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風の勇者と将軍
「フーリ!!時間だぞ!」
(無骨ながらも光沢の失せたマットな鎧、鋼の剣が収まられているだろう腰の鞘は独特なベルトによって腰に繋がれている...冬将軍ヒョウ!)
風の勇者を呼んだのは、報告書で名の上がっていた最年少で将になったというヒョウリ将軍だった。
「ご令嬢..この男の大変な無礼をお許し下さいませ」
勇者学園の主席で卒業したが、軍人として働いている変わり者。
「えぇ?!ファンファーレ?そっか...んじゃまた後でねルーファちゃん!入学式は長いから眠らないようにね〜♪」
不快極まるであろう歌詞を明かすことなく、風の勇者が引っ張り去られて行った。
丁寧さと豪胆さを併せ持った英傑、秘書ノルタが高評価してきたので覚えていた。
ヘルシャンの卑劣な罠を分析して行軍するらしく、頭の固い帝国将軍の中でも柔軟な策略を好む珍しい存在だ。
(...クソガキ、我らに泡を吹かせた借りはいつか返さねばならんな...)
変わり者に少し呆れつつ、その権威の最たる一つである勇者育成学園へと向かうのだった。




