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期間限定の2人
「手を抜く約束はした...勝つ前提の上で...何か反論はあるかしら?チェロ」
呆気なく負けを認めたチェロにそう確認する。
「そのつもりだったんだけど〜...思ったより彼女の魔法が強力で..変身が解けそうで...そもそも姉妹揃っての入学なんて不自然かもだし〜」
ペラペラと、弱腰のままに用意したであろう返答を並べ始めた。
「はあ.....仕方あるまい。お前は安の変身魔法にのみ心血を注げ。お前の言う通り姉妹揃っての入学などそもそも不自然やもしれぬし...な」
期待していたプロットに致命的な傷がついた、興が削がれる...。
「..もしかして私と入学したかった、とか?」
それを感じ取ったのか、余計に勘に障ることを口にしたビッチェロを反射的に罵った。
「黙れ下っ端!!貴様のお粗末極まる穴だらけの魔法に頼った妾が愚かであったわ!」
いつも飄々としていて、いい加減な友の口から魔王らしからぬ意外な言葉を聞いた。
「....任せなさい、ちょっと本気でやるわ」
「お前…フッ、それでよい」
その声は見知った友の顔ではなく、神妙な雰囲気..強くなりたい、そんな気概を感じさせる瞳をしていた。




