第四十六話 クイーンとの交渉
ちょこちょこ書いてるっす
ちょこちょこ他の話も含め修正もしてるっす
すっかり外は暗くなり、街に夜が来た
ギブ、ミリ、ブロックの三人にお礼を言って、早速歓楽街へおもむいた
店はどこも妖艶に輝き、通りは人でいっぱいだ
真先に駆け出したのはダンガンだった
「アクアエリアの歓楽街は一度は来たかったんだよ!」
聞いてもいないのに答え出すダンガン、まぁいいのだが
っておーいどこ行くー
「27見張れる?」
「はい、マスター、御命令とあれば」
「お願いね…」
早速ダンガンと27は別行動になった
「姉貴綺麗っす…はぁ…ため息でちゃうっす」
ずっと僕をガン見しているのだが、ちゃんと前を見て歩いて欲しい、危ないし
そんな心配はつゆ知らず、ノールックで障害物や人を避けるから凄い
それより、僕は服に着られているということにはなっていないだろうか、ヒールは歩きづらいし…身長はある程度誤魔化せているとは思うが
街に入る前から凄い視線を感じている、そして今も…
「イータ僕きこなせているかな、さっきからいろんなところから視線を感じていて」
イータが僕の前に立ちはだかる
「ケーティちゃん、はっきり言っておくわ、どうにかなりそうなくらい綺麗で美しいわ!!ジュルル」
最後のヨダレはなんだ…
「さっきからある視線はケーティちゃんの美しさに見惚れているのよ!かく言う私もね!!!」
テンションたけぇな…
トントンと肩を叩かれた、背後にいるのに誰も全く気がつかなかった…
「そのイヤリング、マダムに会いに来たのね、ちょっとこちらへ」
声をかけて来たのは、魔族なのだろうか、悪魔っぽい尻尾とツノが生えていた
赤いピンヒールに際どい真っ赤なドレス、髪は長く毛先ににくほど赤色が強くなっている
恐怖もあったが綺麗でつい見惚れてしまった
「ちょっとあなた聞いてる?」
「あ、っはい」
ん?周りザワザワしているのが聞こえる
「おい、あれ、レッドクイーンだろ、初めて見たぞ」
「通りに出てくるなんてあり得ないだろ」
「近づくのも怖ぇよ…俺は…」
この人が手紙にあったレッドクイーンか
「こんにちは」
「挨拶いい心がけね、三人ともついて来て」
歩き方が完全にモデルのそれだ
隣を歩く僕なんて、子供が背伸びしている風にしか見えない気がする
路地裏に案内された
「さ、入って、警戒しなくていいわよ、ここ私の部屋だし」
僕たちは顔を見合わせる
少し間を置き、恐る恐る入る
イータとギルゥからピリッとした空気を感じる
階段を降りていく、僕らのヒールの音だけが響いている
扉を開けると、なんとも地味な部屋で拍子抜けした
まるで日本のウィークリーマンションのような部屋だった、異世界感がまったくない
「さぁ座って、メガネメガネ…あ、あったわ、どれどれ白髪赤目あなたがケーティね、そして、金髪ロングのエルフ、イータね
そして、ビビッドピンクのツインテは、ギルゥと可愛いわね、間違いないかしら」
品定めをするような目で僕たちを見てきた、とりあえずコクコクとうなずく
「よかった、私メガネないとよく見えなくてね〜安心っと」
見た目と喋りが合ってない気がする
急に崩れた喋り方になったのだが
「あの、あなたは?」
僕は恐る恐る聞く
「あぁ!自己紹介がまだでしたね!私、歓楽街ナンバー1の女、オトキと申します!」
オトキ……??
「え、ずいぶんそのぉ、和風ですね…」
なんとなく僕の時代と乖離を感じるが気のせいかな
あ、っと言う顔をするオトキ
「姉貴やばいやつじゃないっすか?」
シーっとイータが言う
「えっと、その、まちがえました!家だと思うと安心してしまって……レッドクイーンよ!!」
胸を張るオトキさん、たしかに張るだけの大きさはある
ギルゥが舌打ちをする
「ひぃごめんなさい」
この人は一体……
もしやと思い僕は質問をなげてみた
「あなたも日本出身ですか?」
目が点になるオトキさん
「あなた、も、ってことは、同郷ですか?」
質問を質問で返されてしまった
「僕は東京出身です」
「都会の人だ!私田舎出身の田舎育ちで、いいなぁ東京、憧れだよ
田舎娘だからとにかくビル群を見ただけでテンション上がっちゃって〜あ、オトキって呼び捨てでいいからね!外ではレッドって呼んでね、見た目と合わなすぎるから」
自覚はあるのか、
しかしこの人もこちらの世界に来て姿が変わってしまったのだろうか
「その…経緯を聞いても?」
「あ、それ気になるよね、地味子だった私がこんないい体もらちゃったなんて信じられないのよ、
もう十年ぐらい前くらいかしらね、私学校では浮いていて、地味メガネって常にいじめられてたの、で、ある日学校帰りに
いじめっこあっちゃってそれで、橋の上から突き落とされちゃったの、で、死んだ…」
坦々と喋るがこれはなかなか…
「あぁこれで終わりなんだって水の中で思っていたら、ふと目が覚めて、この体になっていたのよ最初はもちろん困惑したわ、
だって私玉座みたいなものに座っていて周りはそれはそれはセクシーな女性たちがうじゃうじゃいてしかもみんな裸よ!
どこに目を向ければいいか分からなくて、しかも皆ツノと尻尾が生えているんですもの!そして自分にも!これは地獄に落とされたのだと思ったわ」
僕のような召喚できたわけではないのか、別の何かでこの世界に来たのだろうか?
「で、一人が奥から近づいてきて、妙なこと言ったのよね」
「妙なって?」
「レッド様が復活したサキュバスクイーンの復活も近いって、その途端急に私に群がってきて、召喚の儀だレッド様に血肉を捧げよって、怖くなっちゃって振り払おうとしたらあたり一帯が吹き飛んじゃって…自分自身も怖くなって…そのあとはひたすら逃げたわ…
力尽きて海に落ちここに辿りつたのよ、死にそうだった時にマダムに助けられたわけ、それからはマダムと二人でこの街のトップまでのし上がったのよ、マダムは裏のトップ、私は表のトップとしてね、ある意味この体にも感謝ね」
「玉座それに召喚いや転移か?受肉したとも考えられるな…」
イータが何かぶつぶつ呟いている、考え込む癖があるな…
「たいして面白くもないし、私の話はこれで終わり、あなた達の来た目的を教えてもらっても?」
イータがずっと何か考えている
ギルゥが突然ハイハイと手を上げた
「はい!ギルゥさんどうぞ!」
この人ノリがいいな
「どうしたらバインバインになれるっすか!」
こいつは何を聞いているんだ…
「性に敏感になれ!以上だ」
異常だの間違えだろ
「姉貴、全く参考になりませんっす!!」
なに、この茶番………
「あの、目的を言っても?」
「発言を許可します!」
オトキのテンションについていけない
「マダムに闇魔術やネクロの力について聞きたくて、僕はもっと自分の力を知るべきだと思って」
なるほどと肯くオトキ
「じゃ、話を通しておくわ、ただし条件付き、貴方達それなりの格好してるわね、失礼かもだけど顔も申し分ない」
メガネをゆっくりとるオトキ…いや目の前にいるのはレッドクイーンだ
不思議と目を見ていると魅了されてしまう…そして妙に僕と目が合う
「マダムの店で働いてくれるかしら、出来高で交渉したあげるわ、まぁ私が言えば100%マダムに会えるけど、どうかしら?」
会えるなら、頑張るしかないか
「お世話になります」
「いい心がけね、働いている時はイヤリング取らないようにね見分けをつけるためよ、あと…その…ケーティ、魅了スキル持ってる?私が引きつけられたのなんて初めてよ、一応私サキュバスの上位種なのだけれど」
え、
「姉貴ほんとはサキュバスなんすか?」
「見惚れるのは当たりまえだ、ケーティちゃんなのだからな!」
「ほんっとに綺麗な瞳ね」
妙な視線を僕に向けるな、あとそんなスキルは持ってない……と思う




