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六話
虹太の部屋で朝を迎える。
いつもと変わらない朝。
「かなた、おはよう」
「ママ、おはよう」
昨日、顕に第二子のことで、ああいう態度を取られたことは辛いけど、虹太といると忘れられる。
顕は、私と顔を合わせないように、既に出社したようだ。
それでも、いい。
私には、虹太がいる。
「今日は幼稚園で何するかなぁ?」
「分からない。でも、くるまのお絵描きはしようと思うよ」
「そっかぁ、かなた上手だもんね」
「えへへ、ありがとう」
虹太は車が好きで、よく絵を描いている。
「今日も幼稚園終わったら見せてね」
「うん、いっぱい描いてくるね」
「頑張ってね」
「たくさん描けるよ!」
無邪気に答える虹太が愛おしい。
本当は離れたくないが、自分もパートに行かなければいけない。
「かなた、今日ママパートの日なの」
「金曜日だもんね。パート頑張ってね」
「ありがとう。かなたも幼稚園頑張って」
「うん! 僕、頑張るよ!」
私は虹太を送り出し、パートへ向かった。




