんなのミスったらただじゃ済まねえ。


「咲君!もう少し!」

「あー、辛すぎる注文だよ!!」


 雫は目で見える部分しか操作できないので、雫の目線に気を付けながら、さらに雫の目で追える速度まで黒竜を足止めしなければならない。


 うわー。よく考えたらなんてことしてんだよ俺、1800相手だぞ!?むしろよくここまでできてんな。


 とはいえ、人間ですから限界だってある。雫には早くしてもらわないとそろそろヤバい。


『面白いな。ここまで我の攻撃を防いだものは今までいなかったぞ。』

「くッ、何でしゃべれんだよ!?」


 我ながら思った。なぜそこ突っ込んだ!?


「「「なんで、そこ突っ込んだんですか!?」」」


 わかってるよ。


『そうだな、話してやろう。

もともと我はこのダンジョンのものではない。外から入ってきて、ここに住み着いたのだ。ここの魔力は濃いからな。なかなか住み心地のいいとこだ。』


 話してくれたよ!?ってか余裕だな!


「クソ!!」


 話しながらも右から左から攻撃が迫ってくる。地面がえぐれてボス部屋全体が深く掘られていく。


「この野郎!!」


 イラッと来たので剣をもう一本引き抜き、右剣で受けた攻撃をすべて受け流し、壊れぬよう魔力でコーティングした左剣から黒竜に向けて、攻撃を出す。黒竜の攻撃の勢いとともに。


『!?』


 さすがにこれは黒竜も避けた。


「どうだ?」

『ほう、これはさすがに驚いた。まさか、自分の攻撃が戻ってくるとは。面白い。』


 こいつ、まだまだ余裕だな。くそっ。


 そこからはすべての攻撃を返しながら黒竜を足止めしていく。横からユリアや、ミカが黒竜の移動先に邪魔したりなどして、何とか動きを抑えることができた。


「咲君!OKです!!」

「了解」

『ほう、何をするつもりだ?』


 俺は少しずつ体内で受け流し続け蓄積した勢いを思いっきりたたきつけその場を離脱した。


界絶(かいぜつ)!!」


 雫が空間操作を行う。すると黒竜のいるところには、大きな亀裂が走っていた。


「ヤバいな。……やったか?」

『今のは食らっていたら死んでいたな……食らっていたらだが。』

「なぜ!?」


 さっきはそこにいたはずだ。


『まさかあの程度の攻撃で足止めできたと思っていたのか?』


 あの程度って、最後にたたきつけたあの攻撃か!?黒竜の攻撃の5倍の威力を持ってたぞ?


『まあ、いい。そろそろ我も本気を出そうではないか。』


 その瞬間何かが起きた。気づいた時には、俺たちは地面に倒れていた。


『やはりその程度か。まあ、ここまで楽しませてくれたのだ。褒美として仲間が苦しみながら死ぬ姿を目の前で見せてやろう。まずはお前からだ。』


 そういって黒竜は雫に近づいていった。


『我はすぐ殺すことはしない、じっくりいたぶってから苦しみながら死ぬのを見る趣味だ。人間をいたぶるなど、何千年ぶりか。さあ、どういたぶろうか。』



 あ゛?今いたぶるって言ったか?雫たちを?


 …あ、ヤバい正気を失うとこだった。ただ、こいつは確かにいたぶるって言った。苦しみながら死ぬのを見たいと......。


 ブチッ!!


 頭の中で何かがちぎれる音がした。


なんか、今回良かった気がした。

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