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6.騎士王ガイアス

夜。

宿の一室。

公演の熱がまだ残る中、

ソル・フロールはくつろいでいた。

「いや〜今日はやりきったっすねぇ」

マルディが椅子にだらっと座る。

フランはベッドに倒れ込む。

「つかれた〜……」

ラステリも

ぷるっと小さくなる。

――でも、たのしかったです……

大地は

窓の外を見ながら小さく笑う。

「……王都でも通用するな」

その時。

コンコン、と扉が鳴った。

「……?」

扉を開けると、

鎧姿の兵士が立っていた。

「華岡大地殿か?」

「ああ」

「王城より伝令だ」

差し出される封書。

ずしりと重い。

大地は封を切る。

そして。

「……騎士王ガイアス」

その名前を口にした瞬間。

マルディが固まる。

「……マジっすか」

「そんなにか?」

「いやいやいや」

マルディは苦笑する。

「人類最強っすよ、それ」

フランが驚く。

「え、そんな人が呼んでるの……?」

大地は手紙を読む。

「……“従魔を一体連れて来い、芸を見せろ”」

短い。

だが。

妙にラフな文面だった。

大地は少し笑う。

「……面白い王様だな」

「普通もっと堅いっすよね」

マルディが言う。

大地は頷く。

「行くぞ」

即決。

「断る理由はない」

ラステリが震える。

――ぼ、ぼくですか……

「ああ」

「今回はお前だ」

フランがむくっと起き上がる。

「私は?」

「留守番」

「えぇ〜!?」

マルディも肩をすくめる。

「おれっちもっすか」

「今回はな」

大地は笑う。

「次は派手に出番やる」

「了解っす!」

翌日。

王城。

圧倒的な存在感。

高い天井。

広い通路。

張り詰めた空気。

ラステリが震える。

――こ、こわいです……

「気にするな」

大地は軽く言う。

「舞台はどこでも同じだ」

やがて。

謁見の間。

扉が開く。

その瞬間。

空気が変わる。

だが。

想像していたものとは

少し違った。

「おう、来たか!」

大きな声。

玉座に座る男が

片手を軽く上げる。

豪快に笑っている。

筋骨隆々の巨体。

傷だらけの身体。

片目は閉じられている。

だが。

雰囲気は――

妙にラフだった。

「もっと堅い奴かと思ったか?」

ニヤッと笑う。

大地は正直に言う。

「……思ってた」

「だろうな!」

ガイアスは豪快に笑う。

「そういうのは苦手でな!」

足を組みながら言う。

「王だろうがなんだろうが

 面白ぇもんは面白ぇでいいだろ?」

マルディがいないのが惜しいくらいのノリ。

だが。

次の瞬間。

空気が変わる。

ガイアスの目が細くなる。

「だがな」

一言。

それだけで。

空気が重くなる。

「強さは別だ」

重い。

圧が変わる。

「面白いだけじゃ意味がねぇ」

真っ直ぐ見据える。

「守れねぇなら価値はねぇ」

ラステリが震える。

だが。

大地は動かない。

ガイアスはニヤッと笑う。

「だから呼んだ」

一歩、前に出る。

床が軋む。

「見せてみろ」

その声は低い。

「お前の“力”を」

一拍。

そして。

軽く手を振る。

「芸でも戦いでもいい」

ラフに言う。

「楽しませてみろ」

だが。

その目は本気だった。

試している。

完全に。

大地は笑う。

「いいぜ」

一歩前へ。

「後悔させない」

ラステリが

震えながらも前へ出る。

ガイアスがニヤッと笑う。

「いい顔してるじゃねぇか」

そして。

軽く顎を上げる。

「――始めろ」

それは王の命令だった。

「さあ、開演だ!」

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