第42話 餓鬼族氾濫④
きっしょい大樹をぶっ潰せ!!
「よっしゃルクス!!ニト!!久々の大物だ、気引き締めてけよ!!」
「グルァ!!」
『影縫、”影針突壊五撃”』
「開幕ブッパですかァニトさァァん!?」
「-------------!?」
大樹と戦闘開始直後、ニトによる先制パンチはあの大樹を起こすのには十分な火力をたたき出した。しかし攻撃が当たった部分が一瞬にして修復されていく。
「げぇ!?あいつ自己修復持ちかよ!?」
「面倒くさそうだなぁ..........」
「攻撃した傷口、火で炙ったら多少なりとも治癒の遅延できませんかね?」
「やってみるか。ルクス、いけるか??」
「グルゥ♪」
「たっのしそうだなぁルクス。」
「金太郎、あの感じだとぼくら場違いなっちゃうねぇ。」
「ぷぅ??」
「アンナ、エンチャントで属性付与はできねぇか?」
「できますけど、持続時間かほんの数秒しかないんです。しかも発動までのキャストタイムもすぐではないので..........」
「キャストタイムは無詠唱の練習とイメージ発動。その練習あるのみだな。今度やろうな。」
「はい!!」
「じゃ、一旦アンナはキャストタイム省略のためにいまから準備して。その間エンチャントはないものだと考えよう。」
「金太郎とぼくはどうする?」
「タンク行けるか?トレースエンゲージでやれるなら全然いけると思うんだけど。」
「んー、回避タンクになると思うけどいい?」
「十分だ、俺も基本避けタンクだし、何ならタンクするとき俺だけでやるしな。」
「それもそっか。じゃあ金太郎、”トレース”オン。」
「ぷぅrrrrrrrrr...............」
カルナと金太郎がやっているこの”トレース”。これはカルナの動きを金太郎が完全再現することで本来ダメージを出すことができないプレイヤー自身の動きによって契約獣が通常以上の火力を発する特殊技能。どうやって発現したのかはわからないが、現実で武術などを極めた人に発現したらかなり便利だろうな。
「んじゃ、俺はあの大樹切り倒してくるから、後ろは頼んだ。」
「「はい!!(いってらっしゃーい。)」」
後ろは気にするな、前だけ見ろ。
全ての意識をあの大樹にだけ向けろ。
「ルクス、ニト。作戦はいつも通りだ。俺があいつの攻撃、動作、反応すべてを”視”る。だから意識下で連携するぞ。俺らならできるはずだ。」
「グルァ!!」
『バツ』
「なんだ?」
『深淵、ほんとうにあぶないときだけ使って、呼びかければ助けてくれると思うから』
「お、ニトから使用許可出たから、そん時は使うわ。ありがとな。」
『.......お礼はいきれたらでいい』
「ははっ!!そうだなァァア!!」
しゃぁ脳味噌キマッテきたぜぇeeeeeeeeee..........
並列思考使いすぎるとkおunaRうkあらaa使いすぎ注意iiiiiiiiIIIiiiii..........
「ルクス!!」
「グルルラァ!!!」ザンッ!!ボォォォォ.........
「ニト!!」
『”影針突壊五撃”』ジャッ!!!ズシャッ!!!
「右前方40度、鞭攻撃4秒後、今!」
『影縫』
「グルァ、ガア"ッ!!!」
バツが敵を読み、ルクスとニトが火力を出す。初めてこの世界にきてルクスとニトと出会ってからずっと続けてきた戦闘態勢。さすがに練度が違う。
「予備動作チェック!!次、全方位攻撃の可能性、12秒後!!全員近くの根っこを切りつけろ!!」
「グルゥ!!」ゴォーン...........
『........めんどう』ザシュッ!!
「金太郎!!掌底覇激!!」
「ぷぅぷぅ。」ドンッ!!
「「わふぅ!!」」ザンッ!!
「ピィー!!」ブォォォン…....ファァァァァ.........
「ひ、ひぃー!!」
「アンナ止まるな!!死ぬぞ!!」
バツの号令によって大樹の根を切り落として回るバツたち。
しかし行動が変化したのか、地面が突然隆起し始める。」
「-----------------」
「やばっ!?全員後ろに退避ィィア!!!」
「「「「ッ!?」」」」
『.........”影牢死海”』
――グラッ、ドンッ!!ズシィィィィィン...........
――ブォォォォォン..........トプン..........
大樹による地震とニトが発動した何かが目の前でぶつかり合う。
その衝撃は想像以上でバツたちにも衝撃が伝わり、思わず膝をついてしまう。
「な、なんだよその魔法........」
『これは影の海を呼び出してすべてを飲み込む、なにもかも』
「影の海を呼ぶ!?ハァハァ.........その魔法、私に向かって発d「アンナさんそれは全部終わってからねー。」う.........くぅ、目の前にごちそう(魔法です)があるのにぃ...........!!」
「一回病院行けって。」
「失礼ですよ!?」
締まらない。本当に締まらない。
かっこいい魔法のはずなのに、力と力のぶつかり合いだったのに、全ッ然締まらない。
――鑑定。
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【対象:ゴブリンマザーツリータービュランス】
種族:精霊型(寄生状態)
レベル:???
契約適正:-
危険度:極
状態:損傷率 92% / 100%
※ 注意!!精神が汚染されます!!直ちに鑑定をやめてください!!
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「ぐっ!?」
「バツさん!?」
「チッ.........毎回鑑定すると脳が逝かれそうになるな.........」
得られた情報は損傷率というものと、それが全然減っていないこと。
「やっぱあいつの自己修復は厄介だな。」
「弱点らしい弱点も見つけれてないですしね。」
「ルクスの火爪に毒を混ぜた攻撃も多少は効いてるのか?全然そのそぶりがないんだよなぁ。」
「属性融合はまだ使わないんですか?」
「だってよ、ルクス。カルナが聞いてるぞ?」
「グルル........グルァ。」
「できると思うけど、混ぜるときに練ってた魔力が散っちゃうんだー。だってさ。」
「めっちゃしゃべり方可愛い。」
「うちの子はもともと可愛いが?は?」
「はいはいそれは後で聞きますから。で、結局どうするんです?どっちが削られ負けするかの耐久勝負ですよこのままじゃ。契約獣だって無限にSPがあるわけじゃないですし。」
「そうなんだよなぁ.........アンナのSPリジェネのバフがあってもなかなか厳しいよなぁ.........」
あの大樹の自己修復速度はバツたちの現状の攻撃では微々たるダメージしか与えることができない。
ただ、攻撃しない手はない。
「んー、しゃないか。新しく手に入ったスキルを使おう。ほんとはぶっつけ本番は嫌だったけど、仕方ない。」
「え、何使うんですか??」
「半竜化。」
「半竜化..........?え、竜になるんですか!?」
「ルクスがいないとなれないけどな。」
半竜化のスキル情報は次の通りだ。
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【スキル情報】
名称:半竜化
レアリティ:至宝
分類:種族
消費SP:最大SPの半分
効果:アクティブスキル
クールタイム:30日
契約獣に竜系統がいて且つ第一進化を超えている個体がいる場合発動可能。
その個体と一体化し、半竜の状態となり敵対生物と戦闘する。
このとき、標的とした敵対生物が討伐されるまで一体化が解けることはない。
戦闘終了後、空腹度は0%となり、30秒以内に食べ物を口にしない場合は死亡する。
また、攻撃を1回でも食らった場合、契約獣共々死亡。デスペナルティを受ける。
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「つまり、あいつをくたばらせるまでは俺は半竜のまま。だけどそれが終わったら腹減りで死ぬ寸前ってことだ。」
「プレイヤーでも戦えるようになるんですねー。」
「いや、それはわからねぇ。もしかしたら身体能力は俺のまま意識、体の支配権はルクスに存在する可能性だってある。」
「それもやってみないとわからない??」
「だな。ま、兎にも角にもやろうか。ルクス!!!」
「glaaaaaaaaaAAAaAAAA!!!!!」
「気合十分!!いくぜ、”半竜化”!!対象、ルクス!!」
次の瞬間バツとルクスの体が霞み始め、まるでブラックホールを魂に宿していると錯覚するほどの引力が彼らを中心に発生した。
周囲にいたカルナ、アンナたちは巻き込まれんと必死に耐える。
その間大樹はまるで静観するように佇んでいた...........
『IクZeeeeeeEEeEeeeエ.............!!!Baツ戦闘形態ィィィiiiiiiiiiii...........オーrrrrrrrrururuuruuウuuuuuuuuコンpriiiiiiiiiiートoooooooooo!!!!!!!!!!!!!』
Are you ready?
< できてるよ..........
餓鬼が木餓鬼が木、ガッキーン!!
いや違う。餓鬼違い。
というわけで、発狂バツの誕生です。
ま、プレイヤーが戦闘できるシステムですね。ゴリ代償重いですけど。
ま、半竜化だとこんなもんです。これ以上になると.........恐ろしいですね。
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