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45.5話 27のお話

ギルゥ達はドレスへと着替えるために

奥に消えていった

俺と27は売り場の方においていかれた

ギドが気をきかせて、お茶を置いといてくれた

「暇だな」

顔をじっと見られただけで、何も言ってこなかった

気まずい

そもそも、オートマタというものを俺は正直あまり知らない

感情を無いとは言っていたがおそらく、いや、絶対ある

なんで、ずっと見てくるんだこいつ…

「あの」

「なんだよ」

急に話しかけてくるなよビックリする

「本当に魔力がないのですね、嘆かわしいですね」

容赦ねぇーなこいつ

「俺は別に気にしてないけどな、そのおかげで逆に幻術とかはきかないぜ俺には」

「へー興味深いですね、わたしにも効きませんけど」

生き物じゃないからな…

話が終わった、27と二人で一緒にいるなんてあまりないから、この際に色々聞いてみるか

「なぁ、オートマタってなんなんだ」

「オートマタとは限りなく見た目はヒュームに近づけた、機械人形のことです、寿命はありません、魔力で動きます、主人から魔力供給を受けるのですが、主人を持たない者は一週間と持たないでしょう、後は感情も持ってはいけないと言われています」

基本的には主人を持たないといけないものなのか、男とか女とかあるのだろうか

「性別はあんのか?」

「厳密にはありません、生殖は起こせませんので、主人の性処理は行えます、そういう部位はヒュームと同じですのでそこの部分いわばパーツですが、その違いによって男女が決まる感じでしょうかね、わたしは受け入れる方なので雌型です」

言い方が、なんかな……

「お前感情あるよな」

「はいあります、ただ我々オートマタは表には出してはいけないだけですね、私はマスターから許しが出ているので少しづつですが取り戻そうと思っています」

なるほど、封印と似たような感じなのか

「飯とかは普通に食えるのか、その、あれだ、主人の下の世話だって、ようは体内に入ってくる訳だろ」

「すべて、体内の魔力機関に吸収され私の糧となります、ただ、マスターからの魔力摂取の方が圧倒的に効率はいいですね」

一体どんな技術でできているのか…

「色々と気になりますか?」

俺の顔をのぞいてくる

「まぁーな、世界を旅して来たけど、そもそもお前見たいのに今まであったことはなかった、ここまでヒュームに近い機械人形なんてな」

そう、俺が今まで見て来たのはどれも、いかにもなロボット達だった、球体関節などあれど、こんなに生々しい機械人形は初めてだ

「私には個体番号がありません、きっと何か特別だったのかもしれません、私は雷の大陸にある機械都市エンジニウムで生産されました、

他の型にはない特徴が私には最初からあり、個としての意識もありました、とにかく何か、他の個体とは違かったのです」

27がこんなに喋るのは珍しいな、

「お前の思い出話…いや、データ整理付き合うぞ」

「ありがとうございます、私達には、あなた方の名前と同じように個体番号割り振られ、腰のあたりに刻まれているのですが、私にはなく、そして、他の個体のように生産され出荷されるのではなく、開発者の元に置かれ続けました、いつも頭を撫でられていたのを記憶しています、行為の意味はわかりませんが…私の他の個体との決定的な違いは血が赤いのです」

普通、ではないのか?

「本来私達の血は青です、しかも漏れ出してもさして支障はありません、少し動きが鈍くなってくるぐらいらしいのですが、私の場合は意識が途切れてしまいます、戦争が起きた際などに私たちは兵器としても戦っていたのですが、あくまで私も兵器ですもちろん駆り出されました、戦いの中私だけは部位を破壊されると意識が毎回切れてしまって、コアがある頭だけ残っていれば皆戦えるのに、私だけ、おかしかったのです、でもそれは、右足左足、両腕と失い、今のこの機械に挿し変わっていく段階で緩和されました」

おいおい、それってまさか、

「察しがつきましたか」

「まさか、元はヒュームだったのか?」

しばらく黙る27

「開発者はおそらく私の元となった女性の…いいえ、まだ少女ですね、の親か何かだったのだと思われます、決定的な証拠で写真を見つけてしまったことがありまして、何故か私の体は泣いていたのです、その時確信に変わりました」

「推測ですが体が破壊され、生身から機械へと変わっていき徐々に完全なオートマタへと変わっていったのでしょう、身も心も」

サラッととんでもないことを語られてしまった………

「その、開発者は今は?」

「わかりません、突然わたしは連れ去られ、オモチャにされていたので、でも会いたいとは思っています、動体部分はまだ半端ですがヒュームですのでその部分の意識かもしれませんね」


「なんで、俺にその話を?」

「信頼ですかね」

むずかゆくなること言ってくるな

「信頼されているのだったらありがたいよ、猫耳にその話は?」

「してないです、マスターの中には何か別のものがいるように感じて」

何か…ねぇ…俺にはわからないが

「その何かに知られたくないのかもしれません、もちろんマスターは信頼していますよ、私を救ってくれた存在ですし、母親のように思っています」

母親…ってあんなちんまいのが?まぁいいか

「色々聞けてよかったよ、ありがと」


そろそろ着替えも終わって猫耳達が出てくる頃だろう。



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