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ぶっちゃけ妾は可愛いので誘惑で勇者どもを絆そうと思ったのじゃ!  作者: 串キノコ


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10/25

試験の開始

石造りの広大な闘技場のような空間に、百名を超える若者たちがひしめいていた。


壇上から試験官の野太い声が響いた。


「静粛に!本日の試験は戦闘だ!各自、番号札に従い試験場へ移動せよ!」


科目は戦闘試験だった。


受験者同士の一対一の模擬戦で、勝敗ではなく戦い方を試験官が採点する。



ざわめきが収まり、受験者たちの顔つきが変わる。夢への第一歩。


その重みが場の空気を張り詰めさせていた。


お構いなし、とばかりに対戦表がデカデカと開示された。


幸いか必然か、対戦相手にならない位置にチェロの名前がある。


「調子に乗っても転ばない科目で安心したわねぇ?(ビッ)チェロ」


「まあアタシらにとって好ましい課題よね....だから逆に手を抜きなさいよ?(目立ちすぎも程々にするのは諜報の基本よ)」


妹のチェロとして返事を完結させたのち、すぐに念話に切り替えて補完する形で返事をしてきた。


「念押し、か?」


「あのねぇ...そういう変なことばっか学んでどうすんのよ」


これに関してビッチェロとしての念話による補完が一切なかった。


「次!番号66ルーファ・リアス!」


早々に自身の番号が呼ばれ、対する者の名が続いて呼ばれる。


「番号69ルド・エンテイ!」


小柄な少年が前に出てきた。体格に反した自信に満ちた顔で杖を構える、手をコキッと鳴らしている。


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