閑話1.勇者たちのお話
さて、皆さんもそろそろ勇者たちのことが気になるころだろうから少し話をしようと思う。
……ごめんなさいボス戦書くのが大変だったから逃げてきただけ。
――――時は咲たちが出ていったころにさかのぼる。
「あいつら。すいません王女様。」
将輝は、咲たちを止めれなかったことを謝った。自分から世界を救うとか言っておきながら全員をまとめられなかったのに後悔していた。ちなみに、いじめの件に関しては特に悪かったとは思っていない。
「あ、いえ、呼び出したのはこちらですから。いやだという人を無理やり戦わせるなんてできません。」
システィアは、咲に言おうとしていたことを言い当てられて。かなり焦っていた。父…この人間界の王に『もし、いやだというやつがいたら魔王が帰還魔法の魔法陣を持っている。とでも言っておけ。』と言われていた。実際にあるのか聞いたら、『知らん』と言われた。システィアはさすがにひどすぎると思ったが、それしか魔族から人間を守る方法がないのは確かだったのでそうすることにした。
ところが、そのようにした結果はこうだ。言おうとしていたことを言い当てられ。それが嘘であるということまで見抜かれた。
「申し訳ありません皆さん。皆さんもいやだという方は抜けていただいて構いません。その場合は、城で過ごせるよう用意いたします。その他生活用のお金も用意させていただきます。こちらも、強制する権利などありませんから。」
「しかしお嬢様…」
「いいんです。」
横から執事が、止めようとする。王様からは全員に参加してもらうように言われていたからだ。しかし、システィアにはこの状況で全員に無理やり参加させようなどとはできなかった。
「いや、やるよ。いいよな、みんな!」
「「「「「おーー」」」」」
「みなさん…。」
システィアはあまりのことに泣いてしまった。この際、ほとんどの人がいなくなってしまうことも覚悟していたからだ。
「ありがとうございます!」
こうしてほかの勇者全員の参加が決定したのだった。……と言っても、本意でない人もいた。
――――咲たちが熊と殺し合いをしていたころ。
「咲さんたち大丈夫かな。」
そうつぶやいたのは、島崎佳那。雫と並び学校で3に入るほど男子からの人気を持っていた。(雫がいじめられていたのは咲とだけ仲良くしてたせい。)
佳那は1年生のころに咲に助けてもらったことがあった。休日、買い物をしていたところ、そこら辺のザ・チンピラ×3に絡まれていた。そして、無理やり連れていかれそうになったとき、咲は現れた。
「ねぇ、何してんの?」
「あぁ?なんだよ。俺らはこいつと仲よく遊ぼうとしてるだけだ。じゃ増すんじゃねぇよ。」
「ふーん、ならいいけど。」
「ちょっと待て。」
ホントに帰ろうとした咲に、佳那も思いっきり突っ込んでえしまった。
「はぁ、君は同意したの?行きますって言った?助けてほしいんなら助けるけど?」
「え?あ、行ってないです。助けてください!」
「んじゃ、この子嫌がってるみたいだから話してね。」
「は?何言ってんだよ。俺らが誘ったんだからお前になんか言う権利ないだろ!」
「だから、この子が嫌がってんだろ?フラれたからって俺にあたんなよ。」
「てめえ、この野郎!!」
そして、チンピラ×3は先に襲いかかっていった。咲はそれを軽く最小限の動きでかわし、全員けがもさせずに無力化した。
佳那は、その姿に見惚れた。美しいと思った。ついでに、抱かれたいと思った。まあ、無理やり連れていかれそうだったのを助けられて、その相手を怪我もさせず一瞬で気絶させたのだ。そんなことがあったならば、大体の女子は惚れてしまうだろう。
「あんな強い咲さんなら、大丈夫だよね。でも、一緒に行きたかったな。雫さんと行っちゃって。」
あの時、佳那もついていきたかったが、いじめがあったのを知っていながら助けれなかった罪悪感と、あの時咲が雫を選んだショックで止められなかった。
「もっと強くなって、咲さんに会いにいこ。」
……ちなみに、今ちょうど咲は熊討伐の帰り道でくしゃみを連発していた。
――――咲がミレン旅立つ日の朝。
「あー俺らもなかなか強くなったよな。」
「そうだな。もうレベル15だぜ?」
ちなみにこのころ咲はさらに上がって、28である。
「ああ、だが油断せずに行くぞ。」
はしゃぐ二人に注意を促したのはこのパーティのリーダー将輝である。
いま、彼らは訓練のためダンジョンに来ていた。それぞれで、パーティを組み探索していた。
このような訓練で、ほかの人よりとびぬけてやる気になっている人がいた。一人は佳那、もう一人は清水 未稀先生だ。先生は、『こうなった以上自分が強くなって、生徒を守らないといけないと。そして、あの二人にも戻ってきてもらって私が守る。絶対にいじめなんてさせない』と、常に似たようなことを言って、レベル上げ、戦闘慣れに励んでいた。そのかいあってか、たった一人20レベルまで到達していた。
「絶対あの二人を見つけないと。こんな世界を二人だけで生きるなんて、絶対に危険だから。」
先生は、このとき二人の捜索もしていた。ちょうど今朝豚肉屋に、宿を取っているという情報が入り、昼間は大体外出していると聞いたので、今日の夕方行こうと思っている。
――――夕方
豚肉屋にて。
「すみません、ここに月宮咲っていう人と、天城雫っていう人いませんか?」
「おお、いたよ。今朝まで。」
「え!?今朝まで?もう泊まってないんですか?」
「ああ、朝飯食って出ていった。」
「どこに行ったか分かりますか?」
「知らねえな。旅に出るっていてたが。」
「そうですか。」
先生は、そのままご飯を食べてから帰っていった。
以上、これがこれまでの勇者たちのお話である。
休みが終わるので、今度から多くても1週間に一回の投稿になります。(たぶん)




