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第24話 【閑話】アンダーツリー感想戦ほか

「コートそんなににやにやして何見てるの?」


「録画」


 ぶっきらぼうにグレイソン・コートがイリアに言う。


「あの野郎生意気にもAAをフォールドしてやがる」


「動揺させる為か?? そんなプレイめったにねえぞ」


「久々に楽しかったな……」


「水を差すようで悪いんだけど」


「スキル使ったでしょあなた」とイリアが言う。


「使ってねえよ。といいたいところだが……パッシブだけはしかたねえよ」


 グレイソンは肩を落とす。

 効果が出ないように細心の注意は払ったが、ある程度あふれ出るものは仕方ない。それにもうどこからがスキルでどこからが素の状態かグレイソンでも分からなくなっていた。


「今回はほとんどただのテキサスホールデムだ。赤目のお嬢ちゃんはスキル使っていたが、鑑定だろ。あんなもんテキサスホールデムに慣れているやつなら標準装備だ。むしろ邪魔になることもあるんじゃねえか」


 問題はスキルがないのにほぼ的確に動いていた遊都の方だが。

 偶然のなせるものか。勘か経験か。それともこちら側か。

 手をかざすとトランプの絵札(マーク)が変わる。


「それ故に残念だ。あの才能も泡沫(バブル)のように消えていくのだろう」


「それにもうじきあの年になる。こんな腐った世界は俺が変えてやる」


「仕事はしているの?」


「けっ、審査はしたんだからいいだろう。全員無事に魔力持ち。どうせもう会うこともないだろうさ、ただの経験値100倍増加だぞ。あとはただの典型的獣人にただの火炎使いが2人。地球出身の唯一経験者も結局役に立たない眼と意味分からないボタンがあらわれるゴミスキル。ちょっとでも変わったスキルのたびに俺に指名依頼はやめろって」


「まあそうね。でも仕事は仕事。そのゴミスキルの特定があなたの仕事」


「わかったよ。ほら手札配れ」


「乱数支配(ランダム・オーダー)」


 ボタンを押して首をかしげるグレイソン。

 このタイミングじゃないのか?


「やっぱり何も起きないゴミスキル……待てもう一回配れ」


「はいはい」


「乱数支配(ランダム・オーダ-)」)


「揺らいでるな……かすかに数字が」


「乱数……支配……ストレート系か」


「こいつのユニークなんだった?」


「神眼」


「ユニークは本人しか能力がわからないのが常だがそこから派生するアクティブスキルも十中八九眼に影響することで間違いないだろう幻視系だな」


「決まりだストレートに関する時だけ発動する幻視系スキル」


 お仕事終わりい。


「俺の持ってるスキルの劣化版だな。いらねえ……」


「まあ今回も来るだけ無駄だったが……いい休暇だった」


「そうね」


「私には想像できないけど……コートの夢は尊敬する」


「夢じゃねえさ来年こそはやり遂げる。あと少しなんだ。あの女さえ倒せれば」


「協力ありがとうな」


「私は中立。私は誰にも属さない。私は私の居心地のいい世界のためおすすめの中立スポットを紹介しているだけ」


「お前も難儀だよなあ」


「早く私は旦那様を見つけないと」


「無理無理。おめえのスキルを貫く変態なんかいるわけねえさ」


 むすっとするイリアにグレイソンの軽口は続くのであった。




 $ $ $ 


¥フランカ視点





 アンダーツリー支部長室の一角。

 フランカは誰もいないことを確認して通信鏡に魔力を供給する。


「アンダーツリーフランカです」

「殲滅思考の持ち主です。報告まで」


 フランカの後ろに写る人物。

 そこには巴の姿が投写されていた。


 鏡の中の人物は最初こそ緊張感があったが、フランカの顔を見るなり気怠げな表情を隠そうとしない。


「はあ~また君か~確かに報奨金が出るとはいえ、君の支部が要注意人物の排出率がよそと比べて3倍ってちょっと盛りすぎなんじゃないかって議題になってるよ」


「あら? じゃあリストに載せないんですか?」


「……載せるのは載せるが君の支部だということは注記しておく。せいぜい端金で問題を大きくしないでくれたまえ」


「あらわたしは職務に忠実というだけですのに……それで出るんですか? 出ないんですか?」


「……出る。報酬は来月の査定に上乗せされるだろう」


「ありがとうございます」


 通信鏡の魔力供給をとめる。


 お給金♪ お給金♪ これだから窓口はやめられないのだ。金が向こうからやってくる。


 今の職場はフランカにとって天職と言えた。もっとも現場に居すぎて王都からは嫌われているがフランカは気にしない。手に入るかも分からない大金より目先の端金をとるのだ。


 爽やかな笑みを浮かべフランカはロビーにいた同僚を捕まえ今日も声をかける。


「ナガスさん、レシアナさん今夜はヨーヴン認定戦残念会ですわっ!」


 今日もアンダーツリーの金は回る。

1章:本編に絡まない余談


本当に序盤を読破し、ここまでお読み下さいましてありがとうございます。

ブクマと評価励みになりますとしても、つまらないので消して本編に関係ない余談載せておきます。


Q:何故シン○ォギア初代を主人公は打っているのか?

A:設定が

2017年8月15日徳川巴転移(成人式)

2017年8月21日伏見遊都転移(CRシン○ォギア導入日)

となっています。成人式は東北地方ではこの時期やってるとこもあるそうです。違ってたらリサーチ不足です。


Q:シン○ォギア初代でなくても良かったのではないか?

A:私Cランク治療薬がシン○ォギア初代打ちながらこの小説のプロットの大筋を決めたからです。深い意味はありません。


Q:1ライル=120円のおおよそのレート感覚はなんなのか?

A:連載当時1ドル=120円でした。当時はなじみのある通貨感覚ですが、現在1ドル=150円になっているので、違和感を感じるところになってしまいました。時代を感じますね。

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