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第83話 地底に眠る懺悔と傀儡②

レイドクエストクリアのためにバツ、奔走します。

ダンジョン街を後にし、地底都市の入口まで来たバツたちは、門番にがっつり止められていた。


「だーかーらー!!俺が今ダンジョンマスター継承して、で、地面の奥深ーくに眠ってるやべぇやつを倒せってクエストが魂魄契約者の間に発令されたから事情説明しに来たっつってんの!!早く通せってば!!」

「貴様!!そういって我ら地底の民を陥れるつもりであろう!!ここは絶対に通さぬ!!」

「...............なぁマギ。こいつやっちゃっていい??」

「そのやっちゃうってのはどのことであるか??まぁなんにせよ、いいと思うぞ!!」

「よし、じゃあダンジョンマスター(旧)から許可も出たし。もう時間がもったいねぇからやるわ。」

「な、なにをする気だ!!」

「.................」スッ(取り出したるはギルドカード)

「.................」スッ(カードを確認し、顔を青ざめながら頭を下げ、中へ促す門番)

「.................」スッ(勝ち誇った顔で悠々と門を通るバツ)


うーんこの、もっと早く気づけ感。

そうじゃん俺元々ギルドいって行動範囲広げるために来てんじゃんか。

最初っから口喧嘩じゃなくてカード出しときゃよかったわ。


「さて、ギルドってどっちだろうな。」

(主よ、さすがに今のは主が悪いぞ...........)

『バツはこれだから、ばか』

「うるさっ!?契約主に対してなんだそれ!?」

(今更では?)

「それはそう。」


契約主の扱いがひどい件について。

まぁ前からか。


さて、クエスト開始までのタイムリミットがだいたい残り230時間か。

まぁまだあるなと思いつつ、余裕はこいちゃいけねぇ。


「あー、すみません。少し聞いてもいいですか??」

「はい、どうしました??」

「この都市の契約者ギルドの場所を探していまして、生憎土地勘が少し無くてですね.........」

「あぁ、それでしたら。この道をまっすぐ進めば大広場に出ます。で、そこから8つある分かれ道を北西に向かって進めば大きい建物があるので、そこが契約者ギルドです。」

「わかりやすいな。あぁ、ありがとうございます。ところでこれなんですか??」

「これですか??この街の特産品です。よろしければお一つどうぞ!!」

「いいんですか??ありがとうございます。」


へぇー、特産品が陶芸品ね。

さすがに地底都市、こういう陶芸関連のクオリティは高いか。

..........これ、無限水瓶にできないかな。で、綺麗な人に持ってもらってアクエリアスコスプレ。うん、良い!!よしやろうクエスト終わったらすぐにやろう。


ってことでアイテムボックスの大事なもの欄に分けておいてっと。


「さて、ギルドは大きい建物ってことだけど...........大きすぎるなぁ。」


首いたぁなるって。

地底都市だよね??これ何階建てよ。


「まぁいいか。ひとまず中に入るべ。」


――――ギィィ.......


中の雰囲気は王都と比べると静かだが、それなりに賑わいはあった。

だが、どこか淀んだ空気が充満している。


なんだ、地底都市だから自分らの下に潜む存在のことは感知してるんかね??


「次の方どうぞ。」

「あ、テラノアから活動申請の件できました。これギルドカードです。」

「承知しました。カードの方お預かりいたします。...............はい、本人確認が取れましたので、地底都市での活動登録を実施いたします。特筆事項等はございますか??」

「んー、特筆...........あぁ、ついさっきですけど、ここのダンジョン『地底へ向かうは勇者か蛮勇か』のダンジョンマスターを継承しました。」

「.............すみません、もう一度お願いしてもよろしいですか??」

「え、だから、ダンジョン『地底へ向かうは勇者か蛮勇か』のダンジョンマスターを継承しましたって。今あのダンジョン管理してるの私です。」

「....................少々お待ちください。今上のものを呼んでまいります。」


そういうと受付嬢が足早に裏へとはけていった。

なんか去り際に「あんな大物が来るなんて聞いてません......!!」って話してたし、やっぱ大事かぁ。

でも、仕方ないよね!!


「おい若ぇの。」

「??なんです???」

「ここへ来たばっかりだから教えといてやる。今の受付嬢、名をエルタロッサというんだが、あいつだけは困らせるな。いいか?」

「はい??あぁ、まぁご迷惑になることはしませんけど.........」

「そうじゃねぇ。迷惑事を持っていくなっていうことだ。持って行ってみろ、面倒なことになり「私が帰ったぞ!!皆の衆!!」る.........今話してるその元凶があいつだ。」

「おや?おやおや?おやおやおや!!!これはこれは、新入り様ではあるぃますぇんか!!!」

「...........はぁ。」


なんだこいつ。


「あぁ、ソーリー!!戸惑わせてしまったねぇ!!私はこの地底都市イチ!!そして、ダンジョンの最速の攻!略!者!の、マーキュルィィィィィィイイイ!!セバスティィィィィィィノォォォォォォウだっ!!!」

「えーっと、マーキュリーセバスティーノさんであってますか?」

「左様だ!!いいぞ新入り、わかっているじゃぁないか!!!」

「........どうも。」

「くるしゅうないくるしゅうない!!では、この街のルールを教e「お待たせしました、バツ様。ギルドマスターがお呼びでございますので、こちらへ。」...........エルちゃん??これはどういうことだい??なぜ新入りがギルマスくんに呼ばれるんだい??」

「..............」ちらっ


え、なんで俺に目線送ってんの??

あぁ、個人情報だから言わないようにしてて、面倒くさいから助けてってか??


えぇー。


「あー、それは私の出自に少し関係あるので、あまり深くは...........」

「何っ!?それは本当か!?それはすまない、話しにくいことを聞いてしまった............よし!!その話が終わり次第この街一番の料亭へ行こうではないか!!もちろん、全て私持ちでな!!」

「え、それは申し訳ないですよ!!」

「いいのだよ!!せめてもの謝罪を込めて、だ。いいか??」

「.......分かりました。でも、どれくらいかかるかわからないんで、あんまし待ってないでくださいね。」

「よかろうよかろう!!」


これぜってぇ終わるまで待ってるじゃん。


「...........そろそろよろしいでしょうか?」

「あぁエルちゃん、すまない。では、行ってくるがよい!!」

「何でそんな偉そうなんですか..........では、バツ様、こちらへどうぞ。」

「あ、ありがとうございます。行くぞ。」

「「(『グル!(ギャ!)(あぁ。)(承知)』)」」


うーん、キャラ濃いよ。大変だよまじで。





「失礼します、ギルドマスター。バツ様とその契約獣様をお連れいたしました。」

『あら、ありがとう。お茶出しお願いできる??』

「かしこまりました。ではバツ様、契約獣の皆様。こちらでお待ちください。ただいまギルドマスターがいらっしゃいますので。」


――――コッコッコッ.........


えーっと。ここはどんだけ金かけてんだ??


「よっこらせっと。うぉ、めっちゃ沈む。」

『ふかふか』

「グルゥ?」

「あぁ、拠点に戻ったらこんぐらいの作ってみんなで座ろうな。」

「??」


まぁまだわかんねぇか。


「お待たせしたわね。」

「ん?あぁ、いえ。こちらこそすみません。」

「いいのよいいのよ、当代のダンジョンマスターが来てくれたとなれば、私が直接対応しなきゃいけないもの。そちらが気に病むことはないわ。」

「お気遣いありがとうございます。それで、私たちが呼ばれた理由はなんでしょうか??」

「そんなかしこまらなくても大丈夫よ??まぁそうね。理由............理由はあなたたちが予想している通りだと思うけど、どう?」


............この人苦手だわぁ。たぶんある程度のことは耳に入ってそうだぞこれ。


「まぁ、だいたいは。魂魄契約者であることとダンジョンマスターになっているということは周知の事実だとは思うから、ここの地下深くに眠るモンスターの件、そうじゃねぇのか??」

「あら、やっぱりそうだったのね。でもあれかしら。まさかこのタイミングで起きてくるなんてことじゃないでしょうね??」

「.........そのまさかなんだよ。その存在を起こし、よからぬことを企む存在がいるらしい。」

「.....ちょっと待って頂戴ね。エルタロッサ!!」

「ここに。」

「遮音魔法を展開。あと、周辺のギルドに最重要危険通達。巻き込んでこの最悪の事態に備えるわよ。」

「かしこまりました。ただちに遠隔魔法も展開します。」

「えぇ、お願いね。」


――――キィィィィィン..........


「さて、これで外には話が漏れなくなったわ。思う存分話してちょうだい!!」

「...........まぁ話していいなら話すが。で、一先ずこの地下奥深くに眠る存在は起きる。それもあと200時間程度でな。で、それを討伐または捕獲、そしてこの周辺都市の損傷を半壊未満に抑える必要がある。」

「200時間...........かなり早いわね。で、その損傷を抑えなきゃダメってのは、そちらの都合??」

「あぁ。これに関しては俺が完全にトリガーになってる。このレイドクエストが俺らに発令しているのは俺がダンジョンマスターを継承したからだ。」


深淵の話は黙っとこ。めんどくさくなるし。


「なるほどねぇ.........で?ここに来た理由は?」

「あぁ、それはまず俺自身がこの地で活動するための登録をしようとまずは来ただけだ。ただ、こんな状況だ。この都市の頭に謝罪と協力要請をするために来たってのもある。」

「.........謝罪は結構よ。これはあなたに非はないわ。全てはあの存在をこの地の地面深くに封印した祖先が悪いんだから。」


祖先、ねぇ..........代々受け継がれている話なのか??


「少し昔話をするわ。聞いてくれる??」

「..........まぁ、少しなら。」

「ふふっ、えぇ、少しだけ。これはこの都市がまだ地上にあった時代の話よ。」



昔話は次話で語ります。

さて、2個目の大型クエストですからね。1個目でダメだったことでも2個目ではしっかり修正していきます。勢いダメ、ゼッタイ(餓鬼襲来は本当に勢いで書いてましたから。笑)


では、今回もお読み頂きありがとうございます。

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