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第17話 つかの間のオフ

あわてないあわてないひとやすみひとやすみぃ~(某頓智ノ利く坊主)

ひとまずはギルドに向かうか。その中の酒場んところで飯食いながらいろいろ確認していこう。


「よし、じゃあギルドまで競争よーいどん!!」

「キュ、キュー!!!」

『ニトはバツの影、らくちん』

「お前ずるいな!?」


ってニトに影を進めたの俺じゃん。


そんなことを思いながら大人げなく全力で競争すること10分。


「ゼァ.......ゼァ.......カヒュッ」

「おいおいバツの兄ちゃん、大丈夫か??」

「だ、大丈夫だぜザンの兄貴........俺ァ頑丈だからなァ..........」

「そうは見えねぇけどなぁ。お前の契約獣はピンピンしてるってのに。」

「キュー!!」


元気ですねルクスさん。


ちなみに現在ギルド会館内の酒場。

ザンの兄貴と同席したはいいが、競争した結果俺のSPが残り1だった。あぶねっ。


「ふぅ........あ、そういえば。なぁザンの兄貴。」

「どうした兄弟、また串焼きか??」

「いや、料理の弟子入り先とかを探してるんだけどさ、いい人いない??」

「おう兄弟、俺だとだめなのか??」

「いや、兄貴忙しそうじゃん串焼き作るのに。」

「あんなん片手間でできらぁ、弟子入りしたいってんなら俺の弟子になれ。こき使ってやるから。」

「こき使われるの確定してるところに進んでいく馬鹿じゃありませんけど??」

「そりゃそうか!!ガッハッハ!!」

「おい。」

「ま、別に即決しなくたっていい。なりたくなったらまた声掛けな。いつでも歓迎するぜ。」

「じゃあそんときは頼んますわ。盃でも交わしましょや。」

「俺は無頼漢じゃねぇぞ?」

「その顔の傷でそれはない。」


なんで顔を斜めに横断するように古傷ガッツリ入っとるんですか。


「こりゃ昔契約してたやつから付けられたんだよ。今そいつはどっかでドンパチさせながら戦う日々を過ごしてるんじゃねぇかねぇ。」

「ふーん。」


そうなんだ、契約解除したら野良に戻るからまぁそうか。

じゃ、そろそろ行こうかね。あ、兄貴奢ってくれるの?あざまーす。



――――――――――――――――



ギルドを後にしたバツはいったんどこに向かおうかを考えた。


「ルクス、どっちの方角に向かいたい??」

「キュ..……キュ!!」

「あ、どこでもいいのね。」


んじゃ、どんな施設があるか色々見て回ってみますか。


「しっかし、最初の街なのに広いよねぇ。」

「キュ。」


図書館とか教会とかは居住区域のほうにありそうな予感、北に行ってみるか?


「ニト、図書館ってどっちにあると思う?」

『不明、建造物は分からない』

「そりゃそっか。んじゃ、適当に北へ向かおー。」


ここテラノアはギルド会館を中心に東西南北で分かれているが、ギルドに近ければ近いほど、重要な通りであるほど栄えている。

特に、最初に入ってきた西側はメインストリートなのか屋台とかが所狭しと並んでいる。


ギルドを出て北側に向かうことだいたい30分くらいか?

居住区域についたが、屋台街に比べると静か(当たり前)だが、子供たちの楽しそうな声や井戸端会議、遠くには教会っぽいところもある。ん?教会っぽい?


「あ、ちょっとそこな方。」

「ん?ぼく??」

「そうそう、君。この近くに教会ってある?この街に来たばかりでお祈りを捧げたいと思ってたんだけど。」

「えっとねー、あっち!!」

「いやどっち。」

「案内してあげるー!!」

「お、いいのか?ありがとな。」

「いいよー!」


そうして少年に案内されて向かった先には、それはそれは大きい建物があった。

まるでガ○ディの遺作として知られるサグ〇ダ・○ミリアを彷彿させるレベルの大きさ。

いやこの大きさならあの距離で認識できるわそりゃ。


「ここだよー。」

「あ、ありがとうな。これお礼に、串焼きあげる。」

「え!いいのー!?ありがとー!!」


もきゅもきゅさせながら帰っていった少年。見る人が見れば鼻血物か。


「にしてもでっけぇなぁ。」

「キュー.........」


首痛くなるぞおい。


「よし、入るか。」


入り口には扉はなく、そのまま入っていけそうだ。


< ビビーッ!!


「っ!?なんだ!?」


【この施設は契約獣は立ち入れない場所です】

【契約獣を体躯所へ返還してください】


「まじか。ごめんルクス、ニト。お前らこの中入れないっぽいから一旦返還する。串焼きをニトに渡しておくから向こうで食べながら待っててくれ。」

「キュ!」

『承知、気を付ける』

「おう。ありがとな。」


えっと、返還は意識すればできる.........お、できた。


「じゃあ改めて中に行くか。」



――――――――――――――――



中に入ると幻想的な空間だった。

虹のように差し込むステンドグラスからの光に照らされているこの世界の神と思しき石像が8体。

その奥に凛と佇んでいる、これも神か?たぶんそうだと思うがその石像が1体。


あとはまぁリアルでもある教会のようなレイアウト。いや石像のサイズに合わせてこの建物作ったな!?


「お、これはこれは。初めていらした方ですかな?」


声のした方向を見ると、明らかに教会の主です感があるご老人がいた。


「あ、この街にはじめて来たのでお祈りをしようと思ってきたのですが、あいにくこの国の信仰について知識が乏しく、詳しくお話もお聞きしたいと思ってきました。」

「おぉ、それはそれは勤勉な方だ。この私めでよければお話ししましょう、この国の神のお話を。」


じゃあ、よろしくお願いしまーす。

あ、座っていいですか??ありがとうございますシスターのお姉さん。



・・・・・・・・・・・・・・・・・



世界がまだ形を持たなかった頃、ただ一柱の神である原初の神が生まれました。


原初の神は、空を創り、海を満たし、大地を築いた。

そして世界を見守るため、八柱の神を生み出した。

それがこの世界の始まりです。


原初の神が生み出した八神は


世界そのものを見届ける者、全能神アイン。

形を与え、存在を生み出す者、創造神ツヴァイ。

変化と流転を司る者、天来神ドライ。

命を巡らせ、終わりと始まりを繋ぐ者、輪廻神フィーネ。

すべてを均す者、均衡神フュンフ。

命を芽吹かせ、育む者、生命神ゼクス。

時と記録を重ね続ける者、永遠神ズィーベン。

すべてを壊し、終わらせる者、厄災神アハト。


の八柱。


どの神が上でも下でもない。等しく生み出した世界を見守るために原初の神の手によって生み出されたのです。


しかし、等しくあったからこそ、世界は狂ってしまいました............


八柱の神は各々の役割を全うするあまり私こそが正義、私だけが正しいと思い始めた。

私だけいればいいとも思った。


そうして始まったのが人族を巻き込んでの“神代戦争”です。


人族を代理に起こったこの神代戦争で多くの命が失われ、大地も海も山も空もすべてが崩れました。

これが第一次天地変動です。


ただ、この起こった出来事に対し八柱の神は気づいたのです。

我々は守るべき命を、世界を見守るべき役割を持つ我らの争いで滅ぼしかけたことに。


その時に誓われた神々の責の戒めは現在では()()となり、人族に降り注いでいます。それがこの世界の不変の事実となったのです。


また、神々が生み出した神獣は生み出した神々の手で直接封印されたものの、封印だけでは力は完璧に抑えきれず、その神獣から漏れ出た残滓から生まれた生命がこの世界のモンスターです。


戦う力のなくなってしまった人族とモンスター。自然と人族はモンスターと契約し、代わりに戦わせる文化を築いた。また、契約に適応するように人族も種族が増えていきました。人族を原種として6つの種族が生まれました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・


「以上がこの国における神のお話です。」

「ふむふむ。」


FFFのオープニングにあった話とほとんど同じ内容か。


「このお話は各国でそれぞれ管理され、原典は王都でのみ閲覧可能でございます。」

「なるほど。ありがとうございます。」

「こちらこそ、このセルバ、久方ぶりに主神様方のお話ができて光栄でございました。」


ま、まぶしいっ!!!!

見える、あふれんばかりの善のオーラが!!


「あ、あのセルバさん。あなたも契約者ですか?」

「そうですね。私はこの教会の管理者でもありますし、この世界で多くの人が進行している八神信教の大司教を務めておりますゆえ、契約獣もおります。ただ、常に召喚しているわけではございませんがね。」

「人は見た目ではわかりませんね。」

「そうですよ、Don't judge a book by its cover. 見かけだけではすべてを分かった気になっているだけですからね。」


英語ぅ。


この世界の神話!!


あ、宗教絡みのシリアス展開って皆さんお好きですか?

私は曇らせに進むなら好きです。ヒロイン曇らせ最高。


では、今回もお読み頂きありがとうございます。

高評価、感想・意見等お待ちしております。

ブックマークも待ってます。

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