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第23話 初装備と新たな出会い①

あの後街まで無事帰ったバツたちはそのままログアウト。辰馬は昨日は仕事に追われログインできず、そのまま2日が経過した。



〈 Farming Free Fieldを起動します 〉




――――――――――――――――




「お疲れ、ファーブリー。」

〈 お疲れ様でございます、辰馬様 〉

「キュー!!」

『おそい』

「すまんすまん。昨日リアルが立て込んでてこっちに来れなかったんだわ。許してくれ。」

〈 昨日、フレンドのアンナ様よりメッセージが来ておりましたので、後ほどご確認ください 〉

「あいよ。んじゃ、今日は装備の受け取りとかあるから早めにあっち向かうわ。行ってくる。」

〈 えぇ、行ってらっしゃいませ 〉


【最後にログアウトした場所へ転送します】




――――――――――――――――




【転送が完了しました】


「噴水の前でログアウトしてたっけか。」

「キュキュ、キューキュー、キュー!!」

「だぁっ、分かったって串焼きのところ行くんだろ!?」

『ニトも食べたい、早くむかう』

「お前も食い意地張ってなよ!?」


ルクスに襟元を噛まれ、ニトには影を強制的に引っ張られながらバツはその足で串焼き屋、ザンのもとへ向かった。



 ◆○▲



「おぉ!!バツじゃねぇか!また串焼き買いに来てくれたのかよ、好きだねぇお前らもよぅ。」

「俺の契約獣が大好物だからな、無くなられちゃ困るってことよ。今日も100本、肉持ち込みいけるか??」

「おうよ!大口だから今回は無料でいいぜ!」

「まじか!?助かるよ兄貴。このあと装備の受け取りがあるからちと厳しくてさぁ。」

「気にすんな!別の時にごっそり払ってくれりゃいいからな!!で、今日は何の肉で行くよ?」

「今回はディアで頼む。」

「承知ぃ!!ちょっと待ってな、すぐに出来あがるからよ!」

「あーい。」


(´◉ω◉` )ジー(ルクス)

(´◉ω◉` )ジー(影の中からニト)


「..........お前ら凝視しすぎ。」

「ガッハッハ!!そうかそうか、待ちきれねぇか!ほいっと、できたぜ、いっぱい食って強くなれよ!!」

「毎回思うけど出来あがるの早すぎないか??」

「そこはいい腕があってこそよ!って言いたいが、長年の経験値がスキルに昇華されたおかげってのが一番だな。戦闘、生産、料理から移動の所作まで、この世界じゃすべての経験はスキルに昇華できる。だからやって損ってことは存在しないってこった。まぁスキルの中に犯罪関連があれば話は別だがな!」

「そういうことかよ。」


確かにこれまでのFFFでスキルを覚えてきたときは特定の動作や戦闘後に習得することが多かった。仕様だと思ってたがそもそもの世界設定から埋め込まれていた根幹だったとはなぁ。


「あ、そうだ兄貴。」

「なんだい兄弟。」

「兄貴に連絡を取る方法を知りたい。コールとかっていっても伝わるか?」

「コール?あぁ、そりゃ魂魄契約者だけのものだ。俺ら旧暦契約者と献上者は利害契約ってのを結ぶことで遠隔でも連絡しあえる。まぁ利害契約といっても簡単だよ、友達なろうぜって感覚とイコールだからな。商売ってなったらガチの契約魔法とか専用の魔道具を使うから、差別化はできてるってわけだ。」

「へぇー。じゃあ俺と兄貴でそれをやるってのもできるのか?」

「んー、まぁできるんじゃねぇか?」

「急に適当じゃん。」

「ま、物は試しだ、やってみっか。」


そういうとザンはおもむろに右手を差し出した。


「いいか、やり方は契約したい相手の右手の甲と自分の右手の甲を合わせる。合わせ方は適当だ。で、合わせたら相手の目ぇ見てコントラクトっていえば終わりだ。簡単だろ??」

「簡単だわ。」

「何なら俺らは今契約できたしな。そこらへんは後で確認してみな。」

「りょーかい。あざっす兄貴。また買いに来るよ。」

「おう!毎度ありィ!!」


< パンパカパーン

《 プレイヤーで初めてNPCと利害契約を結びました 》

《 これより、 NPCと利害契約を結べるようになりました 》

《 詳細はヘルプ、または補助AIにご確認ください 》


【全プレイヤーの中で初めて利害契約を実施しました】

【NPC契約数:0 → 1】


「またかよ。」


あぁーきにしなーい装備受け取りにいこーっと。


今この瞬間、盛り上がらずに死んだ魚よりもひどい目で過ごしている人を見かけたら、それはこの男だろう。南無阿弥陀仏(勝手にお亡くなりさせるな!? by バツ)




――――――――――――――――




「なんか疲れた。店の前まで来たけど帰っていいかなこれ。」


ガラガラッ


「おぉ、ようやく来たか。さっさと中へ来い。見せてやる。」

「へーい。」


中に入ると、咽返るほどの熱気がバツに襲い掛かった。


【生存本能が発動しました】


「ッ!?」


アナウンスを聞いて思わずバツは本能のまま飛び下がった。

それに疑念を抱いたのは建物の主、ゴルドラだ。


「おい、なにしてんださっさと入ってこい。」

「おいゴルドラのおっさん、今俺の生存本能が警鐘鳴らしてんだよ。中どういう状況なんだよ!?」

「あ"ぁ"?あー、わりぃお前らまだこれに耐え切れねぇのか。いやぁまったくそっちに配慮してなかったわ、ガハハッ!!」

「いや笑い事じゃねぇっす。初デスが鍛冶屋の部屋の熱気って不名誉すぎるから。」

「謝ってんだろうが女々しいクソ坊主。ほら、今度は入れるだろ、ついてこい。」


恐る恐る足を踏み入れると今度は警鐘もなく中へ入ることができた。

入った途端、目の前にはバツたちの髪や瞳の色に合わさって彩られた装備が並んでいた。


「おいおいこれ、俺らの色合いに合わせたのか?いつ色なんて確認したんだよ。」

「そんなの初めに会ったときに確認済みだ。」

「はぁ?ニトの姿は見せてないはずだろ。」

「見た。お前の影から出てきているところを一瞬な。」

「いや動体視力の鬼かよ。」

「俺は人だ、それもまだ40にはなってねぇ。」


うそつけ。


「いいんだよそんなことは。ひとまず装備の内容を確認してみろ。話はそれからでいいだろ??」

「分かった。」


まずは俺用の装備を確認するか。


――鑑定。



━━━━━━━━━━━━━━

【鑑定結果】


名称:森該のレザーハット

レアリティ:エピック

分類:プレイヤー専用装備

装備条件:INT 20以上、MND 20以上


効果:INT+15、MND+15、VIT+10

シリーズセット効果:全ステータス+2%、スキル「ランナー」「森羅契約」習得

テラノアに生息するモンスターの上質な素材で製作された装備。

一人に職人によって製作されたため、シリーズ装備となった。


耐久値 100/100


━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━

【鑑定結果】


名称:森該のアームガード

レアリティ:エピック

分類:プレイヤー専用装備

装備条件:STR35以上


効果:INT+20、VIT+10

シリーズセット効果:全ステータス+2%、スキル「ランナー」「森羅契約」習得

テラノアに生息するモンスターの上質な素材で製作された装備。

一人に職人によって製作されたため、シリーズ装備となった。


耐久値 100/100


━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━

【鑑定結果】


名称:森該のローブ

レアリティ:エピック

分類:プレイヤー専用装備

装備条件:VIT35以上


効果:VIT+30

シリーズセット効果:全ステータス+2%、スキル「ランナー」「森羅契約」習得

テラノアに生息するモンスターの上質な素材で製作された装備。

一人に職人によって製作されたため、シリーズ装備となった。


耐久値 100/100


━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━

【鑑定結果】


名称:森該のレザーブーツ

レアリティ:エピック

分類:プレイヤー専用装備

装備条件:AGI45以上


効果:AGI+20

シリーズセット効果:全ステータス+2%、スキル「ランナー」「森羅契約」習得

テラノアに生息するモンスターの上質な素材で製作された装備。

一人に職人によって製作されたため、シリーズ装備となった。


耐久値 100/100


━━━━━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━━━━━

【鑑定結果】


名称:風来坊のリング

レアリティ:レジェンダリー

分類:契約者専用補助武器

装備条件:所有契約者のみ


効果:自己成長、自己修復、レベルシステム

魔石(風)と精霊石の粉を混ぜ、特殊な金属と合成することで出来た自己成長型補助装備。

所有契約者の成長に応じて補正値が上昇する。

また、所有契約者の得る経験値も上昇させる。

????


耐久値 100/100


━━━━━━━━━━━━━━


「うわぁ..........」


バツは効果を確認し、上を見仰いだ。

この装備は誰がどう見ても強い。だからこそ過信してはいけないと感じたからだ。

100人中90人は強いと答えるのではないか?そう思わせる性能だった。

いったんここまで。

続きは次話!!


では、今回もお読み頂きありがとうございます。

高評価、感想・意見等お待ちしております。

ブックマークも待ってます。


※ 2026.4.18 装備情報に耐久値を追加しました。

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