↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平民、魔法警察になる。  作者: 鼠の前歯
1章 憧れへの一歩
PR
5/7

システとの出会い

少し休憩して、次の測定に向かう。


 次は100メートルの短距離測定だ。目安は12秒。


 早速列に並び、前を走る受験者たちの様子を観察する。なかなかの速さだ。特にあのクールな金髪の男——タイムは10秒台。あんなに足が速いなら、騎士団の方が才能を活かせるんじゃないか。どうして魔法警察を目指したんだろう、と思っていると、自分の順番が来た。


 気合いを入れていると、隣のレーンに立った受験者がふらっと話しかけてきた。


「お互いに12秒目指して、頑張りましょう」


 突然の声に少し驚いたが、素直に返す。


「……頑張る」


 スタートの合図。スタートダッシュは上手くいった。このまま行けば11秒台も狙える——そう思いながら走り切り、ゴールした。


 タイムは11秒93。


「よっしゃー!」


 思わず声が出てしまう。


 そのままの調子で次の競技に向かおうとしたところ、さっきの受験者が息を整えながら声をかけてきた。


「速いですね。俺なんか、あなたの横につくこと一度もできなかった」


「君が走る前に話しかけてくれたおかげで、力みが取れたんだ。ありがとう」


 そう言うと、彼は笑顔で頷いた。


「良かった」


 いい人だな、と思う。そういえばまだ名前を聞いていない。


「君の名前を教えてくれない?」


そう聞くと、彼は


「俺の名前はプラト・システだ。プラトでもシステでも、好きな方で呼んでいいよ」


と笑顔で教えてくれた。俺も


「エメリ・ボルティモアです。呼び方は何でもいいよ。これからよろしく」


と笑顔で返す。


 それからというもの、次の測定からはシステと一緒に受けることにした。幅跳び、ボール投げ、懸垂、柔軟、握力——すべてで二人とも目安をクリアした。


 一通りの測定が終わり、残すは魔力測定だけ。


 俺は魔力をまだ完璧に使いこなせていないが、中級程度なら出せるという自信がある。システも魔力には自信があるらしく、中級までならコントロールできるとのことだった。


 二人で軽く頷き合い、気合いを入れて魔力測定の会場へ向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。