第21話 予期せぬアーマードベア戦
うぇるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんむ.............!!
「おいおい望んでねぇって!?」
こちとら装備を頼んで待ってる最中なんですけど!?
「あーもうやるしかねぇ!ルクスとニトは一旦被弾しないように距離を保って陽動!!俺はその間に戦闘のバフかけとかをやる!!」
「キュ!!」
『承知』
ひとまず、並列思考フル稼働だ、よろしく頼むぜ俺2号!!
「まずは鑑定!!」
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【対象:アーマードベア】
種族:獣型
レベル:16
契約適正:低
危険度:やや高
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おぉ、高からやや高に変化してる。
ってか同レベル帯なのにやや高ってなに。
「まぁいいか、活性の唄、”震える魂”!」
ルクスとニトの体がほのかに光る。
「からのー、聞くかわからんけど、”グラビティ”!!」
――――ズゥゥゥン............!!
「グルァ........!?」
「え、意外に効いてる!?ルクス!ニト!グラビティ効いてるからこの隙に火力重視で攻撃ぃ!!」
「キュッ!!」
『”影縫”、ルクス、攻撃当てて』
「キュー!!」
――ザンッ!!ジュゥゥゥ.........
「ッ!?」
「え、ルクス今何をしたの!?」
『毒と火を混ぜた』
「あ、毒腺と火爪ですか.......」
いつのまにそんな物騒なコンボを見つけたのかしら。
お母さん心配だわっ(誰おま by 作者)
「グルァァァアア!!!」
「キュッ!?」
「やべっ!?」
熊畜生の咆哮とともに、自身の体よりも大きい岩が飛ばされてルクスの体がぶつけられた衝撃で揺らぐ。
「ルクス!大丈夫か!?」
「キュ、キュー!!」
「すまん、油断してた。ここからは被弾ゼロにするぞp、集中する。」
『承知、せなかは任せた』
「キュ!!」
パァァン!!!
「.............ふぅ。」
よし、ミスったら”死”だ。そう心に誓え。
頭は冷静に、スキルを活かせ、情報を漏らすな。
「ルクス、右斜めから岩飛んでくる。右に回避。」
「キュ!」
「ニト、あいつの足を影縫で止めれるか?左後ろ足がいい。とまったらルクスはさっきの攻撃を再度実施して。」
『3秒後いける..........いま』
「キュー!!」
「グア"ァァァァァア"!!!!」
ニトによる影縫での足止め。
それに追撃するかのように毒と火が交じり合ったその爪がアーマードベアに襲い掛かった。
アーマードベアも立ち向かうまいと応戦するが、足止めのせいで身動きが取れずにいた。
――ザンッ!!ジュゥゥゥ.........
「よしっ!!」
いいぞいいぞ~何とか戦えてる!!
その時、熊畜生の目が一瞬赤黒く光ったのが見えた。
「ん?なんか目の色が違うような.........」
その瞬間、突然ルクスの背後に熊畜生の気配が...........!!まずい!!
「グルァァァアアア!!!!!」
「っ!?ルクス!後ろだ!めいっぱい上に飛べ!!」
「キュッ!?」
――ドンッ!!
「キューッ!?」
「あ"ーくっそ!!ニト、援護頼む!ルクスは態勢立て直せ!!」
『承知、"影縫"』
「ッ!?グルゥ.........」
影縫によって足止めには成功したものの、ルクスの消耗が激しくなってきた。
ニトの影縫に頼るばかりで情けなくなるなこりゃ........
グラビティも効きは初見殺し感があってイマイチだった。はてさてどうしたもんか........
『バツ』
「ん?」
『にげながら戦うしかない』
「..........またかぁ。でもやるしかないよなぁ。」
現状の相手の危険度はやや高。
前回の接敵時よりかは逃げやすい、たぶん生存本能と逃走をフル活用すれば確実には逃げることができる。が、2度も逃げるのかぁ........
「背に腹は代えられんかぁー。」
「キュ.......??」
そうこうしてると熊畜生も動き始めちまう。
「逃げるぞ!!!」
「キュー!?」
『影にはいる』
「またかよ!?」
鬼気迫る熊畜生の表情を背にバツたちはいつぞやの様に脱兎のごとく駆け出した。
それを見た熊畜生は、
「gluaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もちろん怒り狂い、脇目も振らず憎き敵の背を全速力で追いかけだした。
【生存本能が発動します】
【敵性生物からの逃走を確認、AGIの数値を2倍にします】
【逃走が発動します】
【移動速度と回避性能が向上します】
「gluaaaaaAaaaAAAAAaaAAAAaaAAaAAAAA!!!!!!!」
「逃げろ逃げろ逃げろ...........!!」
「キュキュ、キュー!!!」
「ルクス黙ってろ!?舌噛むぞ!?」
「キュッ」
「いい子だぜぇ~!!!」
逃げ惑う脱兎(竜)と狩人(熊畜生)の構図。
昨今情勢ではまず見れない構図(当たり前)だが、バツにとってはこれで2回目。
なけなしではあるがバツにもプライドもあるが、こんな状況じゃ意味をなさない。
だからこそ逃げの判断ができたのだ。
「あいつ全然許してくれないんだけど。ストーカーか何かか?」
鬱蒼とした森の中を右往左往と駆け巡りながらバツは背後に意識を巡らせながら一人ごちる。
危険度としてはやや高なものの、それはそれはしつこく追いかけてくる様子に疑問を持ち始める。
そして、並列思考をフル稼働させて考え始め、一つの答えが浮かんだ。
「あの熊畜生、前逃げ切ったやつと同じ個体か??」
その線を考えるとすべて理にかなっている。
前回は逃げられた相手、それをアーマードベアは覚えていた。
だからこそまた逃げる獲物に苛立ち、散々攻撃を加えたのに今更逃げるのかと、怒り狂ったのだ。
「前逃げられたのが悔しくて躍起になってるだけじゃねぇかよ!?はた迷惑すぎんだろ!?」
「gluaaAaaaAAAAAaaAAAA!!!!!!!」
「だぁぁぁああうるせぇ!?」
足を止めたら終わる.........足を止めたら終わる.........足を止めたら終わる............!!
近頃セルフ等以外に書き方に迷いが出てきた作者です。
今回は頑張って第三者目線風に書いてみました。
主観の書き方もいいですけど、戦闘描写においては第三者目線の書き方のほうがいいのかなって思ってきまして、優柔不断の私を許してくれ.........アレックス......!!(でぃげんぬ)
と、いうわけで、試行錯誤の文章で拙くはありますが、今回もお読み頂きありがとうございます。
高評価、感想・意見等お待ちしております。
ブックマークも待ってます。




