第50話 ここ掘れカンカンだァ!!
あのあと、この街に拠点を構えることと土地の拡張も自由にしていいとのお墨付きをもらい、もらった土地へ帰ってきた。
ひとまずは各々のことの前にクランハウスを建てなきゃな。
「えー、では。この場は私アンナが取り仕切らせていただきます。今から私たちのクランハウスを建てていくわけですが、どのようなテイストで作るか。これに尽きます。」
「せんせー。」
「はいカルナさん。」
「ぼく和風テイストがいいでーす。」
「ふむ、それはこの世界の外観などを考慮しておりますか?」
「してませーん。」
「では却下.........といきたいところですが、この土地は想像以上に広いです。一区画を和風テイストとしましょうか。」
「やったー!!」
「しかし、メインとなるクランハウスの話をしております。その案を出してください。」
「じゃあ、溶け込むのを意識するならバロック建築風はどうだ?西洋風の街並みを考えるといいと思う。」
「いいかもしれませんね。では、ひとまずメインとなるクランハウスはバロック建築風で進めます。設計図等は私がこの街の建築士様と話してきますので、材料等の収集をお願いします。」
「木をいっぱい集めればいい?」
「いえ、木もそうですが石材もたくさん必要ですね。」
「わかったー。」
「じゃあ、俺も集めてくるか。」
「木や石などの集め場所についてはギルドに確認しましょう。今日からは当分クラフト作業ですから。」
「ガラスとかはどうする?集めるか?」
「そこらへんは設計図等を依頼してからにしましょうか。実際どれくらいの規模になるかもわかりませんし。」
「そうだな、んじゃ、各自行動開始!!」
「「おー!!」」
――――――――――――――――
「にしても、クラフトの仕様もいつのまにか変わってたんだよなぁ。」
変わったというか根本から見直されたってのが正解かもなぁ。
1.クラフトをする際、作成要求難易度(CS)が算出される。
2.その要求難易度をどれくらい達成できるか、クラフト指数値で判断。それに応じて成功率が変動する。
3.クラフト指数値はアイテムの充足度と必要ステータスの充足度で決まる。
4.経験値は作成したアイテムのレア度、使われた素材アイテムの数などで決まる。
ということらしい。だいぶ変わったな。前はあんなにちょちょいってクラフトできたのが、今はこの面倒くささ。なんならクラフトテーブル必須だとか。俺らないけど。
「まずはクラフトテーブルでも買いに行くか。ダブっても腐らんだろ。」
てことでやってきました契約者ギルド。
「エミルさーん。」
「あ、バツさん!!今日はどうしましたか??あ、クラン設立ですか!!」
「あぁ、今日はクラン設立の準備のために教えてほしいことがあってきたんです。」
「教えてほしいこと??」コテッ。
うーん、かわいい子が無意識にこてってするのは眼福、いやちがくて。
「今クラフトテーブルと素材集めのための情報が欲しいんですよね。」
「ふむふむ、クラフトテーブルは職人街へ行ってみるのをお勧めします。何ならゴルドラ兄様に聞いてみるのもありですね。素材集めについてはご自身で集めるんですか?」
「まぁそうですね。そういうのは自分らで集めるのが楽しいってもんですから。」
「ではテラノア外縁部森林区域にあるフリーの石材場はどうでしょう??そこならありとあらゆる石材が取れますよ!!」
「ありとあらゆる??」
「そうなんです。なんでも、『人族は今や死にやすくなってしまった。それは神としても惜しい。そこで、生活不可欠なものについては無尽蔵に湧くようわ我らの加護を受けた区域を用意する、ともに使うべし。』ってはるか昔にお達しがあってそれ以降そこでみなさん集めてるんです。まぁかなり距離もあるし、場所も場所なので人を選びますけどねっ。」
「場所を教えてください、今すぐに。」
「え、は、はぁ。バツさんなら大丈夫だと思いますが、気を付けてくださいね?」
「はーい。」
エミルから場所を聞き出し、先にゴルドラのところに向かった。
話は早くしとくが吉!!最悪金の暴力で特注で作ってもらうぜ!!
◇
「あれは無理だ。」
「えぇー。」
「ありゃ俺の技術じゃどうにもできねぇ代物だ。俺ぁ魔法陣が書けねぇし意味も理解できねぇからな。」
「あぁーそゆことか。えー結構急務でほしいんだけど。伝手とか無い?」
「.........一人だけいるが。」
「え!?その人紹介してk「だがそいつに頼むくらいなら俺が技術を習得したほうがましだ!!」.......えぇー、子供じゃあるまいし。」
「いいか、そいつは非常にめんどくせぇ野郎だ。冗談抜きでだ。」
「え、さすがにそんな人いないんじゃ.......「ごめんあそばせッ!!」.....え?」
「はぁ......何しにきやがったくそ野郎。」
「んもぉ~イヤッダゴルちゃんったら、そんな冷たい態度しちゃだ・め・よ♥」
「消えろ。」
「あぁ~ん!!今日は買いたいものがあってきたのよぉ~!!」
「..........だれこの濃い人。」
「あら??何このかわいい子。じゅんじゅんしちゃうわっ。」
「ヒィ....」ゾワワッ.........
「こいつはアンドリュフ、魔法道具職人ギルドの副マスターで、俺の昔の仲間だ。」
「アンドリュフよ、アンちゃんって呼んで♥」
「よ、よろしくお願いします......」
どこか掘られる音がしそうだ.........
この筋骨隆々な肉体でどうやって繊細な作業をするんだよ!?
「で、どうしたのかしらん?」
「この坊主がクラフトテーブルをご所望だ。」
「えぇ!!クラフトテーブル持ってないのかしらん!?」
「ま、まぁはい。今急務で欲しくて探してたんですよ。」
「ならとびっきりいいのがあるのよ!!何なら今貰ってくれるならただでもいいわん!!」
「タダより高いものはない思想主義です。」
「んもぅっ!!失礼しちゃうわん。ゴルちゃんのお得意様からお金をもらいたくないだけよん、もう。」
「お前いつからそんなことしてるんだよ。」
「あなたに助けられた、と・き・か・ら☆」
「ほざけ。」
うーんこの熟練夫婦漫才臭。
こりゃ相当長い付き合いだな。
「で、どうするぅ?もらっちゃう??」
「いや、くれるならありがたいですけど、そのあとにやっぱなしとか無理難題押し付けられるのはガチでやめてくださいね。」
「いいわよんっ♥王族に頼まれてた代物だったんだけど、その頼んだ本人がいないんじゃ余しちゃうからねぇん♥」
「おいお前、それってとんでもねぇ奴じゃなかったか!?」
「んー、ま、頼むだけ頼んでいなくなったんだもの。契約書には依頼者が死別、または長期間現れなかった場合製作者のものになるって文言つけたから正式に今は私のよん。」
「そんなレベルのものくれるんですか.........」
「あぁ!!安心して頂戴、あなたに渡すことについては絶対に口外しないから。ね?」
「......それならありがたく。バツって言います、よろしくお願いします。」
「あら、ありがと。私のこと、お姉ちゃんって呼んでもいいわよ??」
「またの機会に。」
「もう、冷たいわねっ。」クネクネ
その巨体をクネクネするな。やめろ寄ってくるな暑苦しぃ!!
◇
俺らの拠点の位置を伝え、クランハウスが完成し次第届けてくれる手筈となったので、石材集めに行く。
「結構奥まで来なきゃいけないのもだけど、その距離を移動するってこれアイテムボックスない人地獄だな。」カーンッ!!
「グルゥ。」カーンッ!!
『いがいと爽快』カーンッ!!
「そうかいそうかい!!なんちって。」カーンッ!!
盛大に滑り散らかしたが、今は石材場で必要そうな石材アイテムを集めていた。
普通の石から石灰岩、花崗岩に玄武岩。地学の教科書とかであったものもあるし、何より大理石をこんな簡単な方法で手に入るならお釣りしか来ない。
「バロック建築は!!(カーンッ!!)大理石とか金とか!!(カーンッ!!)権威、豪華さ、神聖さを!!(カーンッ!!)出すことにこだわった建築方法なんだよな!!(カーンッ!!)」
説明しよう!!
バロック建築とは、イタリアを始まりに16世紀~18世紀にかけてヨーロッパに広まった建築様式のこと。凹凸やうねり、やりすぎな装飾が特徴。代表的な建築物だとサン・ピエトロ大聖堂やヴュルツブルク司教館、ヴェルサイユ宮殿にストックホルム宮殿などがあるぞ!!!
作者も行ってみたい場所だ!!
と、作者の雑学がフラッシュインしてきたが、気にするな。
まずは大理石ハーヴェスタじゃい!!よこせ質のいい石ィ!!(カーンッ!!)
.....................
.........
...
――――――――――――――――
「ふぅ、採りすぎた。」
「さすがにやりすぎですバツさん..........」
いやぁ、カーンッてなるのが気持ちよくて、あとアイテムボックスって素晴らしい。
途中から効率考えちゃって二トの影の宝庫もフル活用。
結果は!!!
「大理石142トンに石灰岩が84トン、砂岩が217トンに閃緑岩が63トン...........」
「いやぁ、調子乗った。すまん!!」
「乗りすぎです!!十分すぎるくらいには集まりましたし、バロック建築で使われていた素材もあります!!が!!使い切れないくらいとってきてどうするんですか!!」
「いやぁ、使い道あるでしょ。家具とか、ね?」
「かわいくいっても許しません。正座なさい!!」
「えぇー。」
「ピュリィ。」
「あ、それはまずi「ピィー!!」ギャーッ!!?」
「グルゥ!?」
『自業自得、ニトの影にもまだある』
カンカン楽しいね!!
やりすぎってダメですよね。何事も。
例えば醤油のかけすぎはアたるし、食いすぎはお腹いっぱいで動けないし。
何事もほどほどです!!
では、今回もお読み頂きありがとうございます。
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