第8話 ユニークとの契約②
神秘的空間っていいよね!
ルクスを抱っこしてそのままユニークのあとを追う。
追うのはいいけど進んでくたびになんかおっかない鳴き声するし、どこまで行くんだ??
さっきまでいた草原とは、大違いじゃん。
気配も減ったくりもない。
サーチしようものなら怒りを買いそうな、そんなレベルの殺気だらけ。
「……まじでなんだここ。」
森だよな?森に入ったはずなのに、森って感じがしない。
周りの環境が静かすぎて不気味だ。
まるで、時間が止まっているみたいな空間だな。
「キュ……」
ルクスが小さく鳴く。
腕の中で、まだ力が入っていない。
「もう少しだからな。」
そう言って頭を撫でる。
「……ユニークさーん、どこまで歩くんですー?」
だいぶ置くまで歩いてきたからな~
「お、開けたところにつi……うわっまぶしっ!!」
急に日差しが差し込んできたその空間、
そこにあったのは、湖だった。
静かで、澄んだ水面。
鏡みたいに、空を映している。
周囲には何者もいない。
いないんじゃない、"気配"しかない。
気配は感じるのに、存在を感知できない。
「……こんなところがあるなんてなぁ。」
いい避暑地じゃないか。
「glua。」
「ん?ここか?って、」
ルクスを見る。
湖を見る。
もう一度、ユニークを見る。
「……入れろって?」
ユニークは答えない。
だが、視線は外さない。
「……いやいやいや。」
一瞬、躊躇う。
水ですよ、水。
弱ってる状態で沈めるとか、ルクスはん死んじゃいますやんそんなん拷問じゃんか。
「……えぇー」
普通に聞いてない。
だけど連れてこられてきたから意味がないわけがないんよなぁ。
「……信じるぞ。」
ルクスを抱え直す。
「ルクス、ちょっとだけ我慢な。」
「キュ……?」
ゆっくりと、水面にルクスを近づける。
不思議と冷たさは感じない。
これほんとに水ぅ??湖という名の温泉なんじゃない??
湯気でてないけど。
「……傷に沁みたら、すまん。」
「..........?」
そのまま、ルクスを湖へ沈めた。
――静かに、水が揺れる。
「……なんも起こんない?」
そう思った瞬間、
水面に魔法陣が浮かび上がる、
まるでゲーム始めたてにあった時のように。
うわこれあん時の紋章に似てるな〜
って似てるどころか同じじゃないか?
ルクスの体を包み込むように光り輝く。
「キュ……」
ルクスも気持ちよさそうだ。
だいたい5分くらいその状態が続き、
「キュー!!!」
「いや元気になりすぎ。」
ルクスはすっかり元気になった。
それも飛び回るくらい。
飛び回るくらい??
「お前空飛べたんかい………」
「……キュ?」
「目逸らすマジか。」
まぁ、見ただけで分かるよどんだけ回復したのかは。
「キュ!!」
あーあーあんなにうっれしそうに跳ねちゃって。
その時。
『……人間、面白い』
――脳内に直接、声が響いた。
「……は?」
周囲を見渡す。
誰もいない。
『どこ、見てる?目の前にいる』
「……目の前って、お前、」
お前しゃべれるのかよ!?
ユニークを見る。
『契約者候補、存在、確認』
『契約意思、確認』
『死への抵抗、確認』
『契約獣守護、確認』
淡々とした声。
感情は薄い。
『ただし、人間と契約獣の力量、未達成』
「おいコラ死体蹴りっていうんだぞそれ。」
『??』
『ただ、人間には価値あり』
『興味』
『ラトとの契約適性、完全にして極』
『過去何万の時間があってもいなかった、完全適性者』
淡々と、だがそれで理解出来るには十分すぎる物言いにバツも現実を見ざるを得なかった。
「……俺は、お前と契約、できるのか。」
『お前じゃない人間、ラトにはラトって名がある』
「なら俺も人間じゃなく、バツと呼べよ。力量差では屈したが関係性は対等で行くのを譲らない。いつかおm……ラトを超えるためにな。」
『肯定、人間をバツと呼称』
『これからバツはバツと呼ぶ』
少しだけ、ラトが前に出る。
『契約今すぐ可能。する?』
「当たり前だ。」
『なら、条件提示』
何ボッタクられるんだ……?出せるもんはないぞ。
飛んだって音もならない。
『必要、対価はその魔力構造物』
その瞬間、頭に浮かぶ。
「……それって、これか?」
バツは魔玉を取りだし、ラトへ見せる。
すると、
『肯定、よこす』
「よこすっていやこれレアアイt…おい勝手に持ってくなよ!?」
ゴクンッ
『美味、戦いの中で洗練された魔力を感じる』
「……飲んだよ。俺こたえてなかっただろ。」
『適合、契約に移る』
『バツの1番大事なところ、差し出す』
「いやんえっちぃ」
『??』
「いや反応がないとそれはそれで恥ずかしいというか……」
えぇー1番大事なところ、んー、やっぱ腕か??
腕ないなったら何するにも不便だし、何よりルクスを抱っこできなくなるからな……よし。
「俺の腕を差し出す。ちなみに聞くけど、差し出したからと言って二度と使えないとかはないんだろ?」
『肯定、そんなこと、ラトくらいになると起こらない』
そういった瞬間、腕が肩から先全て切り落とされた。
ッ!!!!!!!!
『我慢、ラトとの契約には差し出されたところの再構築が必須』
「し"せ"ん"に"せ"つ"め"い"し"ろ"ッ!!!!」
くそ、痛みで上手く喋れねぇ……
意識もなんか遠くなってく……
視界が白く染まる。
「キュ!?」
感覚が、揺れ、ルクスの鳴き声も聞こえる。
あぁ、死ぬってこんな感じか。
そんな時、急に心臓の奥深くで何かが“繋がる”感覚を感じた。
【ユニークとの契約を確認】
【ユニーク個体ニャルラトホテプとの契約を完了】
【契約主の魂が未熟です、今すぐ召喚を解除してください】
【危険でserrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerroreeee……】
【ユニーク且つ特殊個体の存在と契約】
【条件特例により認定、契約シークエンスを終了します】
「ッハァッ……!!!はぁ、はぁ、ふぅ。」
息が詰まる感覚、体が重く、頭もあまり働かない。
頭の奥に、何かが流れ込んでくる。
ニャルラトホテプとは何なのか。本能的に理解出来るを
「……お前とんでもねぇやつだな。」
『接続、完了』
声が、はっきりする。
さっきより、近い。
「……お前、ラトって言ったよな」
『肯定』
「今、ニャルラトホテプって聞こえた。種族はそれなんだな?」
『肯定、どうした?』
「これから俺はラトじゃなくてニトって呼ぶ。」
『疑問』
「名前は絆の証だと思ってる。だから、俺がこれから呼ぶ名前を受け入れて欲しい。」
『やっぱり人間、面白い』
人間って呼ぶな。
さぁ出てきましたユニークさんの種族。
ニャルラトホテプでした。
ニャルラトホテプはナイアーラトテップとか色々日本語だと呼び名が多く、ニャルラトホテプは英語圏の発音らしいです。
姿がぶれたのもニャルラトホテプの能力的な?
詳しくは次話語ります。
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