第82話 地底に眠る懺悔と傀儡①
大規模クエスト2個目ぁ!!!始動!!
ダンジョンマスターを引き継いだ俺はまず、ダンジョンの入口と出口に期間限定直通ポータルを設置した。
設置したのはもちろん...........
「我だ!!敬うがよい!!」
「わーダンジョンマスター様ステキー。」
「わ、我にはぬし様がくれた"マギ"という名があるだろう!?それで呼んではくれぬのか!?」
「マギ様かっこいいー。」
「う、うむ!!我はかっこいいのだ!!はっはっはー!!」
このちょろいん、名をマギとした。まぁ理由はいろいろあるが、こいつの使う魔法がえぐいからマギ。あ、あの三角帽子かぶってウーゴ君!!ってよく言う子からとったわけじゃないよほんとだよ!?
「さてぬし様!!次は何をすればいいのだ!!」
「...........次はこのダンジョンの改階層を行く手を阻むダンジョンじゃなく、ダンジョンの挑戦者が鍛錬できるようなダンジョンにしたい。それこそ多種多様なモンスターに罠系もりもり。あとはこのダンジョンの特徴でもある死んだら最初からってのももう少し改善したい。いけるか??」
「うむ!!我のダンジョン魔法はダンジョン外だとあまり強くはないが、ダンジョンの中なら最強だからな!!」
「そりゃ助かる。じゃあこんな感じでお願いできるか??」
「ふむ?ふむふむ.............うむ!!これくらいならすぐにできるぞ。」
「お?じゃあお願いし(パチンッ).........終わった?」
「終わったぞ!!」
早くて結構。ほーらおいしいご飯だよー。
あ、こらお前らは後でだ!!
「むほぉぉぉ!!こ、この美味しいものはなんなのだ!?」
「おにく。」
「お!!に!!く!!」
「近い近い離れて。」ずいっ
「しょ、しょにょおにくをもっちょくりぇ!!」ぐいぐい
「だぁー!!暑苦しいからは!な!れ!ろ!」ぐいっ!!
「マギ様、あっちで遊んでましょうね。」
「あー!!我の!!我のおにくがー!!」ズザァァァァァァ............
引きずられてった。いや地面えぐれてるてどんだけ踏ん張ってんねん。
「.......さて、俺はいったん休憩してくるわ。第五十階層は一旦安全地帯にしてたからみんなも休んでて。んじゃ。」
ピコンッ
【ログアウトしますか??】
はーい
【Farming Free Fieldからログアウトします、お疲れさまでした】
――――――――――――――――――――
「ふぅ、にしても疲れたなぁ...........」
ありゃこの短時間で経験するもんじゃねぇぞ。
今週休み取っといて良かったわマジで。
Prrrrrrrr...........
「電話?こんな時間に誰だ、って。あいつかぁ..........」
ゲーム内でも会ってねぇし全然文句言われそうだなぁ.........
Pi
「あー、もしも『先輩!!なんで会ってくれないんスか!?』..........深夜にでかい声出すなようるせぇな。」
『だって!!ゲーム始めたら一緒にやろうっていって全然やってくれないじゃないっスか!!俺部長と係長からめっちゃ責められてるんスよ!?』
「はっはっは、ご褒美じゃねぇかやったな。」
『どこがっスか!?』
「だぁもう、うるせぇなぁ。こちとら訳わかんねぇレベルで色々抱えてんだ。パパってそっちに合流できるわけねぇだろ。」
『.............今ゲーム内でどこにいるっすか。』
「今か??あー、地底都市に向かうところだわ。あのアナウンスも気になるしな。」
『じゃあ!!地底都市で会いましょーよー!!いやほんと!!まじでお願いします!!』
「..........えぇー。」
『えぇーじゃないっスよほんとに!!』
「ははっ、分かったよ。じゃあ俺のこと見つけられたら会ってやる。」
『言いましたからね!!?言質、言質取ったっスからね!!』
「あぁ、じゃあ待たな。」
『あ、ちょ!!』Pi..........
.............さて、本格的に匿名プレイが必要になってきた。
でもダンジョンマスターやってたら絶対顔バレ名前バレするよなぁ。
どうしよう。装備でも作って仮面でも被るか??不思議集団結成みたいな。ちょっと面白そう。
変身してぇ..........ゴルドラに作ってもらお。
「さーて、掲示板とかでは何かおもろい話ねぇかなーっと。」
えーっと、あ、今回のレイドクエストのスレもう立ってんじゃん。
............うわぁ、自発者の行方探しのことしか流れてねぇ。オワッてら。お前ら俺を探してどうすんの??意味ないってまずはクエストクリア目指そうや。
あーまぁでもちゃんと攻略考えようってのは一定数いるか。これ匿名でスレ立てして攻略の話題作りするか??
「うん、めんどくせぇな。............くぁ~~~っだぁ!!あぁー背骨がポキポキする~。ジムまた通うかぁ。さすがに体がキツイ。」
さて、と。やることやったし、戻りましょ。
――――――――――――――――――――
【最後にログアウトした場所へ転送されました】
「うわ、まぶしっ!!」
「ん?おぉ!!ぬし様!!お帰りなのである!!」
(帰ったか主よ。)
『おかえり』
「あぁ、ただいまってなんでこんな明るいん?」
「今この場所に鍛錬場を作っていたのだ!!ニト殿とルクス殿からの要望でな!!」
「...........お前ら休んどけって言ったよな?」
「グルァ!?」
『休んでた...........ほんとに』
「おいこらこっち見ろ。」
(主よ、今度は本当に休んでいたぞ?うずうずしていたのは見ていて面白かったがな!!)
「...........災禍が見てたんならまぁいいか。んじゃ、戻ってきて早々だが、マギ。」
「なんだ??」
「こっから俺たちのクラン拠点へつながるポータルを設置してほしい。利用者制限付きで。」
「それならばぬし様がマスターを引き継いでくれてすぐに作っておいたぞ!!」
「ぐう有能で草。」
「ふふん!!もっと褒めてくれ給えよ!!」
よーしよしよしよし、いい子ですねぇ。
頭わしわししちゃる。ほれほれここか??
「ぐるるるぅ。..............はっ!?わ、我は犬ではない!!誇り高き獅子であるぞ!!」
「そうなのか??」ちらっ
「...........元の種族は生きた化石ともいわれる獅子でしたが、今では種族がダンジョンマスターに代わってしまわれていますので、獅子だったというほうが正確ですね。」
「だって。」
「なんだ、と..............」ズゥゥゥゥゥン...........
あー元気なくなった。
「さて、マギは勝手に放っておけば元気になるとして。俺らはいったんダンジョン街へ戻って現状の説明と対応についての話し合い。その後は拠点戻ってここで手に入った素材で装備の更新だな。」
「では、私はお供しましょう。マギ様??この場所の防衛、お任せしてもよろしいですか?」
「...........早く帰ってきてね。」
「はい、それはもちろんです。早めに帰ってきますね??」
やっぱランマギてぇてぇか。
「じゃ、行くぞ。」
♢
「ん?おぉ!!バツじゃねぇか!!どうした、行き詰ったか??」
「...........この街の話の分かる人を全員集めてほしい可及的速やかに。」
「そりゃなんでだ、ってその顔みりゃなんとなく厄介事ってのは分かった。3分くれ。すぐに集める。」
「すまん助かる。場所はどうする?」
「あっちにこの街の集会場がある。その4階で会議ができるからそこだ。案内するぜ。ついてきな。」
「あぁ。ほら行くぞ。遅れんなよ。」
『.........影に入ってる』
「あぁ、少し寝てな。顔色悪いぞまじで。」
『......承知』ズズズズズズ..........
「..........お前の周りはどんどん濃い存在に囲まれていくな。」
「んぁ??いやまぁそんなことはないと思うぞ。たぶん。」
「たぶんってなんだよ!?」
「あぁもういいから!!ほら行くんだろ?急ごう。」
「..........あぁ、そうだな。」
♢
「えー、俺が集めたんで、申し訳ねぇけど仕切らせてもらう。」
「なぁゴルダラ。こりゃ一体何の騒ぎだ??真剣な顔して集めるたぁなかなかねぇだろ??」
「.............その話はバツ。お願いしていいか??」
「了解。あー今名前も挙がったが、俺はバツという。それこそついこの間歓迎会をやってもらったのは記憶に新しいと思う。で、本題なんだが、今魂魄契約者の間でレイドクエストが発令されたんだ。その内容が『地底に眠る懺悔と傀儡』、この地底都市の奥深くに眠るモンスターの討伐及び捕獲がメイン内容のクエストだ。」
「は!?おい、なんだってそんな内容のクエストがお前らに発令されてんだよ!?」
「いいから聞いてくれ。この街も例外なく巻き込まれてんだよ。このクエスト発令の発端は、まず俺だ。それに関しては申し訳ない。謝ることしかできねぇ。だが、これは今このタイミングでしか解決できねぇんだよ。」
「なんでだよ............なんで俺らにはその情報が来てねぇんだよ!!」
「意図的に隠されてっからだ!!クエスト名からわかんねぇのか??地底に眠る懺悔と傀儡、懺悔だぞ懺悔。で、傀儡だぞ??過去この地に生きた人たちが残した負の遺産。そこを付け狙う何者かの存在。全て分かる訳じゃねぇがこれくらいはわかるだろうが。ちったぁ冷静になって聞いてくれや。」
「.............すまない。」
「すまねぇな。じゃ、続きだ。まぁさっきも言ったが、今レイドクエストが発令中。で、その討伐対象がこの地底のさらに深いところから目覚めてくるってわけだ。目覚め方は俺も知らねぇが、街に損傷が出る形での登場ではないはずだ。」
「なんでそれがわかる?」
「俺らには成功条件と失敗条件が見えている。で、成功条件には特定モンスターの討伐及び捕獲、都市防衛率50%以上という文言が書かれている。だから街を壊すような現れ方はしないって考えたんだ。」
「.........なるほどな。で、それを話して、俺らには何をしてもらおうって考えだ?」
「話が早くて助かる。この街ももれなく防衛対象だ。それは照明済み。ってことで、この街を防衛拠点に作り替えても以下??って相談だ。もちろん、素材から何までこっちでも準備は進める。地底都市に対しては俺が説得で向かう。ダンジョンマスターも俺に継承されたわけだしな。」
「あぁ、なら俺がついていこう。ってちょっと待て。ダンジョンマスターを引き継いだって言ったか??」
「今それを聞いて、この後の動きに効率が生まれるのか?生まれねぇなら後にしてくれ。」
「なっ........必ず聞かせてもらうからな、バツ。」
「あいよ、逃げやしねぇさ。」
この後はこのクエストの簡単な中身と何をするべきかの会議で時間は流れた。
まぁ流れたって言っても3時間くらいだな。
さて、地底都市にでも向かって、都市の長様と話付けますかね。
ダンジョンマスターになったもののクエストのほうが大事だからダンジョンいじりが満足にできなくてフラストレーション積もっていってるバツさん。
なんで俺が........と思いつつも結局発端は自分だし責任持って動かなきゃって思っているバツさん。
...........くそ運営って叫ぶ割にはちゃんとやることやるんよな。これこそ社会人()
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