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第84話 地底に眠る懺悔と傀儡③

語り部行くぜ!!(前半、昔話パートは第三者視点で進行します)


━━━━━━━━━━━━━━



この都市が地上にあったのは相当前。何千年、それこそ何万年レベルの話だが、その時はまだ神がこの周辺を収めてくれてて、平穏を守っていた。


しかし、ある日突然龍神に属する存在がこの地の利権を奪うべく襲ってきた。

神は憤慨し、その地に住む民を守るべく、光が届かぬ地下深くに新たな土地を創造し、そこへ民を隔離し、自らだけ地上で襲撃者と相対し、戦った。これが神代戦争のきっかけと言われている。



「龍神よ!!なぜだ!!なぜ我らが安寧の地を奪わんとするのだ!!」

『地神よ。そなたには分かるまいて。我ら龍と竜に属する民はみな共存を願い、尽力してきた。だが我らは人族から故郷を追われたのだ!!なぜ我らが追われなければならぬのだ!!だから復讐することにした。この世界を我らが統治することにしたのだ!!』

「...........ふざけるなよ小童が!!恥を知れ!!」

『粋がってられるのも今のうちだ!!』


――――ドンッ!!

――――バリバリッ!!

――――ヒュゥゥゥゥゥ.........

――――コポ..........コポポ...............

――――ズゥゥゥゥゥゥゥン..............


それは天変地異だった。轟雷轟き嵐乱れ氷が世界を支配し、暴炎が全てを焼き尽くす。

この世の終わり、神の怒りを買った。しかし、ここまでのことが起こっていたのにも関わらず神話では一切の記載はなかった。それはなぜか。




なぜならこの地はこの戦いを最後に龍神、そして地神が共倒れし、この地のはるか地下深くにその身を自ら封印し、二度と目を覚まさないことを誓ったからだ。




この二神は双方の民にここで起きた戦を未来永劫語り継ぐとともに、門外不出の禁忌録とした。

それ故、神話では語る継がれずともこの地では語られていたのである。



すなわち、この地の奥深くで眠る存在は神。それも二神であると云われている。


ただし、その存在を確認する術はない。なぜなら。この地底都市の住民ですら、本当にいるかどうかの真偽が判明していないからである。



━━━━━━━━━━━━━━



「まぁ、実際にいるから余計たちが悪いんだけどね。」

「.............なるほどな。じゃあ今回討伐するべき相手は。」

「えぇ、正真正銘この地にいた()よ。それも二神の可能性があるわね。」


うわぁ............想像以上にハードモードだなぁ..............


「でも安心して頂戴。一応代々伝わる神への有効打が存在するわ。」

「まじかよ。」

「でもそれ、簡単に扱えない代物だからどうしようかしらねぇ。」

「まじかよ。」


使えねぇじゃねぇか。


「あなたは使えるかもしれないわね?使用条件達成してそうだし。」

「........それは聞いても大丈夫なのか??」

「んー、まだ内緒にしても大丈夫かしら?諸事情の確認が終わってからだわ。ごめんなさいね。」

「いや、大丈夫だ。これ以上厄情報を抱えたくない。」

「.......あなたも大変ね。」


あーもう本当だよ。


『あー、テステス。聞こえてるか??』

「えぇ、聞こえてるわ。久しぶりね。」

『あぁ、いきなり最重要危険通達なんて来たから焦ったぞ。』

『あー!!一番乗りだと思ったんにぃ!!』

「二番乗りだからいいじゃないのよ。」

『二番じゃだめなのー!!ぶーぶー』

『あ、繋がった??おぉ、ほんとだ。』

『あ、ガルだー!!』

『久しいな。』

「あら珍しい。来たの??」

『緊急ならさすがにな。』

『ねぇ聞いて聞いて!!シグルがね!一番乗り取ってったんだよ!!』

『あー、それはドンマイだな。』

『ドンマイって何!?』

『ガッハッハ!!ミクよ、後で愚痴は聞いてやるから先に大事な話だ。いいか??』

『..........はーい。』

「ふふっ、ありがと。じゃあ緊急だけど集まってくれてありがと。あと。この人は当代のダンジョンマスター、バツ様だわ。」

「どうも。」

『当代だと??継承されたのか??』

「えぇ、で、これから話す内容もそれがかかわってくるんだけど..........」

「そこからは俺が。まず、緊急できてもらって感謝する。単刀直入に言う。地底に眠る存在が起きる。」

『『『ッ!?』』』

『おいおいそりゃまじかよ!?』

『え、起きないって言ってたのに起きるの!?嘘つきじゃん!!』

『...........帰ってもいいか??』

「聞いたんだからダーメ。みんなもこの話に巻き込むからよろしくね??」





「..........というわけで、俺はまぁ発端として、この未曽有の危機を防ぎ切りたい。おそらく俺ら側の契約者連中は我先にこの地へ向かっている。ただそれだと街のキャパもあるだろうから各地で分散して守りをしたい。どうなるかてんで分かんねぇんだ。この通りだ、頼む。」

『おいおい。大のダンジョンマスター様が簡単に頭を下げんじゃねぇよ。』

「...........この頭を下げて協力してくれんならいくらでも下げるさ。」

『ハッ、ご苦労なこった。まぁいいぜ、ガルはこの地底都市北地区代表として参戦を表明するぜ。』

『あ、ずるい!!ミクも!!ミクも参戦する!!』

『なら俺も参戦する。俺らの地区だけ参戦しねぇってのも野暮だ。一蓮托生だ。命、預けるぜ。大将。』

「..........は?大将だ??」

「あら、いいじゃない。大将お願いね??」

「またいらん役職が増えた............」


はぁ、まぁいいか。甘んじて受け入れよう。


「じゃあこれからのことだ。ひとまず俺はクラン拠点に戻って諸々の用事を済ませてくる。そのあとはダンジョンの機能変えたりひたすら戦力強化したりをする予定だ。ランスロットも協力頼む。」

「かしこまりました♪」

「.........で、あーすまん。名前聞いてなかった。」

「あら?そうだったかしら。私はカスミよ。」

「じゃあ、カスミ。そして他お三方は地底都市に住む人たちとダンジョン街の住民を説得しといてほしい。で、それと同時進行で地下に眠る二神についての情報をできる限り調べてほしい。」

「分かったわ。多分私がそこは強いから、他の三人は防衛機能の強化と地下シェルターの造成をお願い。」

『分かった。』

『ミクも頑張るー!!』

『俺はちょいと伝手を当たってみるぜ。』

「えぇ、お願いね?」

「っし、じゃあ俺は一旦戻る。一旦頼んだ。」

「えぇ。ごめんなさいね、変に騒がれてたら印、見せつけるのよ?」チュッ

「~~~~~~~~!!!」

「あら、意外とウブなのね??ふふっ♪」


ここといいあの人妻といい、なんでこうもからかうのが好きなんですかねぇ。


「はぁ、まぁいいや。んじゃ、また。行くぞ。」

「バツ様、私のちゅーはいりますか??」

「いらねぇから!!」

『..........ニトも、ちゅー?』

「ちゃんと分かって言ってる?」

「グルァ!!」

「お前も乗ってこなくていい!!」


くそ、俺が反応しちゃうのが悪いんだ.........!!




『ねぇねぇ、なんでほっぺにチューしたの??』

「ん?あら、気になるのかしら?」

『気になる!!』

「んー、そうね............私、というかこの地底都市に代々伝わるお話でね?魔力を唇に込めて大事な人にちゅってすると、地神の加護がその大事な人に纏って安全祈願になるってお話があるの。それに倣ってるの。」

『へぇー。じゃあ、カスミにとってあの人は大事??』

「えぇ、もちろん大事な人よ?この場所を責任もって守ってもらわなくちゃ。」

『あ!!そっか!!』


そう、大事な人への祈願の証。

でもそれだけじゃないのよねぇ..........


これだけは明かせないわ。お墓まで持っていかなくちゃっ。


「さ、仕事仕事!!私たちもやることやらなきゃ。バツに何言われるか堪ったもんじゃないわっ。」





「ぶぃえっっぅくしゅいぃぃぃ!!!............あぁーはだびずでだ。」チーンッ!!

(大丈夫か??)

「あぁ、(ズビーッ)っ、大丈夫だろ。どっかで噂でもしてるんだわ。さて、一旦この場所でやることは終わった。一旦クラン拠点に戻るぞ。いいか?」

『久々』

「........そんな久々って程でもないけどな??」


実際2日とちょっとしか経ってないし。

いやこの2日間濃密だな!?


「さて、マギんところ行ってから帰るぞ。」

「我を呼んだか!!ぬし様!!」

「うぉっ!?なんでいんだよ!?」

「呼ばれた気がしたからな!!飛んできたぞ!!」

「バツ様、慣れてください。」

「えぇ........」

「ぬし様ぬし様!!それで、帰るのか!!今すぐに帰れるぞ!!」

「..........でもお前、ダンジョンはどうすんだよ?」

「ダンジョンならば閉鎖してきたぞ!!で、地底都市に行きたい奴はこれに乗れ、としてきた!!」

「いい子だ、えらいぞ~。」

「ぬふふ~!!もっと褒めるのだぬし様!!」


よーしよしよし、わしゃわしゃわしゃ~。

犬かお前は。

しっぽが見えるぞ。ないけど。

でもこいつ前は獅子だったんだよな?まぁいいか。


「うっし、んじゃマギ。頼んだ。」

「心得た、ぬし様よ!!””ディメンションゲート、クラン”!!」


――――ブォン、ズズズズズズ...........


「下へ参りまーす、なのだ!!」

「ッ!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!」

『おちるー』

「グルルゥー♪」

「ギャギャッ!?」

「ホムラ様は私と行きましょうね~。」

「なっ!?ランスロット!!我は!?我は一緒ではないのか!?」

(.............大丈夫だろうか。)




マギが発動した魔法に飲まれたバツたちはものの一瞬でクラン拠点に戻り、ファーブリーに小一時間ほど説教を受けたのだった。

(なお、マギとランスロット、あと災禍も説教されていた。ざまぁ!!)

説教されているときのみんなの心境

バツ(今回俺まったく悪くねぇんだけど)

ルクス(グルルゥ??)

ニト(きょうのごはんなんだろ)

ホムラ(ギャギャッ!?)

災禍(.........我まで怒られる必要はあるのか?)

マギ(この人綺麗なのだ!!...........もしかしてぬし様のフィアンセなのだ!?)

ランスロット(........この方とは懇意にしておかなければいけませんね。)


みんな色々思ってるってことですねー。

さて、このクエストのお話は十中八九長編です。予めご理解をば。

地底都市ってのを作った時からこれはやりたかったんでね。皆様応援のほうをよろしくお願いいたします!!


また、昨日、VRゲーム日間部門で一桁!!8位ランクインでございました!!

ありがとうございます。これも日々皆々様からの応援あってのものでございます。


ですので、高評価、感想・意見等を今まで以上にお待ちしております。

こちら、いただけますと小説書くモチベーションにもなりますし、何よりなんぼあってもいいですからねぇ!!

ブックマークも待ってますよ!!ぽちっと、ぽちっとお願いします!!

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