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第86話 地底に眠る懺悔と傀儡⑤ ~第2進化 (ⅱ)~

無事進化できるのか...........!!

(今回はずいぶんと深いところまで落ちていくなぁ。)


どうも、進化実行中のバツです。

さて、俺が今いるのはおそらく俺の深層空間??かな。たぶん内なる俺と戦うんじゃねぇかなぁ。


でも、第1進化の時はゼロとの邂逅だろ?今回も誰かしらと会いそうだよなぁ。


認めさせるってどうすんだ??相手の出す条件をクリアせよ的なのだったらいいけど、それ以外なら当たって砕けろするしかねぇな。



『ヨクキタナ依代』

『歓迎スルヨ、依代』

「.............は?あ、声出る。えーっと、どうも。」


んん-、おそらくこの二人が今回の認めさせる相手。


...........男女の鬼か??いや、よく見たら尾がある。だとすれば龍。ないしはその類の生物か。


『我ハ”カルド-ラース”』

『余ハ”イラグマ-エリス”』

『『憤怒ノ力ヲ司リシ龍魔ナリ』』

「............一旦ちょっと待ってもらってもいいですか??」



えーっと、憤怒っつったよな。

てことはあの二人?二体?二柱??が憤怒を司る存在だと。

んー、龍魔って言ってたよなぁ。俺もそれに近い存在になるのかなぁ。



「すまん、一つ聞いてもいいか?」

『我ラデ答エラレル範囲デアレバ』

「じゃあ一つ。二人を認めさせたら俺は進化できるでいいんだな?」

『ソウダ、余トラースガ出ス試練ヲ達成デキレバ進化ヲ認メル』

「じゃあ、早速だがやっちゃおうぜ。試練とやらを。」

『フム』

『デハ余カラ行コウデハナイカ』

「っしゃぁばっちこい!!..............へ??」

『余カラノ試練、”余ヲ殺セ”』

「ッ!?ガァァァァアアア!!??!?!!??」


やっっっっっっっっばいなんだ今のは!?

ここが本当に深層空間でよかったぜ!!でなきゃ今の攻撃で終わってたぞ!!


『ホウ、今ノヲ避ケルカ、デハギアヲ上ゲルゾ!!』

「ちょっと待てって!!なんで殺さなきゃいけねぇんだよ!?」

『疑問ナド不要、汝ハ余ヲ殺セバイイノダ』

「..........殺さなかったらどうなる。」

『永遠ニコノ空間ニ捕ラワレタママ、現世ノ体カラ魂ハ溶ケ出シ永遠ニコノ空間ニイルコトニナル』

「...........やってやる!!”グラビティ”!!」


――――ズゥゥゥゥゥゥン..............



バツがイラに放ったその重力は確かに命中した。したのだが...............


「うっそだろおい、なんで突っ立ってんだよ!?」

『フム、喰ラウノガムズカシイゾ』

「舐めやがって..........!!」


あぁもうガチでムカついてきた。

なんなんだあいつら。普通にうぜぇ。.........あーあの取引先の糞狸に見えてきたわ。あいつのせいで何回頭の血管切れそうになったと思ってんだ?あぁ??だいたいこのゲームもだよ。ユニークだなんだって知らねぇけど。俺が全部悪いんかって。なんで俺ばっかこんな情報爆弾みてぇな状態になってんだよ。運営の調整ミスだろうがガチで。で、結局トリガー踏んでるから俺が先陣になる。で、また踏む。っざっけんなよガチ。


あァ、モウイいカ。スベテ壊せバ解決すルカ。


『ッ!!ラース!!キタゾ!!』

『アァ、ソノヨウダ。コレデ最終段階ヘ進メル、我ラガ悲願』

『そうはさせぬぞ??小童共よ』

『ッ!?ダレダ!?』


アァ........??ダレダ、コノ手、は、あれ?今のは??


『ふぅ、やれやれ。小童は朕がいないとだめだな♪』

「ゼ、ロ......??」

『そうじゃよ?かわいいかわいいゼロちゃんじゃよー♬』

『キ、キサマ!!ナゼコノ空間n『黙れ痴れ物が。今朕が愛しき小童と話しておろうが。』......ッ!?』


本来は対象者以外がいることを許されない深層空間。

でもそこに何故かゼロがいる。おそらく深淵だろうとは思うが、今回に関しては如何せん違和感が残っている。


なぜすぐには来なかったのか?

なぜ感知されぬまま侵入できているのか??


それについて語られる日は来るのだろうかは分からない。


「な、なんでお前ここにいるんだよ.......」

『朕の小童が狂いそうになっておったのだから、それを助けに来たんじゃよ。事実、小童は憤怒の力に飲まれておったぞ??』

「憤怒.......?あぁ、だからさっき全てにムカついてキレて、で、しまいにゃ全部壊そうってトンデモ思考になったのか。すまねぇ..........情けねぇなぁ..................」

『こればっかりは仕方ないのぅ。なんせ憤怒の力が大罪の中では一番の曲者。ただ、その力を得た存在は無類の戦力を誇る、と昔から言われておる。小童には暴食の片鱗もあるし、何より、強欲も芽生えそうじゃしな!!』

「...........お前楽しそうだな。」

『むっっっっちゃ楽しいぞ!!』

『ナ、オイ!!コノ鎖ハナンダ!?』

『くふ、今さら気づいたのか。それは隷従の鎖じゃ。朕が深淵の力で作り出した一点ものじゃ。』

『フザケルナァァァアァアア!!!』

「ッ!?あぶねぇ!!!」



――――ガキィィィィン!!!



『ナッ...........弾カレタ、ダト.............??』

『無駄じゃ無駄じゃ、主らの力はその鎖が覚えておる。朕らに仇なす存在からの攻撃は全てその鎖の前では無意味じゃ。諦めよ。』

『ナ、ソンナ............ソンナコトガアッテタマルカ...........』

『我ラノ悲願ガ............現世顕現ガ..............』

『やはり不穏なことをしようとしてたのう。』

「じゃあ、あのまま認めさせようと色々やってったらそのままそいつらの思惑通りだったってことか..........??」

『そうじゃな。』

「...............なぁ、ゼロ。」

『なんじゃ??』

「この空間にお前が来れたってことは、深淵の力混ぜて契約獣も呼べるってことにならねぇか??」

『............くふっ。』


その笑い声だけで十分だ。




≪来い、刀神『白祟転災禍ノ刃』≫




――――ブォォォォン............


深淵の力を言霊に乗せて紡いだ言葉は深層空間の外に影響し、その存在を空間に呼び寄せた。


(...........ふむ??主がいなくなった途端に視界が変わったということは、我は呼ばれたということか?)

「そゆこと。よっ、久しぶり。」

(..........そうか。主にとっては久方ぶりとなるのか。)

「そうだな。だいたい1年とちょっとぶりの感覚。でなんだけどさ、あそこに龍なのか鬼なのか分からん存在が二体いるじゃんか。」

(............あぁ、鎖で雁字搦めになっておるやつか?)

「そう。で、あいつら喰わない??」

(............なるほど。そういうことか。)



説明しよう!!

刀神『白祟転災禍ノ刃』の能力には宿魂吸収と所有者継承で大喰らいを持っている。つまり!!その力を使ってあいつらを生きたまま喰らえば、かなり強化できるんじゃね??って算段だ。


「さて、んじゃ災禍。あれ、喰おうか。」

(あい分かった。では、“大喰らい”、“宿魂吸収”同時発動。対象指定)


――――ファァァン……..


『ナ、ナンダ!?』

『ナニヲスルトイウノダ!!』

(対象指定完了。イタダキマス……....)



その言葉が紡がれた瞬間、災禍の刀身が形を変え、捕食者の姿を見せた。

その姿は異形の生物の頭。全身が白く、その目は赤黒く光り輝き、顎門は四方向に不気味に開く。

全てを飲み込まんとする深淵の生物のごとき装いだ。



――――バクンッ



『アァヨセ……ヨセヨセヨセ!!!?!?』

『イ、イヤダ!マダ、マダシニタクナイ……....』



その言葉を最後に体も魂も飲み込まれたその二体は事切れ、地に体を沈めたまま動かなくなった。



まるで初めから何も入っていなかったように。



「……..すっごく怖くて不気味なんだがそれは説明貰えたりする?」

(ん?この姿であるか?)

「やめてくれその顔から声を発しないでくれ!?」

(.............主よ、まさかこれが怖いとは言わぬよな?)

「..............................」

(はぁ...........主よ、情けないぞ。)

「しょうがねぇじゃねぇか!?昔、ほん怖でどっかの小さな村で火遊びした子供が案山子に山ん中に連れてかれるってのを見てからおっかねくて仕方ねぇんじゃ!!」


あれは、小学生時代最大のトラウマだった。

あれ以来火遊びは絶対にしないと心に誓ったからな。今でも怖い。


「そ、それは置いといてだな、さっきのはなんであんな姿を取ってんだ??」

(ふむ……まず、大喰らいという力、あれは暴食の劣化版というのは理解できるか?)

「んー、まぁルクスが暴食持ってるから多少は予想がつく。でもルクスほぼ暴食の力を大食いするためにしか活用してねぇんだよなぁ……...」

(全く..........そこら辺も戻ったら修練だな。で、続きを話すと、だ。あの姿は暴食を司る生物の一柱の頭だ。色が白いのは宿魂吸収の影響だな。)

「へぇー。似たような力でも違うのか??」

(大喰らいと宿魂吸収は近いようで相反する力だ。大喰らいは悪性が高く、宿魂吸収は善性が高い。だからこのような姿になっている。)

「...........まぁ、災禍が問題なく使えてるからいいんだよな?」

(あぁ、安心せよ。暴走することもない。我にかかれば何も不都合などない。)

「んじゃ、これからは積極的に使っていくか。災禍の自己判断でどんどん使ってもいいからな。」

(承知した。事後報告で使ったときは何を得たのか確認してくれ。)

「りょーかい。」

『終わったかの??』

「あ、ごめんいたの忘れてたわ。」

『............小童、お主死にたいようじゃな。』

「大変申し訳ございませんでした。」ズザァァァ...........

『そこまでやらんでもいい!!』


許してくれるまで頭上げませぬ。

あ、大丈夫??じゃあ頭上げますね。


「さて、一向に認められたってアナウンスは流れねぇが。こりゃどうなるんだ??」

『おそらくではあるが、その対象がいなくなったが故に予測外の事態だから色々判断が難しいんじゃろ。ほれ、時間がかかりそうじゃ。特訓せい。』

「え、また??」

『またとはなんじゃ??』

「..............へーい。」



アナウンス来るまでやりますよっと。




――――――――――――――――――――




ピコンッ

【進化実行フェーズ中に予期せぬエラーが発生しました】

【原因:進化実行対象の試練中に試練元の存在が消滅】

【存在情報が対象:刀神『白祟転災禍ノ刃』の中にあることを確認】

【以上の理由をもとに進化条件の達成を審議中.............】




【審議完了、試練元の対象の完全吸収を確認したため、進化条件の達成を承認】

【30秒後に元の世界に戻ります】



「や、やっとか............」

『くふっ!!よくやった、褒めて遣わすぞ小童よ。くふっ!』

「えぇそりゃもう頑張りましたよ……....」


お陰で深淵の力が無駄に強くなってるし、結構扱いがむじぃんだが?きちぃなぁ。


「さて、そろそろ戻るってことだし、あとは向こうで。」

『我は先に戻るとしよう。ではの。』

「あぁ、あいつらのこと。よろしく頼む。」

『あぁ、わかっておるのじゃ。』


――――ヒュンッ................


帰ってったか。


――――ファァァァァァァァァァァ.............


「お、きたきた。んじゃ、帰りますかねぇ。」




眩い光に包まれ、バツと災禍は元の世界へ戻るのだった。




















ピコンッ

【このアナウンスは秘匿化されます】

【憤怒の力を吸収したことにより、対象:刀神『白祟転災禍ノ刃』の位階を更新】

【契約者:バツとの魂の繋がりを確認、共同体と認識、進化実行内容に影響】

【因子:英雄、因子:災厄を導入、進化後の姿、ステータス、スキル等に影響】

【種族名を淵怒龍人から???へと変化させます】

【未確認種族です、名前を形成させてください】

【審議中.......................................】

【名称形成を承認】

【種族名をプライマル・アビラ・ドラゴニアムに設定しました】


【秘匿特性:戦乱に呑まれる定めを獲得】


【所有者に幸あらんことを】

無事進化はできそうですが、不穏な秘匿アナウンス。

バツと災禍の間にある魂のつながり。いつからでしょうか?


色々ありますが、ひとまずは進化ですね。

残りの進化も残ってますから、期待大です。


ではでは!!今回もお読みくださりありがとうございます!!

高評価、感想・意見等よろしくおねがいいたしますヾ(•ω•`)o

こちら、いただけますと小説書くモチベーションにもなりますし、何よりなんぼあってもいいですからねぇ!!

ブックマークも待ってますよ!!ぽちっと、ぽちっとお願いします!!

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