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10.第1幕開演

ストックがなくなったため次回から17:00のみの更新になります

王都中央。

教会の正面。

巨大な白亜の建物。

その前で。

「……ここでやる」

華岡大地は静かに言った。

フランが見上げる。

「ほんとに……?」

ラステリも震える。

――ここでですか……?

「ここだからだ」

大地は一歩前に出る。

視線を向ける。

教会の扉。

その奥にいる“敵”へ。

「舞台を奪われたなら」

黒い指輪を掲げる。

「目の前でやる」

次の瞬間。

DPが反応する。

光が広がる。

地面に舞台が展開される。

簡易ではない。

王都仕様。

立体構造。

光布。

空間制御。

通りそのものを巻き込む舞台。

人が足を止める。

「……なに?」

「始まるのか?」

ざわめきが広がる。

大地は前に出る。

そして。

「――さあ第1幕…開演だ」

音が生まれる。

光が踊る。

ラステリが舞う。

分裂。

空間を埋める動き。

刃が光を描く。

完璧なジャグリング。

観客が一瞬で引き込まれる。

「すごい……!」

「何あれ……!」

フランの歌が響く。

優しく。

強く。

場の空気を一つにする。

子供が笑う。

大人が足を止める。

人が集まる。

どんどん。

どんどん。

舞台が広がる。

教会の扉の前。

聖騎士達がそれを睨む。

「……またか」

「排除しますか」

「待て」

低い声。

「街中だ」

歯を食いしばる。

「……様子を見る」

だが。

その視線は明らかに苛立っていた。

舞台は加速する。

ラステリが跳ねる。

分裂と合体。

精度が増す。

観客の歓声が上がる。

その時。

「お待たせしました〜!!」

軽い声。

一瞬の静寂。

そして。

「……あれ?」

「誰だ?」

次の瞬間。

黒い霧が揺らぐ。

そこから――

骸骨の道化が現れた。

「復活っす!!」

マルディ。

完全復活。

フランが目を見開く。

「マルディ……!」

ラステリも跳ねる。

――もどりました……!

マルディはくるっと回る。

「いや〜死ぬの久しぶりっすわ!」

軽すぎる。

だが。

観客は沸く。

「骸骨だ!?」

「でもなんか面白いぞ!」

マルディが指を鳴らす。

骸骨兵が現れる。

今度は広い。

数が出る。

「いきますよ〜!」

眷属が整列。

回る。

跳ねる。

崩れて再構築。

ラステリの刃と交差する。

フランの歌と重なる。

舞台が完成する。

完全なサーカス。

完全な“魅せる戦場”。

歓声が爆発する。

「ふざけるな……!」

教会側がついに動く。

聖騎士が前に出る。

「ここは神聖な場所だ!」

「異端の力を使うな!」

だが。

観客が先に反応する。

「邪魔するなよ!!」

「見てるんだぞ!!」

「空気読め!!」

一斉に声が上がる。

聖騎士が止まる。

完全に流れを失う。

マルディが笑う。

「いや〜人気者っすねぇ」

大地は静かに言う。

「当然だ」

ラステリが舞い続ける。

フランが歌い続ける。

舞台は止まらない。

聖騎士達は押し返される。

そのまま――

退かざるを得なかった。

やがて。

終幕。

大地が前に出る。

静かに。

「――本日の公演は」

一拍。

観客を見渡す。

笑顔。

拍手。

熱気。

「これにて終幕だ」

歓声が爆発する。

拍手が止まらない。

王都の中心で。

完全勝利。

観客が去る。

静けさが戻る。

その中で。

大地は振り返る。

教会を見上げる。

扉。

その奥。

「……準備はいいな」

低く言う。

ラステリが頷く。

――はい……

フランも。

「うん……」

マルディが笑う。

「やっと本番っすね」

大地は一歩踏み出す。

黒い指輪が脈動する。

怒り。

覚悟。

全部乗せて。

「行くぞ」

静かに。

だが確実に。

「――第2幕の開演だ」

それは。

復讐の幕開けだった。

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