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あの日

それからまた時が過ぎ、白川は医者から求められ、ある書類にサインをした。

そこまでサハイ達に話すと、シラカワは突然立ち上がって呟いた。



「そうだ……今日はあの日じゃないか」


「どうしたんですか?」



驚くサハイを横目に、シラカワはみるみる顔を青ざめさせる。

サハイの妹も心配そうにその様子を見つめていた。


そのとき、扉がきしむ音が激しく響き、部屋の中に鎧を着こんだ男たちが侵入してきた。

恐らく王国の兵士である彼らは、なにかの書面をこちらに向けて、権力を誇示するような調子で言った。



「サハイ、姫を惑わせた罪でお前をアーバルノへ連れていく。

お前らも罪人に手を貸した疑いで、アーバルノ行きだ」


「うるさい!こっちはそれどころじゃないんだよ!」



シラカワは兵士たちの間をすり抜けて外へ向かおうとした。

しかし、兵士がなにかの呪文を口にすると、シラカワの体はゆっくりと浮き上がり、その手は空をかいた。

そして、シラカワの頭に重たい木の棒が打ち付けられて、彼は世界が歪むのを感じる。

サハイの叫ぶ声を聞いたのを最後に、シラカワは意識を手放した。

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