表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議な宇宙(そら)のもとで  作者: まほ。かんた。
不思議な宇宙(そら)のもとで
20/25

第三章 不思議な宇宙(そら)のもとで⑥

第三章 第六話をお読みいただきありがとうございます。


今回は草原フィールドでの外部テスト回。

遊びのようでいて、しっかり実験――

そんな少し不思議な時間が始まります。


■登場人物


・青星テツロウ

研究者気質の主人公。今回も振り回され気味。


・エミ

やさしく穏やかな妹。兄さんを大切に想う存在。


・ミニ

元気いっぱいの妹。行動力と勢いは誰にも負けません。


・リオ

上品で余裕ある年上の妹。見守り役として登場。


・紫雲タリア

試作機を手掛ける技術者。次の一手も準備中。


それでは、第六話をお楽しみください。


■第三章 第六話


 一方その頃――


 切り取り部屋の制御室。


 薄暗い空間の中、


 複数のモニターが静かに光を放っていた。


 その中央に、


 エアリの姿がある。


 端末に視線を落とし、


 淡々とデータを確認している。


 その隣で、


 リオがゆったりと腕を組み、


 モニターを見つめていた。


 映し出されているのは――


 草原へと移動したテツロウたちの様子。


 プロトタイプ・ヴァルゴの外部テスト。


 その全てが、


 複数の視点から記録されている。


 「問題ありません」


 エアリが静かに告げる。


 「出力範囲、安定しています」


 リオは目を細める。


 「こうして見ると――」


 「やはり不思議な空間ですわね」


 エアリはわずかに頷く。


 「はい」


「切り取り部屋の出力領域は、テツロウさんを中心に広がる球状の空間です」


「私たちのサイズ基準で見ると、半径は常に約100メートルで固定されています」


「ただし――内部空間はスケールに応じて拡張されています」


  リオはゆっくりと視線を動かす。


  モニターの中では、


  草原がどこまでも広がっていた。


 「外の景色は、ずいぶん広く見えますのに……」


 「こちらから見ると、いつもの空間ですわね」


  エアリは淡々と続ける。


 「はい」


「現在は1/50スケールのため、

 

  テツロウさんの視点では、内部空間は半径5キロメートル相当まで拡張されています」


 「ただし――」


  わずかに間を置く。


 「出力範囲外は生成されていません」


  リオが小さく首を傾げる。


 「では、先日海で訪れたログハウスは……?」


  エアリは画面を一つ切り替える。


  別の視点。


  ログハウス内部の映像が表示される。


 「ログハウスは例外です」


 「外部空間とは独立した接続構造を持っています」


 「出力範囲外に配置されていても――」


 「内部には任意の入口からアクセス可能です」


  リオは、わずかに微笑む。


 「便利ですわね」


  エアリは淡々と答える。


 「はい」


 「ただし――」


 再び視線を落とす。


 「ログハウスの外部は、出力範囲内でのみ有効です」


 「範囲外では、環境は生成されません」


 モニターの一部が暗転する。


 そこには、


 何もない空間が映し出されていた。


 光もなく、


 奥行きも感じられない、


 ただの“暗闇”。


 リオは、その映像を見つめながら、


 小さく呟く。


 「……まるで、世界の外側のようですわね」


  エアリは、わずかに頷いた。


 「その認識で問題ありません」


  そして、


  再びモニターへ視線を戻す。


  そこには――


  草原の中で動き始めた、


  小さな機体の姿が映っていた。


  モニターの一つに、


  別角度の映像が映し出される。


  エミの手の中で、


  プロトタイプ・ヴァルゴが運ばれている場面だった。


  草原へ向かう途中。


  その中で、


  小さく揺れる機体。


  わずかにバランスを取るように、


  動くテツロウの操作。


  それは――


  どこか、ぎこちなくもあり、


  同時に、


  妙に“可愛らしい”動きでもあった。


  リオが、ふっと微笑む。


 「……あら」


 「お兄様、あんな仕草もなさるのですね」


  その声は、


  どこか楽しげで、


  そしてやわらかい。


  視線は、


  モニターから離れない。


  エアリも、わずかに視線を向ける。


  数秒だけ、


  データ表示から目を離し――


  その様子を確認する。


 「……動作補正の影響ですね」


 「微細な姿勢制御が、無意識下で反映されています」


  淡々とした説明。


  だが――


  その声は、


  ほんのわずかに柔らいでいた。


  リオは小さく息をつく。


 「ふふ……」


 「それにしても」


 「とても愛らしいですわ」


  エアリは、短く答える。


 「……はい」


  その一言は、


  簡潔でありながら――


  否定ではなかった。


 モニターの中で、


 エミの手に包まれるように運ばれていく機体。


 その小ささと、


 周囲の大きさ。


 その対比が、


 より一層、


 印象を強くしていた。


 リオは、静かに呟く。


「守って差し上げたくなりますわね……」


 エアリは、その言葉に対しては何も言わず――


 ただ、


 再び視線をデータへと戻した。


 しかし、


 その表情は、


 わずかに柔らいでいた。


-------------------------------------------------------------


 モニターに映し出されていたその光景は――


 そのまま草原の中へと繋がっていた。


 視界は、エミたちのいる現場へと移る。


エミは、抱えていたレジャーシートを広げる。


 両手で持ち運んでいたそれは――


 テツロウの視点から見れば、


 ひとつの地形のようにすら見えるほど、


 広大なものだった。


 次の瞬間、


 揺れていた草原が、


 ゆっくりとその下へと隠れていく――


 そして、ほどなくして――


 ミニが戻ってくる。


 その腕に抱えられていたのは、


 いくつもの人形が収められた収納ボックス。


 テツロウから見れば、


 それはもはや“箱”というより――


 ひとつの建造物に近い大きさだった。


 ミニはそれを楽しげに抱えたまま、


 軽やかな足取りでエミのそばへとやってくる。


 中からウサギのぬいぐるみを取り出した。


 それを片手でひょいと持ち上げ、


 テツロウの乗るプロトタイプ・ヴァルゴの目の前へと、


 そっと置く。

挿絵(By みてみん)

「これで、お兄ちゃんと遊べるね!」


 ミニは楽しそうに笑う。


 目の前に置かれたウサギのぬいぐるみは――


 プロトタイプ・ヴァルゴよりも、


 ひとまわり大きかった。


「……いや、ちょっと待て」


 テツロウは思わず声を上げる。


「サイズ、おかしいだろこれ……!」


 見上げる。


 巨大なぬいぐるみ。


 ふわふわとした表面。


 その一部だけで、


 自分の機体がすっぽり隠れてしまいそうな大きさ。


「どうやって遊ぶんだよ……!」


 ミニはきょとんとした顔で、


 すぐに笑顔になる。


「えー?普通に遊ぶんだよ?」


「ね、お姉ちゃん、タリアちゃんも一緒にやろ!」


 無邪気な一言。


 エミはくすりと微笑む。


「そうですね」


「せっかくですし、少しお付き合いしましょうか」


その声は、


 どこまでもやわらかい。


 タリアもわずかに視線を落とす。


「……テストの一環として問題ありません」


「外部環境での対人挙動確認としても有効です」


「いや絶対違うだろそれ……!」


 思わずツッコむテツロウ。


 だが――


 その間にも、


状況は進んでいく。


 エミが、ゆっくりと膝をつく。


 ふわりと揺れるスカート。


 視界の上に、


 やわらかな影が落ちる。


 (……近いって……)


 思わず視線を逸らす。


 だが――


 どこを見ても近い。


 ミニは楽しそうにしゃがみ込み、


 顔をぐっと寄せてくる。


「お兄ちゃん、どっち役やる?」


「このウサギと戦う?」


「いや戦うな……!」


タリアも静かにしゃがみ込み、


 無機質なまま言う。


「役割分担を決めましょう」


「私は進行補助を行います」


「だからなんでそんな本格的なんだよ……」


囲まれる。


三人に。


 巨大な視線。


 逃げ場のない距離。


 だが――


 その空気はどこか、


 穏やかで、


 やわらかかった。


 ミニが、楽しそうに笑う。


「じゃあ決まりね!」


「みんなで遊ぼう!」


 エミもやさしく頷く。


「はい、兄さん」


「無理のない範囲で、ね」


 タリアは淡々と補足する。


「過負荷にならないよう制御します」


 「……いや、遊びにそこまでいらんだろ……」


 小さく呟くテツロウ。


 だがその声は、


 どこか力が抜けていた。


 巨大な空間。


 巨大な彼女たち。


 その中で――


 小さな機体は、


 不思議な“遊び”へと巻き込まれていくのだった。


「じゃあ、このウサギは敵ね!」


「お兄ちゃんは勇者!」


 ミニが楽しそうに声を上げる。


 エミもやわらかく頷く。


「では、私は支援役ですね」


 タリアは静かに補足する。


「戦闘挙動の簡易検証として適切です」


「だからなんでそうなるんだよ……!」


 テツロウのツッコミもむなしく――


 人形遊びは始まった。


 巨大なウサギのぬいぐるみ。


 その“脚”だけでも、


 プロトタイプ・ヴァルゴには大きすぎる障害物だった。


「うおっ……!」


 テツロウは操作しながら、


 必死に動く。


 跳び、


 避け、


 登る。


「お兄ちゃんがんばれー!」


 ミニの声が弾む。


 だが――


 その動きが、ふと鈍る。


「……あれ?」


 操作の反応が遅い。


 視界がわずかに揺れる。


「ちょっと待て……なんか……」


 次の瞬間。


 プツン、と。


 力が抜けた。


「……っ!?」


 機体が、そのまま前へと倒れ込む。


「兄さん……!」


 エミがすぐに手を差し出す。


 そのまま、


 プロトタイプ・ヴァルゴは


 やわらかく受け止められた。


 エミの体へと、


 もたれかかる形で。


 (……っ)


 近い。


 やわらかい感触。


 逃げ場のない距離。


「だ、大丈夫ですか、兄さん」


 心配そうな声。


 だがその距離に、


 別の意味で落ち着かない。


「……ああ、いや……多分……」


 そのとき――


 タリアが淡々と告げる。


「電源低下です」


「想定より消費が早いですね」


 ミニが首をかしげる。


「えー?もう?」


 エミも少し驚いたように言う。


「結構動いていましたから……」


 タリアは短くまとめる。


「現状、燃費は良くありません」


「……改良の余地あり、です」


――その頃。


 制御室では。


 リオがモニターを見つめていた。


「電池切れですわね」


 静かに呟く。


 エアリも頷く。


「予備の乾電池は、準備しております」


リオは微笑む。


「では――」


「わたくしが届けてまいりますわ」


――草原。


エミの手の中で、


動きを止めた機体。


その前に――


 大きな影が落ちる。


「お待たせしましたわ、お兄様」


 リオだった。


 やわらかな声とともに、


 そっと手が差し出される。


 プロトタイプ・ヴァルゴは、


 優しく持ち上げられる。


 そのまま――


 リオの胸元へと引き寄せられる。


 (……っ)


 近い。


 やわらかい。


 包み込まれるような感覚。


 「少しだけ、失礼しますね」


 リオは穏やかに微笑む。


 そのまま、


 機体の背面へと手を回し――


 「乾電池、交換いたします」


 手際よく作業を進める。


 距離は、


 変わらない。


 むしろ――


 さらに近い。


 (……これ、わざとか……?)


 思わずそう思うが、


 口には出せない。


 やがて――


「はい、完了ですわ」


 軽やかな声。


 再び、


 機体に力が戻る。


「……助かった」


テツロウが小さく呟くと、


リオはやわらかく微笑む。


「ふふ……」


「まだまだ、皆さんで楽しんでくださいませ」


「お兄様」


 そのまま、


 そっと機体をエミの手へと戻す。


「それでは――」


「わたくしはこれで」


 静かに一礼し、


リオはその場を離れていった。


再び、


 エミとミニ、そしてタリアの元へ。


 人形遊びは――


 まだ続く。


 人形遊びが続く中――


 ミニが勢いよく体勢を崩した。


「わっ――!?」


そのまま、


どすん、と尻餅をつく。


「……あ」


一瞬の静止。


 テツロウの視界は――


(ちょっ……待て……!)


ふわりとした布の影に包まれた直後――


 鈍い圧力が、機体へとかかる。


「……っ!?」


嫌な音。


外装が軋む。

挿絵(By みてみん)

 そのまま――


 機体は押し潰されるように変形した。


「……まずい……!」


 ミニが顔を青くする。


「お兄ちゃんっ!?」


 エミもすぐに反応する。


「兄さん!」


 素早く手を差し入れ、


 慎重に機体を引き上げる。


 その姿は――


 明らかに損傷していた。


 外装フレームは歪み、


 一部は大きく潰れている。


 半壊状態だった。


 だが――


 コクピット部分だけは、


 原形を保っている。


 タリアが静かに告げる。


 「……想定内です」


 わずかに間を置き、


 続ける。


「コクピットは、特別に強度を上げています」


 「大切な人を守るために――」


 その言葉は、


 いつもよりほんの少しだけ、


 やわらかかった。


 エミはすぐに、


 機体を胸元へと引き寄せる。


 やさしく、


 包み込むように。


「兄さん……!」


 コクピットを開き、


 中を確認する。

挿絵(By みてみん)

「大丈夫ですか?」


 その声は、


 強い安堵を含んでいた。


(……近いって……)


テツロウは思わず目を逸らすが、


 その距離は変わらない。


 だが――


 怪我はなかった。


「……ああ、大丈夫だ」


「中は無事みたいだ」


 その言葉に、


 エミはほっと息をつく。


 ミニは、


 しょんぼりと肩を落とす。


「ご、ごめんね……お兄ちゃん……」


「私、調子に乗っちゃって……」


 テツロウは少しだけ間を置いて、


 小さく笑う。


 そして――


 コクピットを開き、


 ゆっくりと外へ出る。


 エミの手の上に降り立つと、


 そのままミニの方へ視線を向けた。


 「……いや」


 「怪我してないし、気にするな」


 エミがそっと手を差し出し、


 テツロウをミニの方へと渡す。


 ミニは、少し驚いたようにそれを受け取る。


 そのまま――


 大事そうに、頬の近くへと寄せた。


 ミニの表情がぱっと明るくなる。


「うん!」


「今度はちゃんと、大事にするね」


 タリアが淡々と告げる。


「本機は、ここまでです」


「フレーム損傷が大きく、修復より再設計が効率的です」


 テツロウが眉をひそめる。


「……つまり?」


 タリアは短く答える。


「データは十分に取得できました」


「次は――」


わずかに視線を上げる。


「完成版を製作します」


 その一言。


 ミニがぱっと顔を輝かせる。


「やったー!」


「タリアちゃんが新しい――おもちゃ――作ってくれるって!」


その言葉に、


 テツロウはぴくりと反応する。


「……おもちゃ?」


 小さく呟く。


 タリアは気にする様子もなく、


 静かに補足する。


「正式運用機です」


「プロトタイプではありません」


 ミニは楽しそうに笑う。


「でもお兄ちゃんが遊べるなら、おもちゃだよね!」


「……違う気がするんだが……」


 テツロウは小さくため息をつく。


 だが――


 その声は、


 どこか力が抜けていた。


 草原の中で、


 壊れた機体と――


 これから生まれる、新しい存在。


 そして、


 変わらず続く、


 にぎやかな空気。


 次の段階へと、


 進もうとしていた。


 タリアが静かに告げる。


「では、本日はここまでにしましょう」


 エミはやわらかく頷く。


「そうですね」


「では、戻りましょうか」


 そして――


「このまま、兄さんをお運びしますね」


 その言葉に、


 ミニがぱっと顔を上げる。


「まって!」


「今日はミニが、お兄ちゃん運ぶ!」


 少しだけ胸を張る。


「さっき、失敗しちゃったし……」


「だから、今度はちゃんとやるね」


そのまなざしは、


 どこかまっすぐだった。


 テツロウは、


 少しだけ間を置いて――


「……じゃあ、頼む」


 と小さく答える。


ミニは嬉しそうに笑う。


「うん!」


 次の瞬間――


 ミニはテツロウを――


 自分の頬の近くへとそっと寄せた。

挿絵(By みてみん)

(……っ)


 近い。


 やわらかい。


 ほんのりとした体温が伝わる。


(……これ、大丈夫か……?)


 思わずそう思うが、


 ミニはとても丁寧だった。


「大丈夫だよ、お兄ちゃん」


「今度はちゃんと持ってるから」


 その声は、


 どこまでもやさしい。


 エミもその横に並ぶ。


「ミニちゃん」


「私も一緒に行きますね」


 ミニはこくりと頷く。


「うん!」


 タリアは、


 半壊したプロトタイプ・ヴァルゴへと視線を向ける。


「本機は回収します」


「データ整理および再設計を行います」


 淡々と告げると、


 その場に残る。


 エミとミニは、


 ゆっくりと歩き出した。


 草原を抜け、


 空間の境界を越え、


 青星家へと向かっていく。


 やがて――


 見えてくる、


 見慣れた家。


 ミニがくすりと笑う。


「おうち、ちっちゃい~」


 その声には、


 どこか楽しげな響きがあった。


 テツロウは苦笑する。


「……お前らのサイズがでかいんだよ」


 エミはやわらかく微笑む。


「ふふ……」


 やがて、


 テツロウの部屋の上へとたどり着く。


 屋根は――


 以前のまま、開いた状態になっていた。


 エミがそっと手を添え、


 ミニからテツロウをやさしく受け取る。


 そして――


 慎重に、


 部屋の中へと降ろす。


 床へと、


 静かに着地する。


 エミがやさしく告げる。


「兄さん」


「それでは、また後で」


ミニも手を振る。


「またね、お兄ちゃん!」


 そのあと――


 エミは外れていた屋根を、


 静かに元の位置へと戻した。


 光が閉じる。


 部屋の中に、


 いつもの静けさが戻る。


 テツロウは、


 ゆっくりと息を吐いた。


 そして――


 転送装置の前へと歩み寄る。


 (……帰るか)


 次の瞬間。


 意識が、切り替わる。


 ――現実。


 青星家地下二階。


 見慣れた転送装置の前に、

 

 テツロウは立っていた。


「……ふう」


小さく息を吐く。


「今日も無事に戻ってきたか」


軽く体を伸ばす。


 そして、


 ふと考える。


「……たしか」


「タリアちゃんや、妹たちと――」


 少しだけ、間。


「……人形遊び、してたんだっけな……?」


 記憶は曖昧だ。


だが――


 どこか、楽しかった気がする。


 その感覚だけが、


 ほんの少しだけ残っていた。


■第三章 第七話へ続く




第三章 第六話をお読みいただきありがとうございました。


草原での実験は、

思わぬ方向へ進みながらも無事終了……でしょうか。


試作機プロトタイプ・ヴァルゴも、

今回の役目を終えました。


そして、テツロウの記憶には、

また少しだけ曖昧な余韻が残ります。


**次回は、第三章完結となる第七話を予定しています。**


4月29日ごろ公開予定です。


引き続きよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ