第43話 モンティ・ホール・プロブレム
大分この階層も慣れたな。
基本の大立ち回りは巴に任せて、危ない時は加勢しにいって安定してダンジョンを攻略できていた。
宝石や金貨も回収している。まあ赤字にはならないだろう。
【遊都】
(現在所持ライル)
2954ライル
「遊都! また小部屋」
そこには台座に乗せられた3つの宝箱が鎮座していた。
冒険者の書き残した情報を見る。再出現《リポップ》早いが、価値がない。微妙。と散々なことが書き殴られていた。その中の1つに気になることが書かれていた。触れると触れていない宝箱のどっちかの空箱が開く、意味不明。残る2つで2分の1で小銭? 宝は1つ。なんだこれ……どこかで聞いたことがある。
ずるいと叫ぶ巴を置いて、中央の宝箱に触れる右の宝箱が開き空箱だと確認できる。
「巴、左を開けてくれないか」
「入ってたけど……小銭ね」
右手で銅貨3枚をぽんぽんしていた。
中央を開く。
小銭は入っていない……。
「巴……しばらくこの小部屋何回、何十回、いや100回来ていいか?」
「構わないけどどうしたの?」
「モンティ・ホール・プロブレムだ」
――モンティ・ホール・プロブレム
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※確率論の問題で、ベイズの定理における事後確率、あるいは主観確率の例題の1つとなっている。モンティ・ホールが司会者を務めるアメリカのゲームショーの番組、「Let's make a deal」の中で行われたゲームに関する論争に由来する。
プレーヤーの前に閉じた3つのドアがあって、1つのドアの後ろには景品の新車が、2つのドアの後ろには、はずれを意味するヤギがいる。プレーヤーは新車のドアを当てると新車がもらえる。プレーヤーが1つのドアを選択した後、司会のモンティが残りのドアのうちヤギがいるドアを開けてヤギを見せる。
ここでプレーヤーは、最初に選んだドアを、残っている開けられていないドアに変更してもよいと言われる。
ここでプレーヤーはドアを変更すべきだろうか?
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「やっぱり選んだものではない方に変えた方が正解の
確率が高い……65%か……モンティ・ホール・プロブレムで間違いないだろう」
「満足した?」
「巴、あと100回だ。確かめたいことがある。乱数支配1回押して途中で解除しても変化するかな」
「嫌だけど。まあ、炎でお手玉でもして待ってるわ」
「……ボタンを一回押して解除してもいけて本当に良かった」
あと100回って言ったら本当に巴が怒ったかもしれない。
「乱数支配を1回使うと……確率が均される……宝箱の正解の確率が50%になった……つまり俺は宝箱の中身を……変えている?」
俺はスキルの真価に震えた。スキルを無効化できるってことじゃないか。異能力を純粋なテキサスホールデムの土壌に引きずり込める。
「巴、レートをあげるぞ」
「もうハイレートやってるじゃない」
「そうじゃない狙っていくんだ、Cランク認定戦だ」
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※―引用―
「"モンティ・ホール問題"」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
"2023年1月9日10:39"
URL:http://ja.wikipedia.org/




