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第97話 地底に眠る懺悔と傀儡⑯

バツが復活して発狂しているところから始まります。

~~~地底都市のはずれ、セーフゾーン~~~


「.............あぁぁぁぁあぁああああぁぁあぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

『..........召喚しなおして早々に発狂しないで?』

「だって、あれまじで油断しちゃいけんところで気ぃ抜いたから...........あぁ...............」

「グルゥ..........」

「いや、ルクスは悪くない。完全に俺の甘えが悪い。いや腐っても神様だもんな。余裕じゃんとか心の中で一瞬でも思ったのが間違いだったわ...........」

「ぬし様ー!!大丈夫なのだー??」

「あぁ、マギ。体は大丈夫だけどちょっと心が、な..........」

「ぬし様。誰しも油断で失敗することはあるのだ。今回はペナルティがないのだ、反省はあとにしてまずは目の前の敵をボコすのだ!!」



「マギ様。」



「ぎくぅ。ラ、ランスロットなのだ...........??ど、どうかしたのだ??」

「マギ様。マギ様ともあろう方が油断による失敗を咎めないと??」

「ぐぬぬ...........でも、ぬし様が心に傷を負っているのだ!!」

「そんなもので傷つく心など窯にくべて灰となればいいのです。」

「ぶふぉ...........」

『バツ??』


い、今のランスロットの言葉は効いたぜ..............

いやでもその通りでしかない。


事実、今回は自分のミスだ。やれることをやりつくした結果ではない。

敵を弱く見積もったことによる慢心と油断。バカやったよほんとに。


「さて、ではバツ様。一発よろしいでしょうか??」

「............あぁ、頼む。」

「では。.................ふんっ!!」


――――ぺちっ


「...............はぇ?」

「全く、油断はいけませんとあれほど言いましたよ??」

「ハイ。」

「この戦いが終わったらクラン用ダンジョンで乱取り千本で許します。」

「ワカリマシタ。」

「ん??」

「イェスマァァァァァッム!!」

「よろしい。では、戻りましょうか。そろそろ私達も捕獲に向けて動きますよ。」

「あ、やっぱり捕獲は目指すんだな。」

「もちろん!!あんないい訓練の相手はいないですからねぇ。それに、捕獲して契約までできればクランの守りも厚くなりますからね。龍神はバツ様との相性もいいはずですから、捕獲最優先で行きましょう。」


「なら、場所も少し変えるべきではないのだ??」

「んー、まぁそうだなぁ..........」


実際ランスロットを地底都市側に来てもらったらかなり捕獲はしやすい。

でも、他のプレイヤーが捕獲を目指していないって確証もない。


どうすっかなぁ。



「では、バツ様、ルクス様、そして私の3名で地底都市。それ以外は変わらずでいいのではないでしょうか?」

「それだとダンジョン街が手薄にならねぇか??」

「いえ、あそこはアンナ様とカルナ様の師匠がいますので大丈夫かと。あの方々はお強いので。」

「へぇー。ランスロットがいうなら安心できるな。んじゃ、そういうことで作戦開始!!」


目指せ全モンスター捕獲!!




――――――――――――――――――――




~~~地底都市中心街、バツが死に戻ってから5分後~~~


「やべぇ!!分身が本体に戻っていくぞ!!」

「予備動作止めろ!!本体に攻撃する班と分身を消す班に分かれて各自行動!!」


バツが死に戻ってからは厳しい戦況が続いていた。


メインのヘイトを買っていた大元がやられ、その矛先がその他大勢に注がれた結果は見ての通り。

空から大量の分身体が降り注ぎ、時間経過で本体に戻る。それを1分間隔でループされ、本体はその間はるか上空から高みの見物。無限分身編だった。


「バツの野郎、早く戻って来いよ..........!!」ドゴッ!!

「なぁグレイトルさん!!あの『Agr.八百万の獣』のリーダーさんはまだ戻ってこねぇのか!?」バンバンッ

「結構きついんだけど、ちょっとタンク係!!仕事して!?」ザシュッ!

「ふざけんな!あんな無茶なヘイトタンクなんかできっかよ!!」ガガガッ...........



事実、バツがこの戦場にもたらした恩恵は凄まじかった。


上空で龍神相手に繰り広げた空の戦いの間は地上に一切の干渉はなかった。

そのため、分身体を相手に無理しなければ倒しきれる状態にはあった。


それが今バツが死に戻ったことで瓦解。地上での異常な乱戦騒ぎになったのだ。



ピコンッ

【プレイヤー名:バツさんからメッセージが届いています】


【わりぃ!!今そっちに戻ってからあと3分待ってくれ!!うちの現最強契約獣もつれていく!!】



「なるほどな..........おいおめぇら!!あの死に戻ったイかれた修羅が戻ってきてる最中だ!!あと3分つなぐぞ!!」


――――オォォォォォォォ!!!!





「ルクス!!もっと飛ばせ!!俺らのことは考えるな、最大速度だ!!」

「グルルァ!!」

「ルクス様、頭の前に風よけを魔法で作り出せば速度も上がりますよ。」

「グルルゥ??............グルゥー!!」

「あ、ちょっとルクスさんその速さは聞いてなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ..........................」



セーフゾーンから地底都市中心街までははずれからルクスの全速力で15分くらい。

でも今の速度で7分くらいは短縮されそうだ。


さて、さっきとちってしまったから今回ばかりはミスが許されない状況。

俺のやるべきことは、一.龍神のヘイトを買い続けながらダメージを与えること、二.相手の理性を取り戻させて交渉し、契約まで進めること、三.理性が戻らなかったら肉体的言語(ステゴロ)で契約を試みること、四.それでもだめなら罠にでもなんでも嵌めて捕獲する、だ。


ランスロットお墨付きだからまぁ大丈夫だと信じよう。


「で、ランスロット。ひとまず現地ついたらお前はどうする??」

「私は過干渉になりすぎない程度に動き回っておきます。あとはそうですねぇ。龍神を従えるのはバツ様だ、と現地にいるプレイヤーにお話でもしましょうかね??」

「...............後から割を食わせられそうだがまぁしゃあなし。どんどんやってくれ。」

「かしこまりました。では、我らが主人は目的のものを手に入れるためならばどんなことでもする、も付け加えておきますね。」

「おい。」

「冗談です。」


全く冗談に聞こえなかったが、俺は頼むからひどいことにはならないでくれと祈るしかなかった。

...............毎回こういうときは悪い方向に舵が切られてるんだよなぁ。



「グルルァ!!」

「お、りょうかい。んじゃ俺を龍神の前まで頼む。ランスロット、地上は任せた。」

「任されました。ではバツ様。龍神相手に10分間被弾ゼロだった時はご褒美をあげましょう。」

「まじで??」

「はい、楽しみにしていてくださいね??」



契約獣からご褒美を出される契約主って何だろうと思うだろうが、俺らの関係性はあくまで師匠と弟子。

大前提契約関係にあるからこそ成り立つ関係だ。本来ならば俺らは滅ぼされる側、ランスロットにとっては俺らは片手すらもいらない存在だろう。


この幸運をフルに使うほかない。成功のためには何でもやる。俺はそういう人間だ。


「さーて、んじゃまた後でだ。とぅ!!」バッ!!

「グルルゥー。」

「自由落下してくるからまた下で拾ってくれぇぇぇぇぇぇぇ.................」


「..............行ってしまわれましたね。」

「グル??」

「あ、私もここで構いませんよ。これくらいの高さであればケガなどしませんので。しかし、心配していただきありがとうございます、ルクス様。」

「グルァ!!」




――――――――――――――――――――




「ヒャッハー!!さっきぶりじゃねぇか狂った龍神様よぉ!!」

「QQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQ」



10分ぶりの邂逅。龍神は俺の姿を見て鳴き声を上げたってことは、うざったい羽虫くらいには認知されているのだろう。



「もっかい地に落ちろやぁぁぁ!!!」

「QQQQQ..Q.QQQQQ,,,,,,,,,,,,QQQQQQQQQQQQQQ!!?!???!?!?!?」



一日に二度も空から地に落とされるなどと思ってもいなかったのか、情けない声で落ちていく龍神。その背中に運よく乗れた俺は、これ好機と災禍を再召喚。


「災禍!!」

(心得た!!)


「”悪大喰(あくだいかん)”!!」

(”悪大喰(あくだいかん)”!!)



――――gcghghcgkgcjhgscjhghcgsj



そのスキル名を叫びながら龍神の背中に突き刺した瞬間、災禍の刀身が黒い霧を纏い始めた。

その霧は刀身の刃紋へと浸透し、刀身全体へと満たされた途端、刀身は龍の頭へ変貌していた。


その頭は龍神の背中をまるで血肉を欲するように捕食し始め、その傷口はどんどん広がっていった。



「QQQQQqQQQqQqqqqQQQ!!???!?!??!?!」

「はっ!!振り落とせるんならしてみろってんだ!!」

(はははははは!!!みなぎる...........漲るゾ主ヨ!!)

「いいからそのまま喰い尽くすんだよ!!泣き言言って首を俺らに垂れるまでなぁ!!!」



「QQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQQ」


不意に龍神が天に向かって鳴き声を上げた、その瞬間、



――――ヒュッ!!



「なっ、まっっっっずいッ!?」

(主!?)

「災禍はいいからそのまま背中を貪ってろ!!必ず迎えに行く!!」



頭上から飛んできた氷塊に対応できず、俺は災禍を背中に残したまま空中に投げ出されてしまった。


その隙を見逃さない龍神ではない。背中にくっついていた羽虫を殺さんと落下しているにも関わらず、俺を狙ってブレスの動作を見せた。



「................QQQQQQQQQQQQQQQQQQQ,,,,,,,,,,QQQQQQQ,.......,,.,.,.QQQQQQQ」

「こりゃ回避はきびぃ「グルルァ!!!」か..............ってルクス!?ナイス体当たりだ!!」

「QQQQQQQQQQQQ」

「ってまだ追撃してくんのかよ!?さっさと墜ちろ!!」

「QQQQQQQQQQQQ!?!??!?!??!」



龍神にかかる引力を10倍にしてさっさと地に墜ちてもらおうか!!










━━━━━━━━━━━━━━

【対象:狂う龍神『旧龍神ランペイジウロボロス』】


種族:龍神

レベル:---

契約適正:極

危険度:地獄

状態:体力 517,993,977,516 / 909,000,900,000


━━━━━━━━━━━━━━




こう、スキル名を一緒に叫ぶのっていいですよね。

なんか、ドラゴンボールのかめはめ波を親子で一緒に叫んでから出すみたいな。めっちゃ好きなんですよねぇ。


さてさて、普段投稿するお話の書きダメとかをせずに書き上げたら即投稿をしている作者ですが、近々仕事で出張することになるので、それを見越して頑張って皆さんに毎日投稿いけるよう書きますぞ。(不定期投稿ってしてるけどなんだかんだ毎日できるだけ投稿してるっていうね。)


では、今回もお読みくださりありがとうございます!!

高評価、感想・意見等よろしくおねがいいたしますヾ(•ω•`)o

こちら、いただけますと小説書くモチベーションにもなりますし、何よりなんぼあってもいいですからねぇ!!

ブックマークも待ってますよ!!ぽちっと、ぽちっとお願いします!!

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