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第2話 街コンというフリークショーで道化になる

誰かに見られる見られないじゃ無い。


投稿したかったんだよ。

街コン


皆さんは街コンを知っていますか?


街を発展させる名目で、男女のつったもんだを活性化させる合同コンパ。

その本当の顔は、弱き男から金を巻き上げる汚い大人の狩場だ。


30個も用意された背の高い2人掛けのソファ。

男女各30人が3分毎にペアを交代し、親睦を深める。

ルックスというエサがない限り、全く釣れることのない水溜りで鼻くそをほじるような物だ。


しかも!


男は1万近く、女は3000円もしない格差により、白目がほとんど真っ赤に血走った哀れな男達を、余裕に満ちた女達が鑑賞するフリークショーとなるのだ。


「つぎ、次こそはァァァ!!!」


そりゃあ男2人でつるむイモとガチはフリークに成り下がるしかない。

何回もフリークとして、ショーに参加した。


そして


居酒屋のテーブル席を男のペアが移動していくタイプの街コンでのことだ。


「どうせ今回もダメなんだろーなぁ! 乾杯!!!」


「今日こそは!!! かんぺぇ!」


卑屈になるイモタと街コンで女の子と帰るため、0次会で空きっ腹にビールを流し込み、己を鼓舞する。


初めてのことだ。

自己紹介カードを書かされた。


「アピールポイント……誠実、博識、勤勉っと」


何度か街コンに参加したが、慣れない瞬間がきた。


女の子の入場だ。


「ーーーー」


陽の光に当てられ、栗色に輝く綺麗な髪。


濃すぎず塩梅がわかっている化粧。


そこはかとなく可愛い、僕のタイプ真ん中どストレートの女の子が入って来た。


「よ、よろしくお願い…します」


「よろしく」


よかったぁぁぁアルコールバフで緊張しないぞ!


「出身はどこですか?」


「大阪です」


大阪?ってことは、


「よく先輩とかから聞くんですけど飛田新地ってどんなとこなんですか?」


タイプの女性を前に、思ったことが脳みそを通過せず口から出て来た。


テーブルの空気が凍りつく。


そりゃあ日本屈指の風俗街の話題を、これからお付き合いするかもしれない人の前で口にしたのだから。


「おもしろいひと」


くすくすと笑う彼女


太陽の様な笑顔が、氷河期を溶かし、明るく照らしてくれた。


今はもう見ることのできない、僕の大好きな彼女の笑顔が


「嬉しすぎて吐きそう」


僕はマッチングした事の喜びと衝撃で、胃袋が反転していた。


しかし


だがしかし!!!


フリークショーの、街コンの悪いところが襲って来ていた。


街コンってのは午前、昼、夕方と同じ会場で分かれて開催される。

街コンの汚い主催者は、もちろん哀れな男から金を巻き上げるのが目的だ。

おなごがいなきゃ入る金も入らぬのだ。


「このあとも街コンあるから終わったら連絡するね」


「へぇ?」


午前の部に参加した女性へ、主催者は昼、夕方の部を無料提供し、女性という無料のコンパニオンを得る姑息な手段を取っているのだ。


「あーせっかくマッチしたのにこれかよ」


なんと奇跡的に同じ卓でマッチングしたイモタも同じ事を言われ、デートを断られていたのだ。


まあこの後、夕方の部が終わった彼女らが他の参加メンバーも連れてきて、大勢の飲み会となり我ら男の財布が一瞬で干からびたのは別の話だった。


僕、ガチ太郎はこうして後に妻となる天使と出会い、子を成したのだった。


今思うと22歳という若さで結婚は、少しばかり早かったのかもしれない。


だが


今も、パソコンの画面裏で走り回る我が子達を見ていると


そんなことも無いのかなと思ったりもします。

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