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14.次なる舞台

毎日17:00に更新します!

戦いの終わった教会に、

ゆっくりと音が戻ってくる。

崩れた床。

砕けた壁。

そして――

倒れた教皇。

「……終わったな」

華岡大地は

小さく呟いた。

ラステリが

ふらふらと戻ってくる。

――つかれました……

「よくやった」

頭を軽く撫でる。

フランも

大きく息を吐いた。

「はぁ……怖かった……」

マルディは

骨をカタカタ鳴らしながら笑う。

「いや〜今回マジで死ぬかと思いましたよ」

「一回死んでるだろ」

「それはそれっす!」

軽口。

だが。

その声には

確かな安堵があった。

その後。

騎士団が教会内部へと入り、

状況の制圧が始まる。

ガイアスが

肩を回しながら言う。

「後処理はこっちでやる」

軽く言う。

だが。

その目は真剣だった。

「教会はしばらく動けねぇだろうな」

「……だろうな」

大地も頷く。

ガイアスは少し笑う。

「いい仕事したじゃねぇか」

「王都の空気も変わる」

一歩、前に出る。

「少なくとも」

目を細める。

「“好き勝手やる教会”は終わりだ」

その言葉は

重かった。

王都。

数日後。

街には噂が広がっていた。

「教会がやられたらしいぞ」

「例のサーカス団だってよ」

「ソル・フロール……!」

評価は広がる。

恐れではなく。

称賛として。

ラステリが嬉しそうに跳ねる。

――みんなわらってます……

フランも笑う。

「うん、いい感じ」

マルディはニヤニヤ。

「完全に人気者っすねぇ」

大地は

静かにそれを見ていた。

「……まぁ」

小さく呟く。

「悪くない」

その日の夜。

王城。

ガイアスと向かい合う。

酒が置かれている。

「飲むか?」

「遠慮しとく」

「つまんねぇな!」

豪快に笑う。

だが。

すぐに真面目な顔になる。

「……で」

肘をつきながら言う。

「次はどうする?」

大地は少し考える。

「王都で続けるのもありだが――」

「だが?」

ガイアスがニヤッとする。

「……もっとデカい舞台があるなら行く」

その言葉に。

ガイアスが笑った。

「いいな」

満足そうに頷く。

「じゃあ一つ教えてやる」

少しだけ声を落とす。

「獣帝国って国がある」

「……獣人の国か」

「ああ『獣帝国―ヴォル・ガイウス』」

ガイアスの目が細くなる。

「だかな今、あそこは最悪だ」

空気が変わる。

「現帝王はゾル・グリード」

「豚の獣人だ」

一拍。

「元は大商人」

「金で成り上がった男だ」

「……なるほどな」

大地が呟く。

ガイアスは続ける。

「汚い手を使って帝位を奪った」

「今は」

軽く舌打ちする。

「国民から金を巻き上げてる」

「税は重い」

「生活は最悪」

「不満は溜まってるが――」

肩をすくめる。

「金と力で押さえつけてる」

沈黙。

フランが少し不安そうに言う。

「……やばそう」

ラステリも震える。

――こわいです……

マルディは笑う。

「いや〜でも面白そうっすね」

大地は静かに目を閉じる。

そして。

開く。

「……決まりだな」

立ち上がる。

「次はそこに行く」

ガイアスが笑う。

「気に入った」

「どうせ止めても行くだろ?」

「当然だ」

即答。

王城を出る。

夜風が吹く。

王都の灯りが広がる。

ラステリが言う。

――つぎも……がんばります……

フランも頷く。

「今度はもっとすごいのやろう」

マルディが笑う。

「帝国相手とか最高じゃないっすか」

大地は前を見る。

「……ああ」

静かに言う。

「次の舞台だ」

ソル・フロールは歩き出す。

王都を後にして。

新たな舞台へ。

その先にあるのは――

獣帝国。

そして。

まだ見ぬ観客達。


【個体名 フランが進化可能です】

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