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2.道化の正体

王都─エターニアへ向かう馬車の中。

奇妙な空気が漂っていた。

原因は明白。

「いや……まだ慣れないな」

大地は目の前の存在を見る。

骨。

道化服。

そしてやたらテンションが高い。

「アニキ、そんな見ないでくださいよ〜

 照れるじゃないっすか!」

「いや照れねぇだろ」

即ツッコミ。

フランが

小声で言う。

「……ちょっと怖い」

ラステリも

ぴょこっと震える。

――でも、なかまです……

「……そうだな」

大地は軽く息を吐いた。

「とりあえずだ」

黒い指輪に意識を向ける。

「ステータス確認」

次の瞬間。

視界に情報が浮かび上がる。

【個体名:マルディ】

【種族:リッチ(上位アンデッド)】

■特性

①【眷属召喚】

②【指揮】

③【幻術】

「……ほぉ」

大地の目が少し細くなる。

(完全に司令塔タイプだな)

まず一つ。

【眷属召喚】

(骸骨兵とか霊体を出す系か)

数で制圧。

サーカス的にも

“演出としても使える”

「いいなこれ」

マルディがニヤッとする。

「でしょでしょ!

 おれっちのメイン武器っす!」

次。

【指揮】

(召喚した奴らを統制……)

(いやこれ普通に強くね?)

連携。

陣形。

波状攻撃。

「軍隊運用できるな」

「任せてくださいよアニキ〜

 ショーとしても完璧に仕上げますよ!」

軽い。

でも中身はガチ。

三つ目。

【幻術】

(視覚・聴覚撹乱……)

(これラステリと相性良すぎるな)

「……強いな」

素直にそう呟く。

マルディは

ちょっとドヤ顔。

「まぁまぁっすね〜」

「いや普通に強いだろ」

フランも頷く。

「これ、すごいよ……」

ラステリも興味津々。

――いっぱいふえますか……?

「増えますよ〜!

 めちゃくちゃ増やしますよ〜!」

テンション高い。

だが。

そこで。

大地の視線が

一つの項目に止まる。

■特殊能力

不死核フィラクトリー

「……ん?」

見慣れない文字。

「これは?」

大地が聞く。

マルディは

あっさり答えた。

「あーそれっすか?」

軽いノリで。

「おれっち死なないんすよ〜」

「……は?」

一瞬、理解が止まる。

「いやいやいや待て」

大地が手を上げる。

「死なないってどういう意味だ」

マルディは

指を立てて説明する。

「倒されるじゃないっすか?」

「まぁ倒されるな」

「そしたら消えるんすよ」

「終わりじゃねぇか」

「で、次の日」

ニヤッと笑う。

「アニキのダンジョンコアから復活するんすよね〜」

沈黙。

「……」

「……」

「……は?」

フランが固まる。

ラステリも止まる。

大地は

ゆっくりと口を開いた。

「それって……」

一拍。

「最強じゃね?」

率直。

マルディは

ニヤニヤしながら手を振る。

「いやいやいや!」

「そんなことないっすよ〜!」

「いやあるだろ」

即答。

だが。

マルディは

ケラケラ笑いながら言う。

「あっでも」

一瞬でトーンが軽くなる。

「おれっち自身は

 クソ雑魚っすよ?」

「……は?」

「いやマジで」

さらっと言う。

「スライムとタイマンしたら

 普通に負けるっす」

ラステリが

びくっとする。

――え……

フランも困惑。

「え、それはさすがに……」

「いやガチっす」

マルディは

あっけらかんとしている。

「近接戦とか無理なんで」

「捕まったら終わりっす」

「……」

大地は

しばらく黙る。

そして。

深く息を吐いた。

「極端すぎるだろお前」

「バランス型じゃないんで!」

ドヤ顔。

「尖りまくりっす!」

「威張るな」

ツッコミ。

だが。

大地の口元は

少しだけ笑っていた。

(……いいな)

強い。

弱い。

どっちも極端。

だが。

だからこそ――

「使い方次第で

 いくらでも化けるな」

そう呟く。

マルディは

ニヤッと笑った。

「でしょ?」

「アニキが使えば最強っすよ」

軽口。

だが。

その目は本気だった。

ラステリが

ぴょこんと跳ねる。

――いっしょにがんばります!

フランも笑う。

「面白くなってきたね」

大地は

軽く頷いた。

「……ああ」

視線を上げる。

「見えてきたぞ、あれが王都─エターニアだ」

ソル・フロールは

さらに進化する。

その確信があった。

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