小さな試練、強まる絆
丘の上に朝の光が差し込む。
天然ほのかは、ルゥとむっちゃんと一緒に、公園での異変の報告を受けていた。
空気は静かで、街は普段通りの朝を迎えているように見えた。
でも、その平穏の下に、影はひそやかに潜んでいた。
突然、黒い影が路地裏から飛び出す。
小さなシャドウ――初めて見る形だったが、何か不安を呼ぶ存在。
ハンナは驚き、少し後ずさる。
「……わたし、どうしたら……」
天然ほのかはふわっと微笑み、ハンナの手を握る。
「大丈夫、私たちが一緒だよ。怖くないよ」
ルゥは光を強め、戦闘の準備をする。
「ハンナ、ここから離れないで。私が守るから」
胸の中で少し不安そうに揺れるが、その意志は強い。
むっちゃんは冷静に周囲を見渡し、戦略を考える。
「みんな、焦らずに力を合わせるの。ハンナも、怖がらなくていい」
小さな戦闘が始まる。
シャドウは不規則に動き、ハンナの水と光の魔法はまだ制御が完全ではない。
暴走しかけた力を、天然ほのかの呼吸に合わせると、ふわりと柔らかく光が舞った。
「……できるかも……」
ハンナの心が少しずつ落ち着き、光が空に溶け込む。
ルゥは少し驚きながらも、手を緩めず、ハンナの魔力を支える。
戦いが終わり、丘に戻った4人+ルゥ。
ハンナは少し疲れたけれど、安心した表情で微笑む。
「……ありがとう、みんな……」
ほのかは自然に笑い、ふわっと肩を揺らすルゥを見て、くすっと笑う。
「ふふっ、みんなでやれば怖くないね」
むっちゃんは静かに頷き、胸に温かさを感じる。
「これが……絆ってやつなのね」
小さな試練を乗り越え、ハンナとほのかたちの距離はぐっと縮まった。
まだ完全な安心ではないけれど、揺れる心の隙間に、光が入り込んだ瞬間だった。
夜空に柔らかい光が舞い、5人のシルエットが丘の上で重なる。
新しい仲間と共に、まだ見ぬ未来へと歩き始める予感。




