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記憶  作者: 絲瀬


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八話

パートが終わる、すなわち、やっと虹太を迎えに行ける時間になった。



「かなた〜」

「ママ! おかえりなさい!」

「かなたもおかえり」

「ただいま」


私は、今日の嫌な出来事が過ぎり、虹太に質問をした。



「かなたはさ、幼稚園でお友達と上手くやれてる?」

「うん! 僕、お友達たくさんいるよ」


その答えに、安心した。

人間関係で苦労するのは、私だけで良い。



「そっかぁ。今日は誰と遊んだの?」

「たくまくんだよ。一緒にパトカーのお絵描きをしたの」

「お絵描き、みせて」

「これだよ」



虹太は、本当に車が大好きだからなのか、絵が上手い。

幼稚園児にしては、細部までしっかり描けているほうだ。



「またお絵描き上手くなってるね」

「本当!? 嬉しいな」

「これ、お部屋に飾ろうか」

「やったぁ! 飾って飾って」



私は虹太の絵を額縁に入れ、早速リビングに飾った。



「かなた、上手だからまた上手く描けたら見せてね」

「わかった! また、飾ってもらえるような絵を描くね」



無邪気で、本当にいい子。

私の宝物。

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