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判定負け
結界が重なった影響で薄暗くなり、真昼でありながら夜が明けたばかりの朝焼けに似た薄っすら青い光に会場全体が落ちた。
いよいよ、殴り合いの間合いに踏み込むその時__。
「そこまでッ!勝者はオボロ・リュウセイ!!」
その判定に観客サイドからは大批判。
無論、妾も人の次元においてどこまで闘えるか試したかった。
観客と対戦相手である妾に反し、熱のこもった様子が嘘みたいに一変したオボロ。
「...ま、そうなるよな」
ボッ...男はタバコに火をつけながら言い捨てた。
(...見た目を派手に大きくすることで火力こそ無いものの、大きさ故に必中になった攻撃...そうか)
「オボロ...と言ったわね、この勝利は筋書き通りということかしら?」
優勝候補が確実に1人死ぬ、という危機感を大会側に与え大会の決着の口実を与え。
妾から先手を取った自分が勝者として選ばれる、ということを見越していたのだろう。
そのメッセージは次の返事で確信に変わった。
「結局、最後に立ってんのは……こういうゴミみてぇな人間なんだよ...始める前に言ったぜ?」
タバコの灰を落としながら入場口へと戻っていった。




