表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
守銭奴エルフの冒険記  作者: さんぜん円ねこ
608/612

突然、別れが来たり... 来なかったり? 5

《さあてね。いいか、或いは悪いのかは主観でしかないから、他人の目から見れば対抗しうる力があるのにとか恨み節? そういうのがぶつけられることもあると思うのよ、いえあるでしょうねとしておくわ》

 乙女神の声は、あたしの頭の中に直接流れ込んできているもの。

 いわゆる、念話と呼ばれてるもんで。

 奥歯に物が挟まるような表現なしに、ストレートでどどんぱ押し込まれるような圧さえある。

《――でもね、これだけは正確に分かってることがあるの》

 へい。

 あたしの口先がとんがった。

《セルがこの世界で『犬死』んだら魂魄の強制退場は免れない》

 ほー。

 尻目に見てた乙女神おねえちゃんが一息、こう、諦めムードの息を吐く。

 あー、これ呆れてるヤツだ。

《いい。ここでの死は箱庭の法則で『転生を繰り返す』よう出来上がってるの。セルをトリガーとして巻き戻されて続くのと同じようにね、一種の牢獄機能があったんだけどもソレが奪われた。自我に目覚めた()()と、分かった上で世界に手を貸す男の存在でね......いい加減、察しがついてほしいのだけど大丈夫かしら?》

 つまり。

 あたしは追放対象って事になるとか、乙女神は言ってるのだ。

 仮に箱庭とは関係のない場所で復活する。


 いや。

 その時点であたしと、例の監獄とのつながりは無いのだから。

《理解が遅いから困ったけど、まあ、概ねそういうこと。神々の手によってセルという魂には封印されたものが多くあって、物理的に奪えたものは世界の『再生と終焉』に関する例外的な権能だけなのでしょう。まあ、それでも強力な神の力ですし、これはセルの持つ力》

 乙女神の真なる姿を持って箱庭に降臨するには。

 いささかサイズが足りないのだという。

 故の少女降臨なのだから、アバターとして身を捧げた彼女の献身は報われてしかるべきのような。

《報いるわよ、先にも漏らしたけど》

 ふんふん。



《みっつの界は修復を終えて、再生の道に入ったわ。楽園にある魂たちの帰還先として地上は楽園のような状況になってるの》

 つまり、箱庭が暴走したのは肌感覚で知ったのだ。

 自分の存在意義についてを、だ。

 三界と呼ばれるものは正しく再生した。

 それで過ったのは『世界』が尽くした貢献の気持ちということだが。

 勝手に思い込んだのかもしれない。


 このままでは消滅させられる――とか。


 あんなに奉仕したのに?

 まあ、あるかもなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ