表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/48

第22話 プライドバトルなんてクソ喰らえ

熊畜生(アーマードベア)から逃げること約30分、バツは宿敵から逃げ切ることができずにいた。

それもそう、このまま街まで逃げた場合、周りを巻き込む危険性が大いに孕んでいたからだ。

そこはバツも理解し、それを踏まえたうえでも逃げるという選択をした。


「くっそ、残りSPもやばくなってきた。ガス欠エンドってかよ.......!!」

「キュ.......?」

「あぁごめんな、心配すんな。どうにかこうにか逃げ切ってやるさ。」

『バツ、近くに強い生命反応』

「あぁ、分かってる。」


進行方向に強い魔力反応があるのはバツ自身も気づいていた。時速20kmで進んで目測180秒後の距離だ。

反応は2つ、1つは恐らくモンスター、それも同類の可能性がある。そしてもう1つは今まで感知したことにない反応だった。


「ダメでもともと、もしプレイヤーだったらお祈り助けてクレメンス行くぞァァァア!!!!」

『くず』

「うるせぇぇええええええ生き残るのが先なんだよォォアァアアア!!!」

「gluaaaaaAaaaAAAAAaaAAAAaaAAaAAAAA!!!!!!!」

「うっせぇぇぇぇえええ!!!」


どう考えてもこいつらが一番うるさいんだが。これでモンスターが集まってこないのが不思議である。


そんなこんなで逃走劇を繰り広げること約120秒ほど、先ほど感知した反応が間近に迫ってきた。


「さっきの反応がかなりでかくなってきてやがる。片方は別個体の熊畜生で確定だが、もう一つの反応がわからん。一か八か大声助けてくれコールか....?」

『うしろまずい、はりーあっぷ』

「.........gluuuaaaaAAA!!!」

「えーいままよ!!そこな大きい存在のかたぁ!!!へーるぷあーす!!!」

「...........え、ぼく??」

「ざぁっっっっつらいとぉぉぉぉおおおおおおううううう!!!!!」

「んー、どうしようか金太郎。」

「ぷぅ。」

「そっか、それがいいね。えーっと、そこの竜人さーん!!そのままこっちに走ってくださーい!!」

「りょうかいだぁぜぇぇぇぇええ!!!!」


助けてもらうのに悪いが、悪あがきで実験いくぜぇ?


「進行方向に向かって、方向指定!!"グラビティ"ぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!?!?」

「え、ちょ加速すごいですよ!?」


重力を進行方向に向けてかければ受け止める面がなくなるので考えればわかるがしかし、この場においては大正解だろう。

この機転のおかげでバツとアーマードベアの間には笑えない距離が開いた。これは狙い撃ちするには十分すぎるほどだった。


「すまねぇぇぇえがぁぁぁぁぁぁあ熊畜生をブチ転がしたってくれぇぇぇぇぇぇええ!!!!」

「しょうがない、高くつくよ??」


そう言った謎の人物は契約獣らしき生物を背後にし、構えを正し始めた。


「……...あいつ何し始めんだ??」

「キュ??」

『いったん逃げるのやめる』

「あ、はいすみません。」


よっこらしょっと言いながらその場に座ったバツ。

その姿はまるで助けを求めた者らしからぬ姿。

こんなやつそこら辺の道でくたばればいいのに(言い過ぎだろ!? by バツ)


「いくよ、金太郎。」

「ぷぅ!!」

「巖磐流一の殺陣、『袖降不刃後そでふらぬやいばのあと』」

「ぷぅぷぅぷぅ。」


その光景はとても異様だった。

謎の人物が構えから正拳突きを虚空に放つと、後ろに立つ契約獣もそれに倣うように正拳突きを放つ。

その瞬間、想像を絶するほどの衝撃波がバツを追いかけていたアーマードベアに放たれ、5秒もかからず討伐された。


【アーマードベアを倒しました】

【戦闘関与度が30%に満たさなかったため、経験値は得られませんでした】

【解体スキル発動を確認、装甲熊の肉×3、装甲熊の皮×6を手に入れました】

【戦闘結果から算出、バツは脱兎 LvEx、誓約 Lv1を獲得しました】


あ、あっっっっっぶなかったぁ.................。

いやぁガチで謎人のおかげだったなぁ。


「いやぁ、本当に助かりました。ご面倒かけて申し訳ない。」

「い、いえいえ!!こちらこそ急に声をかけられたときはびっくりしましたけど、助けられてよかったです!」


ここにも聖人が居られたか。


「あ、俺はバツって言います。で、こいつがルクス「キュー!!」、見た目通りの小竜です。」

「あ、ご丁寧に。ぼくはカルナといいます。そして後ろにちょこんと立っているのが私の契約獣の金太郎です。」

「ぷぅ。」

「あ、だから赤い前掛けつけてるんだ。」

「そうなんです!!」ずいっ!


うぉ、びっくりした。


「金太郎のつけている前掛けはですねアーマードベアの上皮をフルで使って赤い染料と黄色い染料で染め上げた逸品なんですぼく日本の作品だと金太郎が好きで子供のころから憧れてて自分より大きい相手にも怯まずいけるなんてすごくかっこいいじゃないですかだからこのFFFで熊さんと契約して金太郎って名前を付けたいと思ってはじめたんですそしたら最初の種族ランダムだっていうじゃないですか本当に焦って焦っ「待て待て止まってくれ。」て..........あ、すみません、金太郎のことになると熱くなってしまって.......えへへっ」

「ま、まぁ大丈夫だ。似たようなことは経験済みだ。」

「そ、そうですか??よかったぁ~、嫌われちゃったらどうしようかって思いましたよ。」


むしろ熱量あっていいことだなぁとか思ってましたハイ。


「あ、フレンド登録しましょうよ!!」

「いいですよ。」


【プレイヤー名:カルナよりフレンド申請が届きました】

【承認しました】

【フレンド数:1 → 2】


「承認できました、これからよろしくお願いしますね。」

「こちらこそ!!あ、ぼくこれから稽古がありますので、先に街へ戻りますね。」

「あ、どうぞお構いなく。あと、あまりリアルを示唆できることは言わないほうがいいですよ。」

「へ?なぜですか?」

「悪い人に悪用されて大変なことになっちゃいますからね。どうするんですか?俺が灰汁どい大人だったら。」

「あ、それは大丈夫ですよね。」

「ほう.......なぜそう言い切れるんですか?」

「ぼく、これでも見る目はあるんですよ??ではまた!!」


タッタッタッ...........


「な、なんだったんだあいつぁ。」

「キュ?」

「あぁ、ひとまず街へ帰ろう。さすがに疲れた。」


にしてもさっきのやつ強かったなぁ

自分で戦闘していないとはいえ、なんか契約獣と生きぴったりだったし。

VR適正が高いんだろうなぁあの男の子。


『あのひと女』

「うそだろ!?」


いやその前になんで考えてることわかった!?


『ニトだから、ぶい』

「いや納得できるかぁ!!」

プレイヤー2人目でした。

ぼくっ子いいですよね、そのぼくっ子がでっかい契約獣と一緒にいるのもいいですよね!!ね!?


では、今回もお読み頂きありがとうございます。

高評価、感想・意見等お待ちしております。

ブックマークも待ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ