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第45話 Cランク認定戦セミファイナルB

:::::::::::::::::::::::::


      「Cランク認定戦 開始」


【テーブル】B


【開始時席順】


BTN(ボタン)       …… 遊都

SB(スモールブラインド)  …… ルタ

BB(ビッグブラインド)   ……(一時離席中)

UTG(アンダーザガン)   …… ステラ 


【ブラインド】

25/50   6ハンド刻みでブラインドレベル上昇

【開始時アンティ】

なし

【開始時チップ】

1250

【開始時刻】

10:00

【賞金】

優勝 15000ライル + Cランク認定

2位 10600ライル

【備考】

一位通過でAテーブルの勝者とヘッズアップ

 

:::::::::::::::::::::::::


「離席者がいるなんて幸先いいなあ。二対一体の双子剣(ドッペルゲンガー)!!」

 ルタの双剣が宙を舞う。

 ルタが呟く。まったくだ。

 UTG(アンダーザガン)のステラのコールで始まる。

「コール」

 フードを取ったステラと眼が合う。ステラは唇に指をあて「秘密」と伝えながら微笑んだ。思わず笑いそうになるのを堪(こら)える。ルタが怪訝(けげん)そうな顔をした。


ハンドは7Kクラブ


 ここは様子見スキルもまだだ


「コール」

「レイズ150だよ、お兄さん」

 ふぉーるど。ボタンゴーレムが発声する。

「コール」

「コールだ」


 <フロップ>

 クラブの2 ダイヤの6 ハートの6


「……チェックだよ」


 26ではないのか?

 2も持っていない。持っていたら下ろしにかかるはず。それとも26を持っていて強すぎるから、チェックをしている。あとはターンとリバーのカードを持っているかか。


「チェック」

「チェックだ」


 <ターン>

 クラブのA


「ベット250」

「フォールド」


 フロップとターンにクラブが落ちて、フラッシュの目ができたのにステラは降りた。ステラはフラッシュが引ける訳ではないのか。


 引けるかな?


「コール」


 <リバー>

 クラブのJ


 引けた。


「チェックだよ」

「ベット250」


 外から雨音だけが地上に降っている。

 ターバインの傘とやらが展開されたのだろう。


「ああもう、コールだよコール」


「フラッシュだ」

 クラブのフラッシュを広げて見せる。


 伏せたままカードが前に投げられ、負けたことをルタが宣言した。



【1ハンド目 終了時点 ブラインドレベル1:25/50】


BTN  …… 遊都    (1250→2100)

SB   …… ルタ   (1250→600)

BB   ……(一時離席中)(1250→1200)

UTG  …… ステラ   (1250→1100)



【4ハンド目】 


 行くか。


「乱数支配(ランダム・オーダー)」

「お兄さん、何それ」

「見てのお楽しみだ」


 誰もカードをめくっていない状態(・・・・・・・・・)でスキルを発動した。


 ハンドはA7のハート


 BTNのステラがコールでインしてくる。

「レイズ125」

「レイズ200だよ」

「フォールド」ステラが降りた。

「コール」


 <フロップ> ポット:450

 ハートのK ダイヤのQ クラブのA


「レイズ250」

「コールだよ」


 <ターン> ポット:950

 スペードの4


「オールイン」

「もちろんコールだよ」


 自信満々にルタが応じた。


 <リバー> ポット:1550

 スペードの6


 手札のA7をめくる。

「AのワンペアKキッカーだ」


 室内が暗くなってきた。

 ルタの顔色は読めない。


「僕が……引けないっ??」


 動揺したルタがマックすることを忘れて手札を公開する。


 Q8のカードがそこにはあった。


「……何を……やったの?」


 俺はそれに答えず、ルタは席を去って行った。


:::::::::::::::::::::::::


 Cランク認定戦:B 4位 敗退 ルタ・モラベガ


:::::::::::::::::::::::::


 ハンドが配られる。ステラとは普通のテキサスホールデムの勝負になりそうだ。ステラに勝ったらあとは離席のチップを延々ともらう作業だ。

 

 遠くで傘に雨がはじかれる音がする。


 それを遮るように何やら騒がしい男達の声が近づいてくる。


「仕事にきたぜええええええええ」

「お前の仕事は傘づくりだろ」

「馬鹿言え、こっちが本職だ」


 がたいのいい大男が部屋に入り、目の前の椅子(いす)に乱暴に座る。


 薄暗い室内にクリスタルで乱反射した稲光が差し込む。

「セルゲイ? ……セルゲイ・ヴェレミエンコ?」


 雷音が遅れて聞こえた。


「プレスト(かかってこいよ)ぉぉぉ」


 遠いあの日のセルゲイが叫んだ気がした。

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