【後日譚6話あとがき】ナタリア、足つぼを初体験する
――陽だまり亭
ヤシロ「ナタリア、足を出せ」
ナタリア「口に含むのは不衛生かと思われますが?」
ヤシロ「誰が舐めると言ったかっ!? 足つぼをしてやるっつってんだよ」
ナタリア「あぁ、聞き及んでおりますよ。アレですよね? 店長さんの性癖……」
ジネット「違いますよっ!?」
ヤシロ「確かに、ジネットは足つぼのこととなるとちょっと人格変わるけれども。性癖ではない」
ジネット「そ、そんなに、変わったりは…………しません、よね?」
ヤシロ「…………」
ジネット「何か言ってくださいよぉっ!?」
ナタリア「それで、なぜ私がその足つ……なんとかをされなくてはいけないのですか?」
ヤシロ「なんで『ぼ』だけ思い出せなかった!? 『足つ』までいったのに!?」
ナタリア「最近、物覚えが……」
ジネット「『物忘れが……』ではないでしょうか、そういう時は!?」
ヤシロ「このように、最近のナタリアは少し弛み過ぎだ」
ナタリア「お腹の話ですか!? 見ましたね!?」
ヤシロ「見てねぇし、お腹の話じゃねぇし、とりあえず少し鍛えろ!」
ナタリア「では、皮下脂肪を燃やすツボをお願いします」
ヤシロ「そんなもんはねぇよ! いいからそこに座って足を出せ」
ナタリア「いいでしょう。ですが、私に施してもさほど面白い反応は出来ませんので、悪しからず」
ジネット「うふふ……最初はみんなそう言うんです……」
ヤシロ「ジネット……お前、やっぱり足つぼの時だけ人格変わるよな……」
ナタリア「用意が出来ました。足だけ真っ裸です」
ヤシロ「その表現はどうかな!?」
ナタリア「細かいことはさておき、では、お願いします」
ヤシロ「じゃあ、最初は軽めに……えい」
ナタリア「…………」
ヤシロ「お、平気か?」
ナタリア「………………ぴゅみぃ~っ」
ヤシロ「泣いた!? いや、鳴いた!?」
ジネット「なんだか可愛いですっ!?」
ナタリア「しくしく…………店長さんがぁ……店長さんの性癖がぁ……しくしく」
ジネット「や、やめてくださいっ!? 変な誤解を生みますので!?」
ナタリア「……こんなに痛いものだったのですね……」
ヤシロ「それだけ、悪い物が体内に溜まってるってこったな」
ナタリア「悪い部分があると痛いのですか?」
ヤシロ「あぁ。ジネットの場合立ち仕事だからなぁ。肩こりのツボが相当痛い」
ジネット「立ち仕事と肩こり関係なくないですか!?」
ナタリア「……重力、ですね」
ジネット「もう! お二人とも懺悔してくださいっ!」




